古いノートPCから、液晶ディスプレイ(CCFL)を取り出して外部モニターとして再利用してみた。

古くなったWindowsXPやVistaのノートパソコンの液晶ディスプレイ部分だけを取り出して、外部モニターとして利用してみました。思いの外、軽くて場所も取らず、便利だったので簡単に作り方を紹介してみます。

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古いノートPCから、液晶ディスプレイを取り出して活用する。

Windows Vista や Windows XP を搭載したパソコンをお持ちの方も多いのではないでしょうか。私もVista とXP のパソコンを持っています。

1台(デスクトップ)は、Linux を入れて、
今も仕事で使っていますが、もう1台のノートパソコンは、すっかり出番をなくして押入れの隅で眠っていました。

写真の一台がそうです。
実はこのPC、もう使わなくなったものを私が譲って頂いて取っておいたものです。

いつか使える機会があると思っていたのですが、なかなか出番がなく・・・。

使わなくなったノートパソコンから、液晶ディスプレイを取り出して再利用する事に

私は仕事でPCを使うため、
PCの画面に向かって作業する時間がどうしても長くなってしまいます。

最近のPCモニターはほとんどLEDライトを使用するものに切り替わっています。

私はLEDライトがちょっぴり苦手です。

オシャレで軽量化もされて
とてもいい感じなのですが、私の場合は、どうも自分の目との相性が良くないらしく、長時間見ていると、目の疲れと頭痛がひどいです。

(あくまで個人的な感想です。
LEDライトでもまったく問題ない方も多くいらっしゃると思います。)

そこで、出先以外では、
旧式のCCFL バックライトのモニターを使っています。

最近は、CCFL のモニターが手に入りづらい。

CCFLのモニターは、
古い型になるので(新しいのはほぼ全てLED)
なかなか新品のモニターが手に入りません。

出先(滞在先)でも
長時間、PCを見ても大丈夫なように小型で軽量なCCFLのモニターを探していたのですがどうにも見つかりませんでした。

古いノートPCのディスプレイはCCFLを使っている事に気がついた。

そこで、ふと思い出したのが先ほどの写真のnotePC でした。
Vista や Windows XP の頃のディスプレイは、バックライトにCCFLを使っているものが多いです。

という事で自分が頂いて
持っていたWindows Vista のノートPCも調べてみるとCCFLを使っていました。

そこで、このノートPCから
液晶ディスプレイ部分を取り出して、
軽量で持ち運び可能なモニターに出来るかどうかチャレンジしてみました。

古いノートPCのディスプレイを取り出して、外部モニターを作る方法

という事で、ここから先は、私のメモ(忘備録)も兼ねて書いてみます。

必要なもの

1.液晶ディスプレイが無事なノートPC

モニターさえちゃんと写れば、壊れたノートパソコンでもOKです。

2. 液晶パネル(ディスプレイ)のコントロール基盤

取り出したディスプレイの型番に
対応した基盤を探して購入します。

私は、Amazonで注文しました。

3. ACアダプター

コントロール基盤の説明書に推奨のACアダプターが書いてあります。

例:12V 2A など。

なので、だいたいそれに
近い仕様のアダプターがあれば問題なく動きます。

以上の3つが必要です。

1.分解してノートPCのディスプレイ部分を取り出す。

最初にバッテリーを取り外す

こちらは、ノートPCを裏返した状態です。

まず、一番最初に必ずバッテリーを取り外します。
電池を入れたまま分解などをするのはNGです。

写真、左側にある、バーコードと水色のシールが貼ってあるのがバッテリーです。

ディスプレイ部分を取り出す

次は、ノートPC のモニター部分を慎重に取り出します。

この工程は各PCごとにネジの部分や取り外し方が違うので、「自分のPCの型番号  分解」などで検索してみるとよいかと思います。

私のPCの場合(Fujitsu FMV)は、写真の様に
ネジの上にゴムのような緩衝材がついていました。

それを取り外すと、ビスが出てくるので全て取り外します。

(ネジ部分が出てきます。)

