メーカーさんとのやり取りで、ようやく原因が判明しました。
こんばんは!からまつです。
本日は、前回の「チェーンソーのトラブルの話」のつづきです。
前回の話はこちらです。
https://tinyhouse-story.com/chainsawtrouble001
この記事の内容
ハスクバーナ135e の白煙の原因はチェーンブレーキ
メーカーの方とのやり取りで原因が判明した。
購入店に電話したものの、ちゃんと分かる人がおらず、いまいち要領を得なかったのですが、メーカーの方との話で、すぐに原因が判明しました。
以下、妻どんぐりから伝え聞いた、メーカーの人とのやり取りの概要です。
私はこの間、伐採したカラマツの引き出し(移動)に悪戦苦闘しておりました。
昨日の記事で書いた内容(チェーンソーが白煙を上げてしまう事)をどんぐりが話すと、
メーカー担当者のZさん(仮名)
どんぐり
始動して下さいとなっていたので。」
Zさん
かけないで始動してみて下さい。もちろん周りの安全などを十分考慮してですが。」
Zさん
※どんぐりから伝え聞いた内容を私が文章にしています。
さらにZさん
ある程度高回転になるので、チェーンソーの刃も一緒に回るんです。そこでブレーキがかかっていると、摩擦熱でブレーキ部分が溶けたり、けむりが出てしまうんです。」
Zさん
Zさん
チェーンソーの刃はもう回らなくなりますから。」
写真のレバーがチェンブレーキです。前(刃の方向)に倒すとブレーキがかかり、
後ろに上げると解除(フリー)になります。
なんてこった・・・。
メーカーの方は、非常に親切に色々と教えて下さり、丁寧な対応をして頂けました。
このやり方を教えてくれたのだと思います。下記、正規のエンジン始動方法を追記しましたので、ご参考にして下さい。
※チェーンブレーキを解除してエンジンをかけて、怪我などを
されましても、当方は責任を取れませんので、自己責任でお願いします。
後日、正しいエンジンのかけ方が分かったので、追記します。
その後、色々な方に教えてもらう機会があり、
チェーンブレーキをしたままでも、壊さずにエンジンを始動できる方法が分かったので
書いておきます。
1.安全上、ブレーキロックはかけたままでエンジン始動
チェーンブレーキをかけたまま、スターターロープを引っ張り
エンジンをかけます。
2.かかったらすぐに、スロットルトリガーを引いて一瞬ふかす。
これが、非常に大事です。
エンジンがかかったらすぐに、スロットルトリガーを引いて、
一瞬だけエンジンをふかします。
一瞬です。【ずっとアクセルをふかせば、刃が回らないまま、負荷がかかり続けるので
発熱してクラッチが壊れてしまいます。】
すると、エンジンはアイドリング状態となり、回転数が落ちます。
これによってクラッチやドラムなど、各部の摩擦熱の発生が抑えられます。
3.アイドリング中はブレーキ解除
そして、直ぐにブレーキロックを解除します。
思いますが、チェーンブレーキを解除して暖機させる方が
発熱トラブルのリスクをより確実に防ぐ事が出来ると思います。
さて、結局この日は、小枝ひとつ切れずに撤退しました。
写真は後日分解して見たところです。
カバーのプラスチックが溶けてしまったブレーキ部分。
クラッチ&スプロケット ビフォー写真
まるで囲った部分が、クラッチとスプロケットドラムです。
クラッチ&スプロケット アフター写真
こんがり焼けたクラッチ&スプロケットドラム。色の違いにご注目下さい。
この部分は、大変負荷がかかる部分なので、使っていれば徐々に色が変わり、
こんな感じになってくるとは思うのですが、わずか2~3分でここまでに
してしまったのは、大変ショックであります。
そして、矢印の部分にプラスチック製のウォームギアという部分があるのですが、
ここが溶けてしまい、スプロケットとくっついてしまっていました。
こんなにも悲しい「ビフォーアフター写真」はこのブログ史上初めてです。
無念。まことに無念です。
ブレーキを引かずに始動して、怪我をしてしまう確率もゼロとは言えないです。
不安定な場所や、無理な体勢でエンジンをかけて刃が回ったら、当然危ないですよね。
だから、最終的な判断、行動は、それぞれ個人の責任で、自分の頭でよく考えて
行いましょう。各人が各々自分の判断と行動に責任を持つという形でお願いします。
と、同時に私は、チェーンソーの修理をお願いしたお店と、
チェーンオイルを買った販売店、二つのお店の店員さんに
始動させていますか?」と質問してみました。
お答え頂いた事も、併せて記載しておきます。
・・・これには少々おどろきました。
まあ、何事もすべてマニュアル通りにこの世の中がまわっている訳ではなさそうですね。
今回の件、私も非常に勉強になりました。
さてこの話、こちらの記事に続きます。
https://tinyhouse-story.com/chainsaw003
コメント
どんまいです。お疲れ様でした。
流石にこれはひどいですね・・・
最初にお店に電話で『混合オイルだとお客様負担』って言われたって事は逆をつけば
ちゃんとやってればお店負担と取れる可能性も・・・ないですよね?(笑
っていうか、マニュアル通りにして壊れたなら初期不良対応でいいような・・・
後は小売りと販売元で話し合う事であって消費者側は関係ないと思われ。個人的意見ですが
hanaさんこんばんは!
いや~今まで説明書をよく読まなくて間違えた使い方をしたことはありますが、
説明書を読んでその通りやったら壊れたのは今回が初めてです。
購入店舗の方の感じがあまりよろしくなかったので、
以後はメーカーの方と直でやり取りしてます。
今回は、私たちに非はないという事で、修理は無償でして頂けるそうです。
ただ、次回記事に書いたのですが、明日からの伐採に使いたくて、
納期の関係で有償で近所のお店で直してもらいました。
おかげでチェーンソーの構造にはかなり詳しくなれたので、
「実践編・現場で体験するチェーンソーの仕組み」という有料セミナーを受講したと
思って前向きに生きていこうと思います!
