こんばんは、からまつです。さて今日は、年末の新月期伐採の続きの話です。前回は、枝のない樹、コードネーム「たまご肌」の伐採を完了したところまでお伝えしました。
たまご肌の伐採後、私たちは一旦土地を離れ、気分転換のドライブがてら昼食をとりました。うっすらと雪化粧した野原と八ヶ岳です。この日は気温が低く、よく晴れて空気が澄んでいました。少しのんびりしすぎたせいで、最後は日暮れを気にしながらの作業となってしまいました・・・。
再び土地に戻ると、結構いい時間になっておりました。次のターゲットを選定し、再び伐採作業を再開します。
コードネーム「ベビーフェイス」の伐採
次のターゲットは、コードネーム「ベビーフェイス」に決定しました。この木は、今まで伐採していた、ウエストウォールズのカラマツではなく、その反対側、ノースイーストカーテンに生えています。何となく見た目が若く見えるというのが、名前の由来です。
この写真で見ると、左側のカラ松林が、ノースイーストカーテンです。そして、黒い矢印で示した樹が、ベビーフェイスです。
近づいてみると、こういう感じの木です。樹高は25メートル、幹の直径は30センチ程度で、
先程伐倒したコードネーム「たまご肌」と、ほぼ同じスペックです。
この木も「たまご肌」と同じように、ロープを掛けられる高さには、一切枝がありません。
ようやくロープが掛かった「ベビーフェイス」。写真ではまだ明るく見えますが、
これから30分で、急激に日が落ちて、更に暗くなってきます。とはいえ焦りは禁物です。
しっかりと確認しながら、けん引のセットアップを組みます。
セットアップが終了しました。写真の黒丸の位置に、ローププーラーをセットしてあります。
今回は、滑車をどこに固定するか、非常に迷いましたが、昨年の初夏に伐採した、
キツツキの木の切り株を使いました。
この木です。
伐採方法の基本
受け口と追い口、そしてツルとはいったい何?
このブログでは伐採に関する話を連日お伝えしているので、伐採の専門用語「受け口」と
「追い口」が頻繁に登場してきます。なかなか言葉だけでは想像がしづらいと思うので、
こちらの写真で、解説をしたいと思います。
垂直に作るかが、非常に重要になってきます。
写真の点線部分です。切り込みを入れるのは、写真の縦の直線のラインまでで、
絶対に全部切ってしまってはいけません。残した部分が「ツル」といわれる部分になり、
これが蝶番(ちょうつがい)の役割を果たして、樹がゆっくりと安全に、
目的と方向へ倒れてくれます。
また、伐採の道具と装備に興味がある方は、こちらの記事で
「部屋とYシャツと私」 バブル時代の名曲
「ツルと追い口と受け口」 伐採方法3点セット
夕日を拝みながら
というわけで、夕日を浴びながら、チェーンソーで追い口を入れていきます。慎重に何度も確認をしながら、切り進めつつ、ローププーラーの方へ回ってテンションをかけてやります。
そして再び木の元へ戻り、予定したラインまで更に切り込んでいきます。
無事に伐採終了です。ほっとする瞬間です。
翌朝改めて写真を撮り直しました。
翌日も良い天気です。今回の伐採は、本当に天候に恵まれました。
そしてこの日は、直径40センチの大物(あくまで私のレベルではですが)に挑みました。