運転席の窓が開かない車は、ユーザー車検に通るのか試してみた。【後編】

(写真の車は、うちの車ではありません。)

運転席の窓が開かない軽自動車(走行距離25万キロ)のユーザー車検に挑戦した話の続きです。果たして結果は?

今日は、前回の話のつづきです。

(写真の車は今回ユーザー車検を受けたうちの車とは無関係です。) なかなか年季の入った軽自動車に乗っている私。 今回、生まれて初めてユーザー車検に挑戦してみました。 この車...
【前編】はこちらをご覧ください。

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ユーザー車検(軽自動車)、いざ初挑戦

というものの、前回もお話しした通り、
私は、ヘルニアのためまともに車が運転できず、

実際の車検は、すべて妻のどんぐりにやってもらう事になりました。

私は、見学者用のスペースから
様子を見守ることになりました。

検査場内には見学用の歩行スペースが整備されていて、
実際の車検の模様を間近で見ることができました。

車検場(検査場)の様子はこのような感じでした。

私の行った軽自動車検査協会の検査場は、
だいたいこのような感じになっていました。
(私の記憶なので、不正確な部分もあります。)

実際には、車検が受けられる「レーン」が3つありましたが、
3つ目のレーンは、用途が違うのか、その日は稼働していませんでした。

受付で「今回初めてのユーザー車検です。」

と告げた際に、「それでは、2番レーンで車検を受けて下さい。」

と案内を受けたので、どんぐりが運転する我らがR2は、2番レーンに並びました。

1番、2番レーンともに車が列を作って待っていましたが、
私たちの場合は、待ち時間10分程度ですんなりと検査が始まりました。

ユーザー車検の流れ

大まかなユーザー車検の流れは、
この様になっていました。

1.外回り(ライトなどの各種点検)検査

見取り図の「ライト等点検」と書いたエリアでまず最初に、
外回り検査があります。

記入した申請書の車で間違いがないかどうかの確認(車両の同一性の確認)
(係員の方がチェックしてくれます。)

車の外観(車体や灯火類に不備がないかの確認)チェック

※ライトやウィンカー、ワイパーやクラクションなどがちゃんと動作するか検査します。
係員の方の指示に従って、ライトを点けたり、ワイパーを動かしたり、クラクションを鳴らしたりします。

2. 排気ガス検査

排ガスのCO(一酸化炭素)と、
HC(炭化水素)の濃度が基準値以内かどうかを確認します。

車のマフラーに、棒状のテスターを突っ込んで数十秒ほど待つと検査が終了します。

3.サイドスリップ検査

ハンドルをまっすぐにした状態で、
車がちゃんと直進(まっすぐ進む)するかどうかをチェックします。

4.スピードメーター検査/ブレーキ検査/ヘッドライト検査

見取り図の「スピード/ブレーキ/光軸」のエリアでは、
3つの検査を順番に行います。

【スピードメーター検査】40キロまでスピードを上げてパッシングします。
スピードメーターが正確かどうかを検査します。

【ブレーキ検査】ブレーキがちゃんと働くかチェックします。
(フットブレーキと駐車ブレーキ、両方検査します。)

【ヘッドライト検査】ライトの光量と光軸を検査します。
ライトの明かりが十分かどうかと、光がまっすぐ前を照らしているかどうかの確認です。

5.下廻り検査

見取り図の一番左のエリア、最後の検査項目です。

(写真は車検場のものではありませんが、リフトアップして、
下廻りのチェックが行われます。運転者は乗ったままです。)

【下廻り検査】車の下廻りに、異常や損傷がないかを確認します。
ハンドルを回して、しっかりかじ取りが効くかや、オイル漏れ、ブッシュの破れなどがないかを調べます。

文字にすると随分たくさん、難しい検査項目があるように思いますが、
実際の所要時間は10分程度(前が詰まっているともう少しかかります)です。

ユーザー車検初挑戦の際には、

「なんか、あっという間に終わった・・・。」

という感想を持たれる方が多いようです。
(自分もどんぐりもそう思いました。)

