ビーバーも伐採に失敗して命を落とす。改めて安全第一を肝に命じました。

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こんにちは、からまつです。今日は、昨年末に行った伐採の話の続きを進めるつもりです。
ただ、先日ツイッターでフォローした方のツイートを何気なく見ていたら、
なんとも言えない衝撃的なニュースを目にしてしまったので、
その話から入りたいと思います。


本当に痛ましい事故です。亡くなったビーバーに、心からご冥福をお祈りします。
私もきこりの端くれとして、ビーバーには普段から尊敬の念を抱いていました。

このニュースの日付を見ると、2015年4月なので、約2年前の事なんですね。

ビーバーは天才きこり、天性の伐採職人として、有名な存在です。
どんな木でも、野生の感覚で、必ず川側に倒してしまいます。

この写真でも、しっかり川側に狙って倒しています。
にも関わらず、なぜ君はその位置にいたんだ・・・。
天才ゆえの油断というやつか・・・。

ことわざで「サルも木から落ちる」とか「河童(かっぱ)の川流れ」なんて言葉が
ありますが、そういう類いの事でしょうか。

なんだかすごく気になったので、ビーバーという動物について少し調べてみました。
以下、引用先はウィキペディアです。

直径15センチの木をわずか10分で倒す伐倒能力をもつ。
自分の生活のために周囲の環境を作りかえる、ヒト以外の
唯一の動物であるとも言われる。(自分でダムをつくり、
川をせき止め、安全な巣を作るために、水位を調節する。

2011年現在で確認されている世界最大のビーバーのダムは、2007年にカナダの
ウッド・バッファロー国立公園内で発見されたダムで、長さは850mにもなる。
1970年代から建設が始められ、数世代にわたって拡張され続けているものと
考えられている。このダムは更に拡大を続ける可能性がある。

ビーバーの毛皮は柔らかく暖かいため、過去に乱獲され、
一時期は絶滅寸前となった。食用とされたこともある。

ビーバーのダムは、多様な生態系を生み出すため、益獣とされる地域もある。
一方で、外来として持ち込まれた地域では、天敵がいないため、
木を食害する害獣として駆除の対象となっている国もある。

警戒心が強いため、不用意に近づくと、おそわれる事もある。
過去に、ビーバーを発見し一緒に記念写真を撮ろうと近づいた人が、
おそわれて死亡する事故も起きている
ビーバーの歯は、木の伐採が出来るほど鋭く大きいため、攻撃力もある。

ビーバーをモチーフにした主な作品
  • 絵本『ベントリー・ビーバーのものがたり』
  • アニメ『ドン・チャック物語』
  • 映画『それでも、愛してる』ビーバー人形がうつ病の主人公を救う。
  • 映画『ゾンビーバー』 ゾンビと化したビーバーが人間を襲うホラー映画。

最後の映画2作品は、わざわざ「ビーバー」の項目に記載する必要があるのか
少々疑問を感じざるを得ません・・・。

それはさて置いても、ビーバーという動物が、非常にユニークな存在であり、
人間との関係も深かったという事をうかがい知ることが出来ます。

大抵は、人間の都合で、ビーバーが一方的に被害をうけるという構図のようですね。
「人間との関係も深かった」などと書きましたが、ビーバー側からしたら、

「いやいやいや。おれら絶対あんたたちとは、関わりたくないから。」
「あなた方とかかわって、良い事一切ありませんから。」

という事になると思います。

人が襲われて命を落としたという事故も起きていますが、
釣りに行く途中に、ビーバーを見つけて、一緒に記念写真を撮ろうとして
近づいたところ、警戒したビーバーにかまれてしまったそうです。
ビーバーの歯は、非常に鋭利な上に、長いため、運悪く、キズが動脈にまで
達してしまい、救急処置(止血)が間に合わなかったようです。

ちなみに、ビーバーの歯はオレンジ色なのが特徴で、これは、鉄分が多いために
そのように発色するみたいです。なので、どんなにホワイトニング効果の高い
はみがき粉を使っても、ビーバーの歯を白くする事は出来ません。

アパガードでも無理ですね。

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ビーバーでも命を落とす伐採作業

安全第一、気を引き締めて、伐採7日目の午後

すみません。自分は子供の頃、シートン動物記だの、ドリトル先生だの、
山ネズミロッキーチャックだの、とにかく動物ものが大好きだったので、
ビーバーについて調べ出したら、とまらなくなってしまいました。

結局、何が言いたかったのかというと、とにかく伐採作業は、安全第一を心がけて、
慎重に行わなくてはならない。自分の力ではどうにもならない、自然の力を
相手にする作業なんだなと、改めて感じたという事です。

そして、ようやくここから、年末の伐採、7日目の報告です。

さて今日も前回に引き続き、伐採の話を。 コードネーム「コリャフトイヤー」の伐採から一夜明け、この日は伐採7日目。丁度1週間が経ちました。昨夜がちょうど新月。つまり、そろそろタイムリミット...
まず、前回のお話はこちらです。

午前中にコードネーム「野良犬ジョン」を伐採し、午後からは、土地の南側の林の
コードネーム「センター」を伐ることにしました。

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コードネーム「センター」の伐採

南の林「KRT48」の一番手前の真ん中の木です。
樹高は推定25メートル、直径約40センチ。

サイズは、私が今まで伐った中で一番大きかった、
コードネーム「コリャフトイヤー」と同じクラスです。

今までの伐採と違うのは、初めて土地の前の林道側に向かって、
木を倒すという事です。計算上は土地の中に樹が収まるはずです。

それでも、木の末(先端)が、道に飛び出す可能性がないとは言えません。
土地の前の林道は、1日に1~2台程度、林業関係とおもわれる人の
軽トラが通る程度の通行量です。

万一の事を想定し対策をしておく事にしました。

そこで、セッティングを終え、受け口を入れ始める前に、過去に伐採した木の
丸太などを、林道の両側において、注意喚起しました。

その場には妻どんぐりに立っていてもらい、人や車が来た際には、
事情を説明して、迂回してもらうか、少し待ってもらう事にしました。

滑車の固定先の切り株を加工

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今回、滑車を固定するために使ったのは、以前倒したコードネーム
「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」の切り株です。

滑車につなぐスリングベルトがすっぽ抜けてしまえば、大変なことになってしまいます。
それを防ぐために、切り株にチェーンソーに切り込みを入れてしっかりと、
ここで止まるように加工しました。

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ほぼ直角に角度をかえ、ローププーラーを東側にセットして引っ張ります。

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受け口をいれた様子です。ここで、ローププーラーのハンドルを操作にテンションを
かけておきます。その後も、追い口を入れながら、途中で更に引っ張って、
荷重をかけてやります。

幸いにも、センターの重心は、伐倒方向(枝ぶりから判断します)へ向かっているため、
自然に基本通りの処置ができれば、問題なく倒せるはずです。

とは言え、時にはビーバーでさえ失敗する事があるのですから、
慎重に作業を進める事を心がけなくてはなりません。

何度も確認しながら、追い口のラインを目標の位置まで持って行きます。
チェーンソーの刃が届かない部分は、反対側からもカットしていきます。

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センターは少しずつ少しずつ傾き始め、ゆっくりと均衡を崩すと、
土地のど真ん中に横たわりました。

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木の先端はぎりぎり、土地の中に納まりました。
この日はここで作業終了です。
明日、もう1本、南側のカラマツを切ったら、今回の伐採作業は一旦終了の
予定です。

つづく

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