こんばんは、からまつです。今日は家の不用品をせっせと片付けておりました。
いずれタイニーハウスに移住(と言うと大げさですが)する時に備え
少しずつ身軽になろうという計画を立てております。
現在、貸家暮らしという事もあり、一般的な3人家族と比べたら、
我が家は、物は少ないと思っていたのですが、それでも結構あるんですね。
今のままでは、小さな家と同時に小さな倉庫が必要になるかもしれない。
まあ、この辺りの事は、これからスモールハウスをセルフビルドをしていくうちに、いい知恵が浮かんでくると期待しています。
さて、今日もタイニーハウスを作るための土地を手に入れるまでの道のりをまとめました。
昨日の記事で、
まず、半年という期限と土地の予算300万円以内(できれば200万円)を決めて、その間は土地探しを最優先事項として本気で探したこと。
徐々にエリアをしぼっていった事。
その中で失敗したり、お宝物件を逃したりしながら、「自分達の理想の土地のイメージ」を固めていった事。
等を書きました。
今日はその後の話です。
やっかいな物件ほしいほしい病ウイルスにやられる
土地のイメージは固まっているのにぶれまくる
私たちの理想のイメージは、一言でいうならば、「森の中の小さな家」でした。
しかし、インターネットの不動産情報だけでは、候補となる土地が上がって来ません。そんな期間がしばらく続きました。
森の中≒山の中=「山林」
という事で、私たちは不動産屋さん以外に、山林を手に入れられるルートを探しました。
そして、「森林組合」や「山林バンク」という所に問い合わせをしたり、実際に現地(山林)に足を運んで見たりと、動き回りましたが、思ったような成果はあげられませんでした。
ぶれまくる
森の中が希望なのに、ぶれまくり、「街中の物件」を見に行った事もありました。
また、予算内というだけで、目標とはかけ離れた集落の中の物件も現地へ見に行きました。
どうにもいい物件を見つけられず、ついには予算を大幅に上回った物件も見学してきました。
しかし、結果はどれも空振りでした。
自分達の欲しい物件はなかなかネット情報ではひっかかってこないため、
自分達で希望の土地を見つけて、売主(持ち主)さんと直接交渉してみようと思いました。
そんな中、ほしい土地を、売主と直接交渉してくれ、土地探しのお手伝いをしてくれるという業者を見つけ、メールで問い合わせるもガン無視されるなど、田舎業者の洗礼を浴びました。
土地の持ち主さんに直接お手紙作戦を考案
片っ端から、気に入った土地の登記簿を入手して、土地の所有者さんをつきとめ、
「土地を売って下さい。」というお手紙を送る作戦を練り、
決行寸前でしたが、ここで状況がかわりました。
不動産サイトで偶然みつけた土地
不動産屋さんのサイトで、安い土地のカテゴリーをチェックしていたのですが、
何故かそのコーナーに、1000万円以上する土地が出ていました。
その時は、何か違和感を感じながらも、そのページを閉じようと思ったのですが、偶然ミスクリックのような形で、その高い土地の詳細ページを開いてしまいました。
すると、そこには、その土地以外にもう一つ、私たちの予算内の安い土地の情報が出ていました。
かなり分かりづらいサイト設計になっていたため、この土地は、ネットでほとんど閲覧されず、ひっそりと売れ残っていた様です。
私は、この不動産屋さんのサイトを何度も何度もチェックしていたのですが、
このページにたどりつけたのは、その時が初めてでした。
いい物件が出ない時、見つからない時でも、あきらめずに定期的に不動産情報サイトをリサーチし続けていたお蔭で、この土地と出会う事が出来たのだと思っています。
その後も紆余曲折があったのですが、最終的に
私たちはこの土地を購入することが出来ました。
土地の面積は600坪強、坪単価は4000円程度でした。
現在のこのエリアの相場と比較すれば、破格と言ってもいいくらいお値打ちです。
ただ、10年後、20年後の日本の将来を考えると、妥当な金額か、