いよいよ検査開始!まずは、ライトなどの各種点検から

順番待ちの車の列に並んで待つ事、
およそ10分。

いよいよ、最初の検査が始まりました。

この時、係員の方に検査用の書類を渡さなくてはなりません。

他の方は、基本的に窓を開けて書類を渡していました。

でも、うちの車は窓が開きません。
「やばい!早くも絶対絶命か!?」

私がそう思った矢先でした。
どんぐりは、ドアを開けて係員の方に書類を渡しました。

特に何事もなく、書類を受け取った係の方の
指示に従って検査は進みます。

係の人「ボンネット開けて下さい。」

どんぐり(ボンネットのレバーを引いて、車を降りて自分でボンネットを開ける。)
※ボンネットは自分で降りて開けます。

どんぐりがボンネットを開けている間に、
係員の方が、「車内に発煙筒が備わっているか。」「各種ランプが点灯&消灯するか。」
などをチェックしていました。

それが終わると、係の方が、エンジンルームを一通りチェックし、

係の人「OKです。車に乗って下さい。」

どんぐりが車に乗り込むと、各種ライトなどが、
ちゃんと点灯&機能するかの確認が始まりました。

係の人「ヘッドライトつけて下さい。」
「はい。ハイビーム。」「パッシング」

「ウィンカー右/左」「ハザード」

「フォグライト」

「ウォッシャー出してワイパーオン」「クラクション」

前が終わると、係の方が後ろに回って、後部ライトも確認します。

係の人 「ウィンカー右/左」「ハザード」

「ブレーキ踏んでバックに入れて下さい。」

「はい、OKです。ギアもどして下さい。」

と、ここまでで最初の点検が終了しました。

どうやら無事に済んだ様子。

そして、係の方から書類を返してもらって、
次の排ガス検査へ移動です。

当然、またドアを開けて書類を受け取るどんぐり。

私「おお〜。無事通過。こ、これはいけるかも。」

係員の方の指示に従って、次々にライトなどをつけていくのですが、
フォグランプがある車(ない車はOK)は、フォグランプも確認されますので、
普段使わない方は、フォグランプのスイッチの場所は事前に確認しておきましょう。

排気ガス検査エリアへと進む

続いては排気ガスの検査です。

事前にネットで調べた情報だと、
検査前にしっかりとアクセルを踏んで「ふかす」と良いとありました。

しかし、見学の際にわざわざ「ふかして」いる人は見当たりませんでした。

係の方も目の前にいるし、
さすがにここで大音量を出して「吹かす」のは、無理だよなあ・・・。

と私が思った瞬間、

ブォォォ〜ンと目の前のR2から爆音が!

しかも、1度だけでなく3回も。
どんぐりが豪快にアクセルを踏んでいました。

私(心の声)「俺なら絶対無理だ・・・。」
「コイツ、はがねのメンタルしてやがる。」

※当たり前ですが、吹かすときは、しっかりサイドブレーキを引いてニュートラルを確認しましょう。ドライブに入っていたら、大変危険です。

どんぐりの後日談ですが、やはりあのシチュエーションで「吹かす」のは、
かなり勇気が必要だったそうです。特に3回目は、さすがにちょっと踏み込みが甘くなったと申しておりました。

傍で見ていた私には、
3回目も十分豪快に踏み込んでいる様に見えましたが、本人がそう言うのならそうなのでしょう。

こんな事前の努力が功を奏したのか、
排気ガス検査もあっさりと合格。

次へ進みます。

サイドスリップ検査。ここで最大のピンチが訪れた!

次は、サイドスリップ検査です。

コースに引かれた白線に沿ってゆっくりと
直進すればOKなので、ここは楽勝だろうと思ったのですが・・・。

係員の方から「窓を開けて下さい。」の指示が!

ゆっくりと、サイドスリップの検査エリアは向かうどんぐり。

しかし、このままだと微妙に線からずれてしまいそうな気配。

私がそう思った時でした。そばで見ていた係の方が、

「もう少し左ですね。」

窓開けてください!

私(心の声)「ぎゃあああ〜!!ついに来た〜!!終わった!!せっかくいい感じできたのになぜここで〜!!」

しかし、次の瞬間どんぐりは、開かない運転席ではなく、後ろの窓を少し開けて

どんぐり「大丈夫です!このまま行きます!(キリッ)

私(心の声)「ひええ〜。このままって〜。このままって、お前が勝手に決めるんかい!

係の方「・・・窓、開かないんですか?

