この記事の内容
角パイプを仮置きする。【タイニーハウスの鉄骨土台づくり】
私たちが作っているタイニーハウスは、車輪つきのトレーラーハウスタイプです。なので、この部分が家の基礎になります。とっても大事な部分です。丁寧に頑丈に仕上げていこうと思います。
ジョイント金具に下穴を開けて、
鉄骨を仮組し、現物合わせで骨組みとなる鉄骨(角パイプ)に穴開けをしていく事にしました。
そのために水平のとれたブロックの上で作業が出来るように、準備が完了した所までお伝えしていました。
今日はその続きの話からスタートです。
まずは正確に仮置きする
完成したブロックの上に角パイプを寸法通りに仮置きします。
こんなのちょちょいのちょいだと思いませんか?
私もそう思っていました。
実際、ほとんどの人がさくさくと出来る工程のはずなのですが・・・。
例によって色々とすったもんだです。
ホームセンターで切断してもらった鉄骨が垂直に切れてなかった
仮置きしてみると、ピタッと納まるはずの鉄骨と鉄骨の間に隙間が!
なんででしょう?
何度やっても隙間が出来ます。
よくよく調べてみると、ホームセンターで切断してもらった部分が垂直に切れていないため、下が付き合わさっていても、上は隙間が空いていたり、右側が空いていたり・・・。
一番大きい所では2ミリ近くも隙間が空いてしまいます。
ディスクグラインダーで削って修正する事にした
ある程度はジョイント金具で対処出来るのですが、この隙間が精神衛生上、どうにもよろしくないので、ディスクグラインダーで少しずつ削ってみることにしました。またも想定外の作業工程が発生です。
切断面にこんな感じで段がついていたり、少し斜めに切られていたりします。
これを少しずつディスクグラインダーを使って削っていきます。やり過ぎてしまうと元も子もないので慎重に、何度も何度も確認しながら削っていきました。
結果、完全にピタっとはなりませんが、かなり隙間も埋まり許せる範囲になりました。(私の主観で)
ピタゴラスの定理で直角を出す
約1時間半の奮戦の末、ようやく仮置きスタートです。
ピタゴラスと定理を使って、対角線の長さを割り出し、直角に仮置きします。まさかピタゴラスの定理を、自分が実生活で使う日が来るとは。人生なにが起こるか分かりませんね。
ピタゴラス(三平方の)定理
直角三角形の斜辺の長さを C、他2辺の長さを A, Bとした時、
Cの2乗=Aの2乗+Bの2乗という方程式が成立する。
これにより、直角三角形の3辺の内、2辺の長さが分かれば、残り1辺の長さを計算して割り出す事ができる。
計算によると、対角線の理論値は2768ミリ(276.8センチ)になりました。
実際に組んでみると、短辺1680ミリが実際には1682ミリと2ミリ長いことが分かりました。
切断に誤差があったようです。救いは短辺が2本とも2ミリ長かったことです。片方だけ長いとちょっとやっかいでしたが、今回は特に処理をせず、このまま組む事にしました。
そして、対角線の実測値は2771ミリ(277.1センチ)でした。
理論値より3ミリ程度長いですが、短辺が2ミリ長いのでほぼこれくらいなのかなという感じです。2つの対角線の長さが上手くそろってくれました。
ようやく仮置きが完了しました。
ここまででなんだかんだ2時間以上かかったような気がします。自分のイメージでは15分くらいでここまで出来るはずでしたが・・・。
セルフビルドはこんなことばっかりですね。
予想外の工程が次々と新たに出現してきます。これを楽しんで行けるかどうかですね。
「ほほ~。そう来ちゃいましたか。」という感じでこの先次々起こるであろうハプニングも、知恵と体力となるべくちょっとのお金で、乗り切っていきたいと思います。
タイニーハウスの鉄骨土台作り 第8話へつづきます。