やや高いかなと思っています。
将来はもっと安く土地が取引される時代が来ると私は考えています。
しかしこの時点で、本気で土地探しをはじめてから、期限の半年が近づいていました。
これ以上引き延ばして、時間を費やし、さらに安く土地を買うメリットよりも、
今すぐ、セルフビルドを開始できるという時間的なメリットの方が大きいと感じました。
文章にすると、随分考えているようですが、実際には初めてこの土地を見に行った時に、
「ここだな」という不思議な感覚がありました。もちろん、その感覚を裏付けるために
徹底的に調査を実施しました。
そして、家族全員の賛成の元、みんなで覚悟を決めて購入に踏み切りました。
こうして、長かった土地探しの旅が終わりました。
なお、この土地に関しては「土地探しの旅 20話」から「土地探しの旅 30話」で詳しく記事にしておりますので、気になった方はご覧いただけたら嬉しいです。
まとめ
半年間で実際に現地まで行って見た土地は47か所、
そのうち、買付けを入れたのが2か所
購入出来たのが1か所
でした。
当初、100件見て、1件買う事が出来ればいいなと考えていたので、
自分としては幸運な方だったのではないかと感じています。
実際に住んでみて初めて分かる事も多いでしょうが、納得のいく土地探しが
できました。あとは、実際に生活する中で工夫して、
よりよい環境を作って行けたらいいなと思っています。
最後にこれから土地を探すみなさんに参考になればいいなと思う事を
少し書きますと、
探すうちに、モチベーションが下がる時期、どうにもいい物件がでない時期が
あると思います。そういう時でも定期的にネットで不動産情報をリサーチしたり、
希望のエリアが決まっていれば、足を運んで見たりと、
なんらかのアクションを起こし続ける事が大事だと思います。
また、探しているうちに仕事が面白くなってしまったり、生活の環境がかわったりで、
気が付いたらちょっと土地探しの優先順位が下がったなという事も出てくるかもしれません。
その場合は、自分の本心、本能に従い、その時に出来る一番たのしい事、集中できること、
充実出来る事をすればよいと思います。
その時々で一番打ち込める事を選んでいれば、何年か後にでも再び、本気で土地を探そうという機会が訪れた時に前回の経験が必ず生きてきます。
また、どうにも上手く行かない、失敗つづきだ、自分だけ何故・・・などという気持ちになってしまったら、その体験をブログにでも書いてみて下さい。
すると不思議なことに、あなたに起こった事は確かに悲劇ですが、ブログに書いて読み返してみると、たいていは結構面白い・・・喜劇(いいネタ)です。
もちろん、ブログは実際に公開しなくても構いません。非公開設定にして、ただ書くだけでいいのです。
読み返してみて、いや、全然喜劇にならない程に強烈な悲劇だとおっしゃられるならば、それはもうドラマです。それをテーマに一つ小説が書けるほどの体験をあなたはしているのかもしれません。
結構な失敗や、恥ずかしい事をやらかしたとしても、客観的に見ると、むしろそれが大失敗であればあるほど、
「おお~、これはなかなか普通にしてたら出来ない経験だったな。」という様にも考えられるはずです。
そんなあなたの一つ一つの体験があなたという人間に深みと説得力を与えてくれます。
ひょっとしたら、今はまだ具体的で目に見える「土地の購入」とか「家を手に入れる」には
いたっていないかもしれないですが、その過程で今まさに起きている一つ一つの体験こそが
あなたの真の財産です。だから、決して何も手に入れてないなんて事はない。
道は必ず開けます。
私もこれから、ますます大失敗してこのブログで報告するのが楽しみです。
いや、本音はそりゃ、出来るだけスムーズに事が運んで、
上手く行っている所を書きたいですが・・・。
次は土地の開拓編とつづきます。
こちらは、2017年1月現在未だ未完。現在進行形のお話です。
https://tinyhouse-story.com/kaitaku-1