こんばんは!からまつです。
水平を出すため杭を打ち、水糸を張った所までで作業は前日に済ませてあります。(詳細はこちらの記事をどうぞ)
本日はいよいよ、ブロックを水平に設置して、タイニーハウスの鉄骨フレームD.I.Y.のための下準備を完了させる予定です。
この作業では、レベル(水平)調節のために、モルタルを敷いてコンクリートブロックを置いていきます。
鉄骨D.I.Y.の前に、はからずもコンクリートD.I.Y.のスタートです。
この記事の内容
コンクリートD.I.Y.開始
まずは設置場所を踏み固める
今回設置するコンクリートブロックは8コです。
8か所をよく踏み固め、更に重量ブロックをドン、ドンと上から落とす感じで叩きつけ、地面を圧接していきます。
時刻は朝の5時。今日は学校に登校前の息子ガジュマル、妻どんぐりも参加して3人で朝飯前にブロック設置です。
モルタルに水を入れてよく混ぜるはずがいきなり大間違い
先日、杭と水糸を買った時に
「モルタル」も一緒に買って来ました。
このタイプは、セメントに既に砂が配合してあり、水と混ぜるだけでいい「インスタントモルタル」というタイプです。
しかし、ここで大誤算です。
インスタントモルタルのつもりで、インスタントコンクリートを購入してきてしまいました。
ですが、朝の5時です。
まだ寝ぼけている我々はその事実に気づいていません。
何も考えず、インスタントモルタルと信じるインスタントコンクリートに水を入れ、スコップでかき混ぜ始めました。
こちらがインスタントコンクリートです。しっかりと砂利(小石)も混じっているのがお分かり頂けると思います。
袋には、「ドライコンクリート」
としっかり書いてあります。
何故間違えて買ってしまったのか・・・。
でもまだこの時、
我々は間違いには気づいていませんでした。
息子ガジュマルがスコップを使ってモルタル(と思い込んでいるもの)をかき混ぜます。
三人で交代しながらコンクリと水をひたすら練ります。
やってみて分かった事ですが
セメントは思った以上に重たくてかき混ぜにくいです。
特に底の方は混ざりにくいので注意が必要です。
セメントは見た目以上に重量があり、混ぜるのが難しいのです。
スコップも入っていき辛く、
底が深くて、面積が狭いものだとミックスするのにすごく苦労します。
なので私からも、かき混ぜる際は「なるべく広くて底の浅いものでやるのが良い。」「底が深いバケツは使わない方が良い。」という事をお伝えしておこうと思います。
予想以上に水気が多い
さて、袋に書いてある割合で水を入れて(セメント:水が10:1)
かき混ぜたのですが、
思った以上に水気がある気がします。
今考えれば、これは普通にコンクリートが出来ただけで全く問題ないのですが、私は、これをモルタルだと思い込んでおり、しかも「バサモルタル」という少々水気の少ないものを作るつもり(手で握って球になるがすぐにパサッとくずれる程度のもの)いました。
そのため「あれ?なんかおかしい。」となった訳です。
前日のネットでの予習により、
水分少な目のバサモルタルを敷いて
レベルを調整するという、イメージトレーニングをしていたので、これだと、ちょっと粘り気がありすぎるのでは・・・と思ってしまったのです。
そこで、更にドライコンクリートを追加してこんな感じにしました。
こんな感じになって、「よし。ばさばさしてきたぞ。」
そろそろ行ってみよう。
(※完全に間違っております。これではバサモルではなくバサコンです。)
バサモルならぬ、バサコンを敷いてブロックを置き、水糸に合わせてレベルを調整していきます。
最初に水糸より少し高い位置になる様にモルタル(コンクリ)を敷いてから、写真の様に叩いて調節していきました。
ここでやはり、バサコンゆえの大問題が・・・砂利がたっぷり入っていてほとんど沈んで行きません。
交代しながら必死でカチンコチンやり、盛り過ぎた分を少し削り(周りの粒粒が削ったものです)なんとかレベルを合わせますが、一昨日の「あちらを建てればこちらが建たず」の悪夢がよみがえります。
奮闘する事数十分。やっと1コ目のブロックの水平が出せました。
水糸は水平器を置いても干渉しないように1ミリくらい上にコンクリートブロックが来るように合わせました。
ガジュマルは学校へ行かねばならないため、ここで二人は朝ごはんを食べに戻ります。
しかし、まだ余ったコンクリが残っています。コンクリートが固まってしまう前になんとか次のブロックも水平を出さなくてはならないので、私は朝食抜きです。
なんてこった!朝飯前どころの話じゃなかった!
