こんばんは!からまつです。
実は先日より、土地の開拓に行っておりました。
明日から1週間ほど、土地に伐採に行ってきます。天気が少し心配だけど出来る限り切りたい。木材の刻みは少しお休みです。 pic.twitter.com/55cbhJHZGR
— karamatsu (@tinyhouse_story) 2016年11月19日
前回のお話はこちらです。
予定では、明日(土曜日)くらいまで土地の開拓、伐採をしてくる予定だったのですが、昨日未明に降り出した雪の影響で、計画より2日早く、現地から強制退去、作業は強制終了となりました。
伐採作業については、例によって沢山の話のタネ(トラブル)を仕込んで参りましたので、おいおいじっくりと、報告していきたいと思います。
そして今日は最終日、つまり撤退の日の様子を一番最初に書いてみたいと思います。
山でテント生活を試みる
今回は、単独キャンプ
今回の伐採、初日は妻どんぐりと息子ガジュマルと一緒に3人でどんぐりの実家に泊めて頂きました。
2日目に、二人は帰京し、残りの日程は私の単独キャンプ&伐採生活でした。
ぶっちゃけ、えせアウトドアラーなので、ひとりでこんな辺鄙な所で寝泊まりする事に不安しかありません。
ただ、色々な方のブログ(Bライフ関係というくくりでよいのでしょうか・・・)を見ると、皆さん、じつに楽しそうにテント生活を営んでいらっしゃる。
これは、私にも出来るのでは?しかも、そこそこ楽しかったりして・・・などと色々と妄想するうちに、せっかくのいい機会なので、自分も実践してみたいと思いました。(妄想Bライフ歴2年半・架空小屋暮らしアドバイザー免許取得・セルフビルド施工実績20棟byマインクラフトの私でございます。)
テント生活まとめ
「早く人間になりたい!」 妖怪人間ベム
「早く水平で寝たい!」 テント暮らし人間からまつ
テントは水平な場所に張ろう!
ブログで見るBライフの方々は、パレットを上手く使ったり、コンパネを使って地面から少し浮かせたりと、快適に生活するためにちゃんとひと手間加えております。
私は、面倒くさかったため、ブルーシートを下に敷くだけにしました。設営予定地の地面が若干斜め(勾配がある)なことも知ってはいましたが、
伐採する関係上、出来るだけ邪魔にならない位置にテントを建てなくてはなりません。そこで、少し傾斜があることには、気が付かないフリをしました。
ほんのわずかな勾配なのです。でも、寝袋(シュラフ)とアルミマットの摩擦係数の低さは、私の予想を超えており、寝返りをうつ度にすべり落ちてしまいます。
「健康で文化的な最低限度の生活」それは、水平な場所に寝床を確保する事から始まると思いました。
11月24日早朝3時30分~雪の気配
さて、テント生活についてはこれくらいにしておいて本題です。
11月24日早朝3時半過ぎでした。テントに雪があたる音で目が覚めました。
「あれ?雨じゃないな・・・。雪かも。」
そう思ったものの、寝袋から出るのは寒い訳です。からまつの葉でも風で落ちてきているのだろうと、現状を自分に都合よく解釈し、再び目を閉じました。
午前4時前でしょうか。「ザザザー」っとテントのフライシートから何かが滑り落ちる音で目が覚めます。「あかん。やっぱり雪だ。」しぶしぶ現実を認めて寝袋から這い出します。
外を眺めると、
やっぱり雪です。さあ、どうしようか。
「今日は伐採は出来ないかな。日が出て溶ければ、午後から作業出来るかも。」
この時点ではまだまだ楽観的でした。
でも念のため、土地の前の林道まで車を移動させ、いざという時に脱出できるように準備をする事にしました。前日までの好天から雪などまったく想定しておらず、車のワイパーすら上げていない状態でした。
この時点で少し嫌な予感。
思った以上に冷えていて雪の積もりも早い気がしました。車のフロントガラスに積もった雪をかき、道まで車を移動させた時点で、既に積雪10センチ以上です。
数分おきにテントをゆすって雪を落とします。30センチも積もればポールなど簡単に折れてしまいそうです。完全に目も覚めて来ました。
外へ出てテント周りをぐるっと歩くと、すでに落とした雪でフライシートが30センチ程埋まり始めていました。
「ね、念のためにテントの中を片付けて、要らないものは車に戻しておこう・・・。」
秒速で撤退決定!
眠気も吹っ飛んだ私はぐちゃぐちゃになっていたテント内を片付け、要らないものを車に放り込みました。さっきかいたはずのフロントガラスには、もう雪が積もっていました。
私の車(正確には妻どんぐりの車です)は、可愛い軽の2WDです。太い一般道に出るまでにアップダウンのある林道を数百メートル走らなくてはなりません。すでに積雪は15センチ近くに達していました。
「やばい。このままあと15センチも積もったら脱出不能になる。」
まったく雪など想定してもいなかったため、食糧も燃料(ランタン用や調理用)も貧弱な貯えしかありませんでした。
午前5時10分、撤退を決定しました。
そうと決まれば話は早い。というか、まごまごしている間にもどんどん積もっていく雪を見て、軽く恐怖をおぼえました。
※いざという時は歩いて下まで降りることもできる場所なのですが、エセアウトドアラーの中年おやじとしては、絶対に車で脱出したいわけであります。
午前6時、脱出!
急いでテントの中を空にして、撤収しなくてはなりません。
登山用品って、コンパクトでなくてはいけないからか、ものすごく袋がタイト(きつきつ)ですよね。
シュラフ(寝袋)をたたんで袋に入れたいのですが、焦れば焦るほど、入りません。しかも寒がりなんで、なんとトリプルシュラフ。
家族3人分の寝袋を全部一人で使って、3重にして寝ていたのです。
必死でたたんでいるとふとどこからともなく声が聞こえました。
「それ、今、たたむ必要なくね?」
私「あっ。」「そっか。」
寝袋などはそのまま袋に入れず車に放り込みました。
テントの本体や、フライシートも、はっきり言ってぐちゃぐちゃですが、適当に丸めて車に詰め込みました。
ペグを2本、雪の中に落としてしまいましたが、次に行った時に回収しようと思います。
こうして午前6時すぎ、撤収が完了しました。
最後の心配は、林道を無事に通過できるかどうかでしたが、以外にも可愛い2WDは安定感のある走りで新雪の上をなんなく進み、無事に脱出成功となりました。
出発の日の朝、迷った末にスタッドレスタイヤに履き替えておいて本当に良かったです。
安全圏まで来たところで写真を1枚。ふ~助かりました。
中央高速はチェーン規制はあるものの、問題なく動いていました。運転しながらの写真撮影はとても危険なので今後止めることにします。
初狩のパーキングの様子です。かなり東京に近づいているはずですが、ここまで来ても雪が降っていました。
そして我が家に帰って来ました。下の写真は家の前の山です。
こっちも雪だったのですね。まあ、うちは東京都とは名ばかりのど田舎だから納得の景色です。
普段、木材の刻みをしている作業場も積もっていました。10センチ程度でしょうか。
帰宅後、最初の仕事は、資材の上に積もった雪のおろし作業でした。水分を含んで結構重たかったです。
午後3時前。ようやく雪が止みました。
まだ11月ですし、土地の雪も、こっちの雪も早くとけてほしいものです。
こちらの記事につづきます。