どんぐり「ちょっと調子がわるいみたいです。」

ああ、係の人に知られてしまった。
無念。ここまでか・・・。

ついに係の方に「運転席の窓が開かない事実」を知られてしまった。

「まあ、仕方ないか。後日ちゃんと窓直して再検査受けよう。」と、
私が考えていると、

係の人「わかりました。そしたらハンドルを少しだけ左に切ってゆっくり進んで下さい。」
「はい。そこでハンドル戻して、ゆっくりそのまま進んで下さい。」「はい。OKです。」

私(心の声)「あれ?OKですの?」
「とりあえず、この「サイドスリップ」の検査はOKという事かな?」

※係の方が「窓を開けて下さい。」
と言ったのは窓の開閉をチェックするためではなく、係員の方の指示を聞こえやすくするためだった様です。

スピードメータ&ブレーキ&ヘッドライトの検査へ進む

サイドスリップの検査を終えると、次は、
スピードメータとブレーキ、そしてヘッドライトの検査エリアへ進みます。
一つの場所で3つの検査が順番に行われます。

ここでは、車の前後輪がローラーの上にのり、

我がR2は、ハムスターとかリスが「回し車」に乗っている状態と言いますか、
ジムのランニングマシンの上で走っているような状態になります。

この状態で40キロ出してメーターを見ながらパッシングします。

見事合格「掲示板に◯のマークがでました。」

続いてのブレーキ検査は、下のローラーが勝手に回るので、
合図とともにブレーキを踏みます。

これも、ブレーキ&サイドブレーキともに合格しました。

最後のヘッドライトの検査は、
ライトを点灯していると、機械が勝手に測定してくれます。

光軸の検査は、よく不合格になるポイントらしく、
私たちもダメなら、近くの「テスター屋さん」で直してもらおうと思っていたのですが、

予想に反してこちらもそのまま合格しました。

ついに最後の下廻り検査

そして、遂に最後の下廻り検査です。

この検査は、今までサポートして下さっていた係の方に代わって、
違う方が、担当して下さいました。

妻どんぐり、こちらでも書類を渡す際にドアを開け、
係の方に、

あ、窓開かないんでしたっけ・・・。」と一言いわれておりました。

ともあれ、下廻りの検査自体はスムーズに終了。

係の方「はい。これで全て検査終了です。こちらの検査書類を事務棟で提出して、
車検シール(車検標章のこと)を、もらって下さい。

あれ?

車検シールがもらえるって事は・・・まさかの車検合格?

無事に車検が通りました。

という事で、予想に反して、
無事に車検が通りました。

光軸など、ぜったい何かしら再検査になると思っていたので、
嬉しい誤算でした。

そして、「運転席の窓が開かない」車でも
車検、無事に合格しました。

係の方、2人に運転席の窓が開かない事を確認されたのに
検査が通ったので、2019年1月時点では、窓が開かなくても車検には通るようです。

窓が閉まらない車は、「窓ガラスにスモークなどが張っていないかの確認」が
できないので、車検に通らないという話を聞きました。検査場でも、一番最初の点検エリアで、窓を開けている車には、「一度窓を閉めて下さい。」という係の方の指示が出ていたので、この話は信憑性が高そうです。
車検制度は、以前はOKだったエンジン警告灯の点灯がNGになったように、
何年かに一度基準が変わりますので、数年後には、窓が開かないと車検に通らなくなるという可能性もないとは言えません。
(私たちが検査を受けたのは、2019年1月です。)

※余談ですが、運転席の窓が開かないと、色々と不便なので、
絶対に直した方がよいと思います。

うちのR2もその後修理し、現在はちゃんと窓が開きます(一応ご報告)。

軽自動車のユーザー車検にかかった費用

初めてのユーザー車検でしたが、
挑戦してみて、本当によかったです。

といっても私は見ているだけでしたが。

実際に車検で、どういう部分がチェックされるのかを
知っているのといないのでは、今後、整備工場などに車検を頼む場合でも、
交渉する際に違いが出ると思いました。

参考までに今回のユーザー車検でかかった費用です。

軽自動車 スバル R2

自動車損害賠償責任保険 24カ月25,070円
自動車重量税 8,200円
検査費用 1,400円
合計 34,670円

エンジン警告灯のエラーキャンセルに別途2,160円かかったので、

すべて込みで、36,830円となりました。

新しい車だと、もう少し税金が安いかもしれません。

という事で、ユーザー車検、無事に終了し、一件落着となりました。

(おわり)

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