受け口・追い口の精度を高める~狙った方向へ木を倒すために

kassyaandbelt

前回の話では、「枝のない木にロープを掛ける方法」を説明しました。脚立(はしご)を持っていないため、色々と思案した挙句、この方法に辿り着きました。

分かりやすく、マンガで説明しようとしたところ、ものすごくシュールな展開となり、かえって分かりにくくなってしまいました。本末転倒です。

原因は分かっています。あまりに絵が下手すぎたのです。

認めたくないものだな、若さゆえのあやまちというのは

シャア・アズナブル 「機動戦士ガンダム第1話」

認めたくないものだな、中年なのに絵が下手だというのは

からまつ「タイニーハウス物語第170話」

本当はもう少し長いんですが、赤い彗星、シャアの名言であります。

さて、今日は土曜日、学校は休みです。先ほど、昨日の問題作があまりにひどいため、追記していたところ、息子ガジュマルがやって来て、私のその記事(マンガ)を読んで行きました。

で、一言「大丈夫、練習すれば次回作はもっと上手く描けるよ!」

うう、息子よ~(涙)なんて優しいのだ。

こんばんは!からまつです。年末伐採5日目、私の前に立ちはだかったのは、枝がない木。通称「たまご肌」でした。前回の記事はこちらです。 たまご肌は、樹高25メートル、幹の太さは、胸の高さ辺り...
「だけどな。父ちゃん、たぶん練習しても、絵、これ以上うまくならへんねん。そしてきっと次回作はないねん・・・。」

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狙った方向へ木を倒すには

受け口・追い口の精度を高める

コードネーム「たまご肌」に苦労しつつもなんとかロープを掛ける事が出来ました。

IMG_3478

いつもの様に、滑車を中継してローププーラーへ接続。慎重にセットアップします。

IMG_3482

滑車の固定に使った切り株は、昨年の晩秋に伐ったコードネーム「サニー」のものです。

sunysideoftheland

当時のサニーの様子。とても個性的な木でした。

IMG_3480

滑車を固定するスリングベルトが、サニーの切り株からすっぽ抜けてしまうのを防ぐために、事前にチェーンソーで写真の様な切り込みを入れておきました。

今回の伐倒は、この切り株の方向を狙って、木を寝かせます。

前回のバナナパパ伐採時には、受け口の精度がわるく、予定外の場所へ倒してしまいました。また、追い口も、チェーンーの刃が届かず、両方向から切ったため、結果的に中心部分の切り込みが甘く、受け口に平行な「ツル」を作る事が出来ませんでした。

IMG_3364

上の写真がバナナパパの切あとです。両側から切り込んでいて、センターだけ切り込みが甘い様子がお分かり頂けますでしょうか。(反省)

たまご肌の伐採では、前回の教訓を活かして、受け口、追い口ともに正確に作る事を心がけました。

チョークを使って事前にカットラインを入れる

受け口、追い口ともに、チョークでカットラインの墨だし(印つけ)を行いました。

IMG_3492

受け口を開けたあと、ツル(切らない部分)をしっかりと残すために、チョークで縦にラインを入れ、更に、カットラインを入れます。

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写真の縦の直線が、これ以上は絶対に切らないデッドラインで、点線部分が、「追い口」といわれる、これからチェーンソーで切り込んでいくラインです。

「たまご肌」は、その枝振りから、何もしなければ東に向かって倒れて行くと判断しました。

IMG_3477

写真の矢印の方向ですね。枝の重みで自然にこちらへ傾いていくはずです。

写真だとロープもそちらへ伸びている様に見えますが、実際には約30度ほど南へずれた位置を狙っています。とはいえ、受け口をしっかりと予定方向に向かって入れられれば、問題なくズラして倒せる範囲内です。

セットアップをもう一度指さし確認し、ローププーラーでテンションを掛けます。

チェーンソーに火を入れ、暖機運転をすませるとすぐに切り込みを開始します。ここからの作業に、迷いはありません。今まで散々あーだこーだ妄想想定しているので、以降の段階は、すべてオートマチックです。

少しでも異変を感じたら(想定外の挙動)、事前に確認してある退避ルートへ退いて様子を見るというシナリオも、機械的に出来るようにあらかじめ、イメージをしておきます。

幸いにもたまご肌の場合には、そのシナリオが発動することはありませんでした。

木の均衡が崩れた事を意味する、小さいけれど、チェーンソーの轟音の中でも、はっきりと耳に届く、「パキッ」という乾いた音を確認し、退避ルートへ下がります。

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地面を揺るがす独特の振動と音がおさまると、たまご肌は静かに横たわっていました。

写真左の切り株が伐倒予定方向なので、約30センチの誤差。自分のレベルでは、満点の出来です。

IMG_3494

今回はツルもほぼ平行に作る事が出来ました。きれいに追い口を入れられたようです。

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土地に巨大なXエックスが出現。本来、下に横たわるバナナパパは、このたまご肌と平行に横たわるはずだったのですが、まあ、良いでしょう。

こんばんはからまつです。 昨日は、私達の土地に生えている、唐松(カラマツ)の林の状況を、簡単に紹介しました。 その中でも、今回の伐採で、ある程度切ってしまいたいと思っている...
写真右手前の小さい丸太は、一番最初に倒した、「ウッドペッカー」の蟻にやられていない(芯が腐っていない)部分です。

IMG_3484

こちらはちょっぴりおまけです。未完成のロケットストーブを今回の遠征に持って来ていたのですが、やはり使えず、東京に戻って来てから完成させました。伐採中はオブジェ状態で土地に放置しておりました。

本記事では、 自作ペール缶ロケットストーブの製作完了までをお伝えします。 前回はロケットストーブの 製作を始めたものの、断熱材のパーライトが足りず、中途半端なところで製作を断...
置いてあるだけなのですが、結構な存在感でした。
こんばんは、からまつです。さて今日は、年末の新月期伐採の続きの話です。前回は、枝のない樹、コードネーム「たまご肌」の伐採を完了したところまでお伝えしました。 その結果、私たちの土...
こちらの記事につづきます。

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