それでもどうにか二つ目のブロックを終わらせました。
ここで私も一旦休憩です。
一袋では足りず追加でセメントを購入
当初、25キロのドライコンクリートを(ドライモルタルと間違えて)買ってきたのですが、ブロック2つを終わらせた時点で既に3分の2ほど使ってしまいました。
反対側は地面が高いため
使用するコンクリートの量は少なくて済みますが、それでも一袋では足りそうにありません。
急遽どんぐりにもう一袋追加で買いに行ってもらい、私はその間残ったコンクリートを使って更に作業を進める事にしました。
少しずつやり方を改良する
朝の二つのブロック積みの反省から、次の作戦を練ります。
まず、ドライコンクリートに混ぜる水分を既定の量(10:1)に戻します。
この時点でもまだ私は、これがインスタントモルタルではなく、インスタントコンクリートであるという決定的間違いに気づいていませんでした。
ですが、朝の水分量ではレベル調整が非常に難しかったので、もう少し水を加えて粘り気があった方が良いと思いました。
これぐらいの練り具合です。
下地の積み方を変える
ブロックの下に、下地でコンクリを盛る際に今までは適当に真ん中に持って慣らしていました。このやり方を変えてみます。
レベル調整でどつぼにはまってしまう典型的なパターンとして、
「ブロックの左側が高いので、叩くとこちらは下がるが、反対側が上がってしまう。」という状態があります。
どうもこの場合、ブロックの角ではなく真ん中に近い部分が盛り上がっている状態で、
角は少し低くなっている。
だから、左を叩いて左が下がれば、中央付近を支点にして、右側が上がってきてしまうのだと仮定しました。
そこで、ブロックの角や端の辺の方を最初にやや高くなるようにコンクリを盛って、センターは、やや低くなるようにしてみます。
その状態でブロックを叩いて調整すれば、押し出されたコンクリが真ん中にも流れて丁度よいし、片方の端を叩いたら反対側の端が上がるという様な事もおこりにくくなるのではないかと考えました。
このやり方でも、
やはり難しい事に、
変わりはありませんでしたが、それでも、幾分マシにはなったかと思います。
ついにこれがモルタルではなくコンクリートだと気づく
3つ目のブロックをどうにか設置し終えたころ、どんぐりが追加のドライコンクリートを買って戻ってきました。
どんぐり「同じのもう一つ買って来たよ。横にドライモルタルっていうのもあったけど、このドライコンクリートってやつでいいんだよね?」
私「あ、ありがとう・・・。(やべ~間違えてた)」
プラス思考でいこう!
