以前、こんな記事を書きました。
タイニーハウスのフレーム部分を鉄骨でつくる事を考えています。
その場合には、鉄骨D.I.Y.が必要になるわけですが、大きく見て3つの工作が出来なくてはなりません。
1.鉄骨の切断
2.鉄骨の穴あけ(ボルトで組み立てるため)
3.溶接
以上の3つです。
つい先日、この中の一つ、「鉄骨の穴あけ」にチャレンジしたので、今日はそのレポートをしたいと思います。
この記事の内容
振動ドリルの使い方
以前こちらの記事で紹介したように、金属の穴あけには振動ドリルが必要となります。思い切って、「マキタ M816K」という振動ドリルを購入し、鉄骨の穴あけに挑戦することにしました。
ドリル刃を装着する
amazonの箱から早速取り出します。ちょっと説明書がよごれていたのが残念ですが、まあしょうがないかと気を取り直して前へ進みます。
一緒にこの「鉄工用ドリル」と「センターポンチ」を購入しました。
このセンターポンチは
一番最初に鉄骨にちょっとだけ、くぼみを付けるのに使います。
では、さっそく、振動ドリルの本体にドリル刃をセットしてみましょう。
最終的には10ミリの穴を鉄骨に開けたいのですが、最初は練習を兼ねて、いきなり大きいサイズのではなく、3.5ミリのドリル刃を選んで、装着してみました。
ドリル刃を装着するには、付属のこの工具を使います。
これを写真の様に差し込んで回します。
まずは、弛めていきます。
すると中の径が広がるので、十分開いたらドリルを装着します。
さっきと逆方向にしめます。
ドリルにはこの工具を差し込める穴が三か所あるので、三か所を均等にしっかりと締めます。これで準備が整いました。
実際に鉄骨の穴あけにチャレンジ
今回は、この鉄骨に
直径10ミリの穴をあけてみます。
この鉄骨は先日ホームセンターをリサーチしに行った際に練習用に購入しておいたものです。
5×10センチ角で厚さ2.3ミリです。
実際にタイニーハウスの土台で
使うものより、やや厚さが薄いのですが取り敢えずはこれで練習してみます。
鉄の削りかすが
目に入らないように普段草刈り用に使っているゴーグルを用意しました。
1.ポンチで下穴(くぼみ)を作る
まずは、ポンチで下穴を作ります。これが、硬くてなかなか跡がつきません。
写真では、息子ガジュマルがチャレンジしています。
ちょっと気を抜くとポンチが
すぐに移動してしまい、狙った場所にマークを作ることが難しかったです。
失敗するとこうなります!
写真だとちょっと
分かりにくいですが、左の方に点々が伸びています。ポンチがずれてしまい、関係のない場所に跡をつけてしまいました。
いよいよ振動ドリルで穴あけ開始
この、マキタM816Kは、
「振動ドリルモード」と普通の「ドリルモード」がありました。
※鉄骨の穴あけは通常のドリルモードだけで大丈夫とのアドバイスを読者さん(プロの金属加工業の方)に教えて頂きました。
という事で、通常のドリルモードで作業します。
3ミリの穴はきれいにあきました。これを元にさらに大きな直径の穴をつくってみます。
さあ、どうでしょう。
なかなかきれいに出来ました。
しかし、よく見ると左にずれてしまっています。最初、3ミリに穴をあけた時点では、ここまでずれていなかったので、太いドリルに替えたところでズレが大きくなったようです。
そこで対策として、
この写真の様に、
ポンチを打った後に、3.5ミリのドリル刃で鉄骨が貫通しない程度に下穴をつけます。そして10ミリのドリル刃に替えて、穴をあけました。
今度は狙った位置に
穴をあけられました。切り口の断面がちょっと綺麗ではありませんが、こういう所は金属用のやすりで仕上げたらよいのかな・・・。
なお、ドリルで穴をあける際に
刃先を熱から守るためにオイルをたらしながらやるといいいようです。家には適当な潤滑油がなかったので、引越しの際に、シールやテープをきれいに剥がすために購入したライターのオイルを使ってみました。
実際にドリルを使っていると
すぐにオイルが乾いて飛んでしまい、結構な頻度で油を垂らさなければならず、かなり面倒でした。
やはり、調べてちゃんとしたものを買った方がよいのかもしれません。
金属加工30年のプロフェッショナル(読者の方)からのアドバイス~使用方法解説
切削油としてライターのオイルは使えない。
アドバイスを頂いたAさん
どうもありがとうございました。以後気を付けます!
そして、Aさんからは更に詳しく、
「2.3ミリや3.3ミリ程度の鉄板に2工程で穴開けの場合、切削油は必要ありません。」
と教えて頂きました。
穴の仕上げ
通常はサンダーなどで
表面に出たバリなどを軽く擦る程度で大丈夫だそうです。
どうしても気になる場合は
面取りビット(穴径より大きな物)をドリルに取り付けて「ザグる」とよいそうです。
非常に勉強になりました。
頂いたアドバイスを活かして、精度の高い穴開けが出来るように練習します。
まとめ
生まれて初めて
鉄骨に穴をあけました。ちょっと感動です。
穴をあけるのは難しくありませんが、狙った位置に正確に穴をあけるのが難しいという事がわかりました。
最初のポンチの段階が非常に大切です。
今回、ドリル刃はセットになったものを買いましたが、良く使う径のものだけ、バラでもう少し良いものを探して買い足そうかと考えています。
また、金属加工のプロフェッショナルの読者さんからもアドバイスを頂き、間違っている所や、改善点も教えてもらえたので、それらを活かして、土台作りの際に、正確なものが作れるようにしっかりと練習したいと思います。
金属(鉄骨角パイプ)の穴開けに使用した工具一覧
最後に、今回使った工具を紹介しておきますね。
マキタ 振動ドリル M816K
鉄工用ドリル刃セット [GREATTOOL]
センターポンチ [SK]
安全ゴーグル
安全ゴーグルは私の持っているものは見つからなかったのですが、検索すると色々と出てきました。
タイニーハウスのフレームを作るために、一つ一つの作業が確実に出来るよう、今からしっかりと練習して行こうと思います。
今回の振動ドリルの穴あけで気がついたのですが、まずはしっかりとした作業台を用意しなくてはなりません。しっかりと素材を固定できるようにクランプも取り揃える予定です。
随時レポートして行きます。
↑ は、実際に振動ドリルを使って鉄骨(角パイプ)の穴開けを実践している模様です。
ディスクグラインダーを使った、鉄骨の切断の実践レポートはこちら↓です。
さらなる効率化のため、後日、鉄骨の穴あけにボール盤を導入しました ↓ 。
ボール盤の使い方については、こちらの記事をどうぞ。