こんばんは。からまつです。年末年始の土地の開拓・伐採報告が中途半端なところ止まっておりましたので、こちらの方を再開していきたいと思います。
前回の記事は、こちらです。
https://tinyhouse-story.com/newmoon-bassaireturns01
伐採5日目(12月28日)
本日、伐採予定の木は、土地の西側に位置するウェストウォールズカラマツ群の中の1本。コードネーム「たまご肌」
そして、土地の北東側に位置するカラマツ林(ノースイーストカーテン)の中の1本。コードネーム「ベビーフェイス」
の計2本です。
写真右側の林に生えているのが「たまご肌」で、左側の林に生えているのが「ベビーフェイス」です。ともに樹高25メートル、胸高直径30センチ程度のカラマツの木です。
もやい結びの結び方と末端処理
伐採のロープワーク
私の伐採方法ですが、木にロープを掛けて、ローププーラーと呼ばれるハンドウインチの様なもので、ロープを引っ張りながら、木を狙った方向に倒していきます。
そのため、ロープで輪をつくったり、結んだりする事は、必要不可欠となります。そして、私が使っている結び方は「もやい結び(末端処理バージョン)」、ほぼ1つだけです。
もやい結び(舫い結び、もやいむすび、ボーラインノット/Bowline knot)とは、ロープの端に固定した輪をつくる結び方のひとつ。使い勝手のよさや用途の多さから「結び目の王」(King of knots)と呼ばれることがある。
英語ではBowlineというが、Bowとは船首のことで、古くは船の帆の縁を船首側に引っ張るために用いられていた。もやい結びと本質的に同じ構造の一重継ぎは石器時代から魚網に使われていたとされるが、もやい結びが初めて図示されたのは1794年に出版された船員向けの教本の中であるとされる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/もやい結び より引用
もやい結び(ボーラインノット)の結び方
もやい結びの結び方はこんな具合です。近くにひもがあったら皆さんもご一緒にどうぞ。
まずは、写真の様に輪っかを作ります。この時、ロープの先端側を上にしてください。
ロープの先端を作った輪っかに下から通します。
輪っかを通したら、さらに先端を、元側のロープの下をくぐらせていきます。
そして、今度は上から、再び輪っかへと向かいましょう。
写真の様に輪っかを通します。
写真の丸の部分を持って、キュッと引っ張ります。
出来ました。もやい結びの完成です。
更に、末端処理を加えていく。(変形もやい結び・変形ボーライン)
完成したもやい結びですが、力が加わる方向によっては、弛んで外れてしまう事があります。それを防ぐために、もうひと手間かけてやります。ロープの末端処理といわれるものです。
では、行ってみましょう。
先端を下から、輪の外へ出します。
先端をくいっと持ち上げて。
外側から輪の中へくるっとロープを回します。
再び先端は輪の外へ。
そして、下から写真の部分に通します。
通し終わるとこんな感じになります。
ぎゅっと締めてやれば、もやい結び(末端処理バージョン)の完成です。
いや~、長かったですね。お疲れ様でした。
結び目を裏から(反対側)から見るとこんな感じになっています。
伐採の過程で、木をロープで引っ張る際には、強い力が掛かるので、必ず末端処理を施して使う様にしています。
実際の使用場面
この木が、コードネーム「たまご肌」です。先程のもやい結びで作った輪っかで、ロープを引っ張っています。
このたまご肌、木の下の方には、まったく枝がないのです。つるんとしています。そのため、ロープ掛けには非常に苦労をしました。
近寄って反対側から撮った写真です。こちらの方がロープが若干見えやすいでしょうか・・・。
このたまご肌は、胸高直径30センチちょっとです。前回伐倒した、「バナナパパ(banana papa)」は胸高直径36センチ。
ともあれ、私にとっては、十分大木です。慎重に、安全確実に、細心の注意を払って伐採スタートです。