ドライバーでネジを外します。

周りのネジを全て取ると
写真のようにディスプレイの周りの枠を外す事ができました。

もう一息でディスプレイを外せそうです。

ディスプレイは、左下の3つのネジと、

右下の3つのネジで固定されている様子なので、
これらを取り外していきます。

すると、写真の様に、
一番外側のケースの部分から、ディスプレイが外れました。

しかし、この時はまだ、
本体とディスプレイの間で
2カ所配線が繋がったままです。完全には分離できません。

なので、無理に引っ張らない様に気をつけます。

繋がっている配線は、
こちらのモニターに信号を送る(んだと思う)コネクタと、

画面中央やや右に見えるピンク色と白色のラインのコネクタです。

こっちは、CCFLライトに電源を供給しています。

この二つのコネクタを
慎重に取り外してやると
ノートPCからディスプレイ部分だけを完全に取り外す事が出来ました。

コネクタをそっと取り外した様子。
(どっち向きに挿さっていたかわかる様に写真を取っておきましょう。)

もう一つのコネクタも慎重に取り外します。
こっちはなかなか外れずに一苦労しました。

こちらは、電源なので
ピンク色の方がプラスだと思うのですが、
一応、コネクタの接続先の基盤を見て、どちらがプラスかを確認しておきましょう。

無事にディスプレイ部分だけを取り出す事に成功しました。

取り出したディスプレイを液晶パネルコントロール基盤と接続する

次に取り出したディスプレイを
単体で使えるようにするために「液晶パネルのコントロール基盤」に接続してやります。


こんな感じの基盤です。

自分のノートPCから取り出した液晶の型番から、マッチするタイプの基盤を選んで事前にamazonで購入しておきました。

接続はとても簡単です。

先ほど外した2カ所を
この基盤に付け替えるだけです。

(写真は実際にAmazonから届いた基盤セットです。
リモコンは使いませんでした。)

1.ディスプレイに基盤のコネクターを接続

写真右上の部分。
基盤のコネクターを取り外したディスプレイにつなぎます。

そっと、しかし、奥までしっかりと差し込みます。

私は最初差し込みが甘かった様で
繋いでも画面が表示されずショックを受けました。

再度接続を確認して、
しっかりとぐっと押し込んだら無事に写ってくれました。

2.CCFLライトの給電用のコネクターを接続する。

写真右側の、
ディスプレイから出たピンク色と
白色の配線のコネクターを基盤(オレンジ色の基盤)につなぎます。

プラス/マイナスがあり、
向きが違うとは入らないはずなのでよく確認して接続します。

HDMIなどのケーブル端子とアダプターを接続して基盤のスイッチを入れると完成

最後にHDMI(私の購入した基盤はHDMI端子しかありませんでしたが、他の端子が挿せるコントロール基盤もありました。)ケーブルとアダプターを繋いで、スイッチを入れると完成です。

アダプター:写真真ん中やや左の黒い線
HDMI:そのすぐ右の黒い線

スイッチ:3つある基盤のうち、真ん中の細長い基盤のいくつかある黒い丸ボタンのうちの「SWITCH」と書いてある一番右のボタン。

ぐいっと押すとカチャと音がして、緑色のランプが点灯すればOKです。

無事に映りました!

基盤や配線は、アクリル板を裏側に用意してまとめてやるとスッキリします。

少々、耐久性には問題が
ありそうですし、持ち運びには気を使うのですが、とにかく軽くて薄いので、出先の作業スペースがあまり取れないような場所にもセッティングできて重宝しています。

(airbnb などで滞在した先でセッティングして使える。)

まあ、ノートPCがあればいいんですがね・・・。

自分の場合、ノートからだと
上手く動作しないプログラムがあって、仕方なくこんな形に落ち着いています。

あと、長時間作業する時には
LEDの新しいノートPCより、目が疲れなくて重宝しています。

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