引っ張り、狙った方向に木を倒す際に、非常に役に立ちます。
ハンドウインチと違い、けん引できる距離が非常に長いのが魅力です。
今日は、そんなローププーラーについて書いて行きたいと思います。
こんばんは!からまつです。
さて、昨日は、土地の前を通りかかった牧場主のワイルドマン先生による、
伐採セミナーの模様をお届けしました。
そして、明日からは私が一人残って更に、作業を進める予定です。
伐採2日目~伐倒後の整理とローププーラーの導入
伐倒後の整理、片付け
まずは、前日に伐採した
ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングルを切り分けて少し整理する事にしました。
伐採した木は1か所に集めて管理し
いずれ建材や薪として使用するつもりでいます。
なので保管場所を決めたいのですが
今1か所に全部集めてしまうと、
これから伐採する木の伐倒スペースの関係上、不都合がでてきてしまいます。
そのため、取り敢えずは切り分けて
いつでも運搬が可能な状態にしておくことにしました。
片付ける前に樹高(木の長さ)を
測定してみました。22.5メートルでした。
私の目測より、2メートル程大きかったです。
横たわった木にどのように力が掛かっているかを考えながら、チェーンソーの刃を
入れていきました。この場面では、まず上から少し切り込みを入れて、
下から切断しました。
ふ~。無事切断完了です。
写真のケースの様に、
切断する場所の両側が地面などに接している場合は、下から切断し、
片側が浮いていて、地面などから力が掛かっていない場合は、
(最初に軽く下側をカットしてから)上から切断すると刃がはさまれにくいです。
斜めにねじれながら力が
掛かっていたりして、切った瞬間に大きく動いてひやっとするなんて事もあるので、木が安定した状態になっているかしっかりと見極める必要があります。
うっかり、力の掛かり具合を見誤ってカットすると、
チェーンソーの刃がはさまり、取れなくなります。
こんな具合に。
捕らわれたチェーンソー。
こうなるとなかなか返してもらえません。
多分この時は、両側が
地面についていると考え、
上から切り込みを入れた後に下側から切断しようとしてはさまれたんだと思います(ちょっとうろ覚えです)。
片側が地面すれすれで
浮いていたため、木の自重で切り口が締まってつかまった。素直に上から切っておけばよかったケースですね。
その後、どんぐりに
チェーンソーを持っていてもらい、
私は木の片側を必死で持ち上げて、なんとか脱出成功しました。
1人で作業する場合は、
ちょうどいい太さの薪(程度のもの)を
下に何本も噛ましたり、クサビが入れば、クサビを使ったりと、すったもんだしながらチェーンソーを返してもらいます。
新装備「ローププーラー」の導入
この日の夜から、私はこの地でテント生活です。
テントを設営した後では倒しづらい木が、
1本あったので、まずはその木を伐採します。
こちらが期待のニューカマー
「ローププーラー」です。直訳すると、ロープを引っ張るやつ。
うん。そのまんまのネーミングなんですね。
ロープを引っ張るのに使う道具です。
以前は、ロープを引くために
「ハンドウインチ」というものを使っていたのですが、
このハンドウインチ、非常に力はあるのですが、けん引可能距離(長さ)が
わずか1.4メートルという弱点があります。
その対策を考えた末、このローププーラーを導入しました。
けん引できる長さは15メートルもあります。これだけ引ければ安心です。
実はこれ、上のリンクだとESCO(エスコ)というメーカーの商品のように見えますが、
実際にはMAASDAMというアメリカのメーカーのもので、おそらくエスコという会社さんが輸入しているものです。
これはアメリカのAmazonで
販売されている同製品です。かなり安いですね。ただし、ロープがついていません。
ロープ込だと$84.69(2016年12月8日現在)だったので、輸入代行などを使って
個人で直で引っ張ってきたら、若干お得にはなるかな・・・くらいの感じです。
このローププーラー、
とっても役に立ちます。伐採の心強い味方です。
ただ、セッティングの仕方が
ちょっと分かりにくかったり、
使用する際に少し気をつけないと、ロープが噛んでしまい(絡まると言いますか)それ以上引っ張れなくなったりと、慣れるまでに若干時間がかかります。
こちらがローププーラーを
セッティングした様子です。
伐倒予定の木は、傾きがある、
直径20センチ程度、樹高14~15メートルのこの木です。
ハンドルが奥側に向いちゃっているので、ちょっと分かりづらいですね。スリングベルトで片側を固定しロープをけん引します。
今回もロープ掛けには散々苦戦しました。
受け口を作っているところです。かなり偏芯していますね。
今回は、木の傾き方向と、
ロープの牽引方向のちょうど中間あたりを伐倒方向としてねらって受け口を作りました。
なので、ローププーラーを
がんがん引いて木を引き倒すというよりは、ロープでテンションをかけて、木が反対側に行かない様にする、伐倒方向を限定するというようなイメージでやってみました。
チェーンソーは
ハスクバーナ135eがガス欠となり
どんぐりのお父さんから借りたスチールを使っています。
このチェーンソーは135eより
バーの長さが若干短いですが、
軽くて安定感があり、とても扱いやすいです。
無事に倒す事が出来ました。
けん引方向からの写真です。
テントを設営し、明日からの作業に備えてこの日は終了
今日の作業はここまで。
先程倒した木はひとまずそのまま寝ていてもらい、先にテントを設営します。
どんぐりに手伝ってもらい、
どうにかテントが建ちました。
どんぐりと、息子ガジュマル(
この日はどんぐり実家にて待機)は、先に東京に帰り、
私はもうしばらくここに残って土地の開拓を続けます。
倒した木の末(木の先端)を
元(切り株)に戻して弔いました。
これらの木は、出来る限り多くを、
タイニーハウスや、家具作りなどに
使っていきたいなと思っています。
こちらの記事に
伐採で必要な装備と道具全般については、
こちらのどうぞ。