はじめまして。
ブログ拝見させていただきました。
ちょっとチェンソーを使っているものとしてコメントさせていただきます。
チェンソーの故障はショックですよね。
今回初始動で故障とのことですが、始動時ブレーキはロック状態で始動直後に一度アクセルを握り込みハーフスロットル状態は解除されアイドリング状態にましたでしょうか?
始動前にチェーンの張りなどを確認し、チェーンが手で回ることも確認されましたでしょうか?
この時点で手でチェーンが回らないようですとクラッチ周りの接触、組み付け不良が疑われるのですが。
メーカーの方もおっしゃっているように、始動時は大変回転が高くなります。
しかしブレーキが掛かった状態ですとエンジンの回転自体が上がりません。
と言うか上がれません。
この状態でハーフスロットル状態が続いていると回転を上げたいエンジンとブレーキにロックされたクラッチドラムが摩擦しますので、発熱しクラッチ周りの破損が起こります。
良く行くチェンソー屋さんでもちょくちょく目にする故障の一つですが、新品購入直後にウォームギアやクラッチを焼いてしまうということがあるようです。
これは新品時に慣らしをしてくださいと言われ長時間アイドリングしている時に皆さん起こされるようです。
始動時は事故防止のためブレーキは必ずロックが原則だと思います。
これはハスクやスチールの地元ヨーロッパの林業の現場では日本より厳しく義務付けされているようです。
のりさん、はじめまして。コメントどうもありがとうございます。今回の故障の原因は、エンジン始動後に一度ふかして、回転数を落としてやらなかった事が原因でした。まさにのりさんのおっしゃる通りで、新品の状態であったため、暖機運転のためにしばらくアイドリングしようとしていて、ウォームギアを溶かしてしまいました。その後、結局クラッチも交換し、現在は非常に調子が良くなりました。ブレーキロックの件は、よい情報をありがとうございました。私も使用に慣れてくるうちに、ブレーキロックをしたままでも、直ぐに一度ふかして、半スロットルを解除すれば大丈夫だという事が分かって来ました。私の知人は庭で丸太を薪にしようとしていて、エンジンをかけた瞬間に宅急便が来て、スロットル解除を忘れて荷物を受け取り、2分後に戻った時には、外カバーが完全に溶けていたそうです。このトラブルは、やはり結構発生頻度が高いらしく、メーカーさんでも対応に苦慮しているみたいでした。私もひとつ良い勉強をさせて頂きました。近いうちにチェーンソーの使い方と注意点を考える記事を書こうと思っています。その際は、のりさんから頂いたコメント、読者さんに紹介させて頂きますね。
原因が判明したのでしたら今後同様の故障は心配はなくなりましたね。
奥様も説明書を理解したうえでのトラブルで混乱されたでしょうね。
実店舗での対面販売で購入されているものと思いますが、対面販売であればこのトラブルについて販売店側も注意点として説明責任はあると思うのですが。
私はスチールショップで購入しておりますが、初めてのお客さんには約1時間程度の取り扱いの説明があります。
実店舗での購入は通販(スチールは原則対面販売が義務ですので通販は不可)で買うより高いですが、丁寧な説明やその後のアフターも値段に含まれているものと私は理解しております。
もちろん説明してもウォームギアやクラッチを焼いたり、未混合のガソリンを使い焼きつかせてしまう方はいるようですが。
これは覚えることが多すぎるため一度には理解しきれないのが現実だと思います。
今後事故等には十分気をつけてお使いください。
のりさん、こんばんは。現在は無事に使えるようになり、ほっとしています。チェーンソーは非常に便利な道具で、伐採には欠かせませんが、使い方を誤ると、本当に危険だなと実感しております。今後も安全第一で、慎重に扱っていきたいと思います。どうもありがとうございました。
マニュアルの20ページ、暖機エンジンの始動のみになりますが、できる限りすみやかに、アイドリングに落とす必要があると書いてあります。
ちゃんと不要な摩耗から守る事ができます、と書いてあります。
チェーンブレーキが付いているのは135に限った事ではないので、それをご存じないのは、かなり古い機械からの買い替えの場合くらいでは・・・
この手の、クラッチカバーとブレーキレバーが別体になってから多いトラブルは、ブレーキがかかった状態のまま、カバーを締めてしまう事です。
・ちゃんとした販売店から買う
・取説は隅から隅まで読む
これです。
しんさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。
マニュアルは、妻どんぐりが、使用前によく読んだらしいのですが、すごく分かりづらかったようです。
私も今読み返しましたが、多分これを読んで意味が分かる人には、マニュアルいらないですね(苦笑)
「解除はスロットルトリガーに優しく触れて実施します。
こうすることにより、クラッチ、クラッチドラム、
ブレーキハンドを不要な摩耗から守ることができます。」
とあります。私の日本語の解釈が間違っているのかもしれませんが、
触れているだけでは解除できないはずです。
ちゃんと、トリガーを引いてふかしてやらない限りは。
私の解釈だと「優しく触れる」は「そっとさわる」事なんですが。
そして、「不要な摩耗から守る」ではなく、「それをやらないと1分以内に熱で、
壊れます。」
という形ではっきり目立つように「警告」として書くべきでしょうね。
私は、このハスクバーナ135eを非常に気に入っていて、良い機種だと思っているので、
こういう点はメーカーさんに改善して頂けたらすごくいいのになと考えています。
自分としてはすごく【おすすめ】のチェーンソーなので、細かい所ですが、
こういう所は少し配慮があったら嬉しいですね。