こんばんは、からまつです。
前回の話はこちらです。
前日は、二人掛かりでたったひとつのブロックもまともに設置出来ませんでした。そこで、一晩かけて対策を考え、大幅にやり方を変える事にしました。
この記事の内容
方針転換・水盛りをして水平を出す
当初の計画では、まず基準となるブロックを1つ決めて水平を出し、それを基準に他のブロックの高さを決めていくつもりでした。
しかし、昨日分かったのは、完璧に水平を出すのがかなり難しいという事です。
基準ブロックから次のブロックへ移る段階で、更に誤差が大きくなり、この方法では最終的には精度がかなり甘くなってしまう恐れがあります。
そこで方針を転換し、家づくりの基礎の水平出しに使われる、「縄張り・水盛り・遣り方」を参考にしっかりと水平を出す事にしました。
杭を打ち込む
ホームセンターへ行って杭を買って来ました。1本170円程しました。
時間があれば、杉棒を自分で加工したり、廃材を加工した方が安いのですが、先を急ぎたいのでしぶしぶ購入です。
日頃から、廃材など、もらえそうなものは貰っておくと、こういう時に役立ちますね。こういう地味な出費を抑える事がタイニーハウスの建築費用を下げるのにとても重要だと、このごろ痛感しています。
今はまだ建築しないけど、近い将来、小屋などのセルフビルドをしてみたいという方は、工具や、ただで貰える資材などを、コツコツと邪魔にならない程度に集めたり、作業台などのスペースを確保したり、製作したりしておくと、いざ本番ですごく役に立つと思います。
私の場合、そういった下準備はいっさいなしなので、こういった微材の出費は、潔く必要経費と割り切る事にします。
ブロックをハンマーがわりに打ち込む
さて、購入した杭を四方に打ち込んでいきます。
杭を打ち込むハンマーもホームセンターで買うべきか迷いましたが、5000円前後と高く、買うのを止めました。かわりに適度に重さのある重量ブロックで打ちました。
こんな具合に一人が杭を押さえて、もう一人がガンガン打ち込みます。
軽く険悪なムードが漂う中、くい打ち完了
杭ですが、油断しているとどんどん斜めに入ってしまい、真っ直ぐ立ってくれません。
私「ちゃんと真っ直ぐに押さえてや」
どんぐり「押さえとるよ。」
ガンガンガン
私「曲がってる!ちゃんと見て押さえてなあかんてや。」
どんぐり「ちゃんと見てたわ。」
私「いやいやいや、ちゃんと見てないからずれるんよ。」
どんぐり「ハア⤴︎」
不穏な空気が流れます。
そこで、役目を変えて私が杭を押さえてどんぐりが打ち込みます。
しかしやはり曲がります。
対策を練った結果、
一番難しい役割はブロック君にお任せしました。
更に私が押さえて、どんぐりが打ち込みます。
その後は順調に作業が進み、なんとか杭打ち完了です。ハンマーを買わずとも、重量ブロックで叩けばいける事が分かりました。
各杭に水平のラインを引く(印をつける)
次は水平のラインを各杭に印付していきます。
その印を結んだ線が、水平のラインになります。
通常バケツと水と透明なホース(ホームセンターでメートル当たり80~100円前後で売っています)を使って水平の印を各杭につけていくのですが、今回は、水準器(レーザー墨出し器)を使ってラインを引きました。
真昼間は、太陽光が強すぎて、レーザーの光がほとんど見えません。
なので、夕方や薄曇りの時が作業しやすいです。
FUKUDA 5ライン レーザー墨出し器 EK-453DP 4方向大矩ライン 4垂直・1水平 フクダ 墨出し器 自動補正レーザーレベル レーザーライン 地墨ポイント 水平器
レーザー墨出し器はかなり値段の高いものが多いのですが、この機種は割かしリーズナブルなので、壊れても精神的なダメージが低いという事で、大工さんがよく使っていたり、スペアで持っていたりするそうです(知人大工さんの談)
私は、トレーラーハウスの土台の設置(ジャッキの調整)や、据え置き時のジャッキ調整、タイニーハウスが自重で沈み込んだ場合のジャッキアップなど、今後かなり使用頻度が高いと想定しているので、amazonで値段が安い時に、事前に購入していました。
9000円程で購入したと記憶しています。
ラインを結ぶ水糸を張る
次は、ラインを結ぶ水糸を張っていきます。
通常は、貫き板と呼ばれる板(幅6センチ~9センチくらい厚さ1.2センチ程度)で、杭につけた水平の印を結んでいきます。
しかし、今回は簡易的に杭の印同士を板ではなく、直接水糸と呼ばれる糸で結んでいきました。面積が比較的小さい事からこの方法で行いました。
水糸は専用の糸がホームセンターで売っていました。(100メートル60円)一番安いのを購入しましたが、十分に機能的でした。
水糸は画鋲で固定
水糸の固定方法も迷いましたが
とりあえず一番簡単な画鋲(ピン型)で試して、ダメならまた考える事に。
結果的にはこれで上手く行きました。
水準器を使って引いた印にあわせて、
家にあったピン型の画鋲で糸を止めます。糸の先端は輪っかを作ってピンに引っかけました。
こっちは反対側です。手前の画鋲は、ラインの位置正確に合わせるためのガイドとして高さ微調整用(ひっかけるだけ)に使いました。
かなり、分かりづらいですが・・・1ライン完成です。水糸は適度に弾力があり、少し引っ張ってはれば、ピンと直線になってくれました。
家にあったタコ糸で代用してやろうかと思いましたが、これはちゃんと買って正解でした。
後はひたすら糸を張っていきます。
すっかり日が落ちた頃、ようやく水糸張りが完了しました。
本日はここで終了
もっと作業を進めたかったのですが、日も落ちてしまい、この日はここで作業終了としました。
初めて挑戦することばかりなので、いちいち自分達で考えながら試行錯誤が入り、なかなか予定通りのスピードで作業は進みません。
それでもひとつひとつ形が出来上がると楽しいものです。
実際に水糸を張ってみて分かった事は、「我が家の庭は思ったより傾いている。」という事です。特に西側から東側にかけて、端に向かって5センチ程度は高低差があります。
今の今まで、まっ平らなものとばかり思っていました。ひょっとしたら庭が水浸しにならないように意図的にそういう風になっているのかもしれません。この微妙な勾配のおかげで、水が家側ではなく、庭の外側に逃げる形になります。
すごいものだと感心してしまいました。施工した方の気遣いを感じますね。プロの仕事という感じです。こういう所は、私もタイニーハウス建築時に、真似できたらいいなと思います。
次はコンクリートD.I.Y.
次はいよいよコンクリートブロックの設置です。
今日作った水平の糸をガイドにブロックを置いていきます。コンクリートブロックの下にモルタルを敷いてレベル(水平)の調節をする事にします。
ブロックを水平に設置するコツをひたすらネットで調べていたのですが、参考になったのは、物置の簡易基礎として、重量ブロックを設置する方法でした。
明日は人生初のコンクリートD.I.Y.、モルタルD.I.Y.です。
そんな訳で次回につづきます。