なるほど、どうりで大きな小石(砂利)がいっぱい入っている訳です。
バサモルタルなんて、
レベル調整が余計難しいだけだなと、秘かにネット情報が間違えていると思っていたのですが、そうではありませんでした。
という事は、途中からコンクリに混ぜる水分量を増やしたのは正解だなと思いました。
一応時間はかかるものの、
ここまでの3つのブロックは水平が出せたのですから、大丈夫、なんとかなります。
プラス思考で改良しながら進めていく事にしました。
ひとつずつ確実に終わらせていく
ここまで来ると、
だいたい一つのコンクリートブロックに対して、必要なコンクリートの量も分かってきます。
そこで、少々面倒ですが、
コンクリートをまとめて作らず、
一つ分ずつ練る事にしました。
そうすることによって、
「早く作業しないとコンクリートが固まってしまう。」という焦りから解放され、ゆとりを持って水平レベルの調整が出来ます。
ドライコンクリートに対して、
混ぜる水は約10分の1の分量です。
相変わらず時間は掛かりますが、一つずつ確実に設置していきます。
写真の左端のブロックの欠けですが、添え木を当てるのを忘れて、トンカチで直接たたいてしまったため、見事に割れてしまいました。
ブロックを叩く時は、頭がゴム製で出来たハンマーを使うか、添え木をするかした方がいいですね。分かっていたのについついやってしまいました。
やり過ぎて、水糸に触れてしまわない様にぎりぎりのところで止めます。
大体1ミリくらいブロックの方が高くなるように合わせました。
しっかり添え木を当てて叩きます。
反対のコーナーのブロックです。
レベル合わせがイメージ通りにビシッと決まると
すごく気持ち良いです。ここはわずか1、2分で水平が出ました。
午後6時過ぎ、周りが少しずつ暗くなり始めた頃、ようやく全8個のコンクリートブロックの設置が完了しました。
朝5時から12時間以上かかりました。長かったけど、やり終えると充実感が湧いてきました。
自分で言うのも何なのですが、精度もかなり良いと思います。
これでようやく安心して、
タイニーハウスの鉄骨フレームを組む事が出来そうです。
まとめと反省
1.コンクリート(モルタル)はインスタントより自分で作ったほうがいい
今回やってみて分かったのですが、25キロのコンクリートを買って来ても、
つまり、コンクリートは思った以上に比重が大きく使える体積は少ないのです。
私は、ブロックを高い所で5センチ、低い所では1.5センチ程度、盛って上げただけですが、それでも8個の施工に50キロのドライコンクリートが必要でした。
なので、手間は増えますが
セメントと砂(と砂利)を
自分で購入してモルタルやコンクリを作った方がかなり安く上がります。
今回は25キロのドライコンクリートがたまたま安売りしていて370円だったので、コンクリ代は740円でしたが、普段は500~600円する様子です。
なので、セメント、砂、砂利を買った方が、使う量が多ければ多いほど特になると思います。
また立米単位での購入なら
生コン会社から直で買った方が圧倒的に安くなります。
2.遣り方の際に直角も出せばもっと良かった
今回はとにかく水平を取りたいという目的だったので、遣り方を省略してしまいましたが、もうひと手間かけて直角もしっかり出したらもっと良かったと思いました。
鉄骨を組む際に既に既定の寸法に切断が終わっているため、対角線を測れば直角が出ます。
なので省略してしまいましたが次の機会ではしっかりチャレンジしてみます。
ここで加工した鉄骨を現地に運んで本組立する際には、また同じ工程があるので、その時には挑戦してみるつもりです。
3.次こそはモルタルで
次こそはバサモルを
作ってレベル合わせをしたいです。
バサモルタルを使っても、
同じように苦労するのか、それとも劇的に水平合わせがしやすくなるのか、試してみたいと思います。
さあ、いよいよ鉄骨フレーム作りです。
こちらの話へつづきます。
まずは、こんな感じのタイニーハウスの土台となる台車を
作ろうと思っています。
コメント
過去の話題ですが・・・
土を転圧しただけでは不十分でそのうち下がってくるのでは?
土を転圧、その後砕石を入れ転圧、そして基礎を打つ
段階ごとにレベルを確認したほうが早く施工出来ると思います。
はまりんさんこんにちは。
コメントありがとうございます。
借家住まいで、いずれ撤去して返さなくてはならないので、
この様な設置の仕方になりました。
おっしゃる通り、いずれはズレて来てしまうかもしれませんが、
鉄骨の加工に関してはなんとか終了したので、作業台としての役割は十分果たしてくれました。