ハチクサンというものでした。この薬剤は安全性の高い薬という事になっています。
ただ、私&家族はアレルギー体質なので少々心配をしています。
この記事の内容
シロアリ駆除剤【ハチクサン】の影響(自分の場合)
前回はシロアリ駆除の実際の模様を書きました。
https://tinyhouse-story.com/shiroari-kuzyo001
その際に「ハチクサン」という薬剤を使用しました。
前述しましたが、このハチクサンは、
非常に安全性の高いものであるという評価になっています。
ネオニコチノイド系のイミダクロプリドを主成分とした薬剤です。
広く日本で使用されています。
対象作物「稲・果樹・茶 野菜・豆類 根菜類・花き その他」
対象害虫「稲カメムシほか」
ネオニコチノイド系の農薬は、有機リン系をはじめ従来の農薬よりも、
安全性が高いという事で出てきた、比較的新しい部類の農薬です。
(1990年代から世界中で使用されるようになりました。)
ところが、このネオニコチノイドが、ミツバチの大量死・大量失踪の原因ではないかと
現在疑われています。【2007年春までに北半球のミツバチの4分の1が消えたという研究結果あり】
現在、フランスではネオニコチノイド系農薬は使用禁止となり、
他EU各国でも厳しい規制が敷かれるようになりました。
ネオニコチノイドについて詳しく知りたいという方は、
グーグルで検索すれば色々な立場の方が、それぞれの意見を述べておりますので、
ぜひ調べてみて下さい。
日本では、お米をはじめ多くの農作物で使用されており、
安全基準値は、欧米よりはるかに緩いものとなっています。
つまり、私たちは、この農薬を微量とは言え、常日頃から
身体に取り込んでいるのです。(完全無農薬野菜しか食べない人をのぞいて)
シロアリ駆除剤後の体調の変化~私の場合
駆除当日からの私の体調について、自分のメモとして書き残しておこうと思います。
あくまで自分の場合です。
だいたい30分から1時間ほどで、頭痛と気分が悪くなる程度のややひどい
アレルギー体質です。なので、普通の方はまったく健康に影響がないかもしれません。
今回の薬剤の散布は、床下全面と、外壁を切り取った部分でした。
直接口の中に入れたのではないのが救いですが、
外壁側のラス板に散布する様子を見ていると、
細かい粒子となって風に乗って飛散していたので、
(私は急いで逃げました。吸っていない事を祈る。服についてしまったと思います。)
床下に撒いても、いくらかは床上まで上がって来てしまうのかなと感じました。
当日の体調変化
夕方~突然の倦怠感と眠気
シロアリの駆除が終わり、業者さんが帰った後、
夕方5時ごろ。突然の倦怠感とともにキッチンで座りながら寝てしまう。
前日の睡眠時間はいつも通りで、ぐっすり眠れていたのでかなり驚く。
目が覚めるも、身体を動かす事が出来ない。
金縛りに似ているけど、ちょっと違う感覚で今まで体験したことのない感じ。
頭で命令しても体が動かない感じ。
(ただ、時間にしたらほんの1~2秒だったと思う。)
その後はすぐ普通に動けるようになった。
夕食後~頭痛
食欲は普通にあり。やや軽めで満腹となる。
食事中から、少しずつ頭痛がひどくなる。
以前として倦怠感あり。早めに夜9時ごろ就寝する。
気分が悪く目が覚める
2時間弱で目が覚める。
激しい寝汗。身体があつく気分が悪い。
ひどい頭痛。
コップ2杯ほど水を飲み、再び横になる。
その後しばらく苦しかったが、いつの間にか眠れていた。
今度は翌朝まで、目が覚めずに眠れる。
翌日
朝から終日、激しい頭痛。
風邪で熱が出た時のような関節痛(特にひざ)
熱はない。1日中寝てすごす。
3日目
頭痛が続くが、前日と比べると明らかに軽くなった。
前日あった関節痛はそのまま続く。
夕方になり、メール対応など事務処理。
訳2日ぶりに仕事をする気分になった。
4日目
頭痛がなくなる。
関節痛の痛みが、膝から大腿にかけての
筋肉がつっぱった様な痛みに変化。
以後、この痛みが数日続くがその後回復。
現在(~2週間後)
今現在は特に体調に問題なし。
シロアリ駆除後の体調変化:まとめ
シロアリ駆除から2日程、頭痛をはじめ体調不良で、
けっこうしんどかったものの、現在は回復しました。
症状がひどく出るかもしれないので気をつけて下さい。
ハチクサンは、ありがちな言い方をすると、
ただちに健康被害を及ぼす様な薬剤ではありません。
人に対する短期的影響に関しては、研究、認証の過程で研究されて
安全性が高いとされています。
一方で、長期的な影響(数十年単位での影響)に関しては、
まだ良くわかっていないというのが現実だと思います。
こちらは、ネオニコチノイド系ではありませんが、
農薬の長期的な影響について考えるのに役にたつ疫学調査のまとめを見つけたので、
URLを載せておきます。
http://www.maroon.dti.ne.jp/bandaikw/archiv/pesticide/pesdisease/parkinson.htm
ネオニコチノイドに関しては、使用され始めてからの年数を考えると
疫学調査のレポートなどが出るのはまだ大分先になりそうです。
調べておけば良かったと後悔しています。
更に安全性の高い、違うやり方のシロアリ駆除もあったのではないかと
思わずにはいられません(大家さんを説得できたかどうかは分からないですが、
交渉はできたと思う)。
シロアリ駆除の必要があるけど、
薬剤の健康被害について心配で、ネットで検索してこのページに
辿り着いたという方がいらっしゃっいましたら、
事前に薬剤や駆除の方法について納得のいくまで調べて、
後悔のないようにと願っています。