土地を手に入れるまでの道のり 前編

namae

こんばんは、からまつです!

今日は、タイニーハウスのセルフビルドが出来る土地を探してあちこち飛び回った、

私たちの土地探しの旅をまとめてみたいと思います。

題して、

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土地を手に入れるまでの道のり

当初は、大家さんを目指していた

こちらの記事で書いた通り、

こんばんは!からまつです。 私が実現を目指している「タイニーハウスをセルフビルド計画」 スモールハウスを作り始める前に建てる場所が必要です。 よってまずは土地を探...

当初、私は大家さんになる事を目指していました。

というのも、それまでの人生で、私は「家賃」というもののプレッシャーに

何度も打ちひしがれてきた人間だったからです。

今、現時点でも未だに家賃を支払っている借家人の身分です。

家賃って高いですよね。家を購入したとしても、ローンなら毎月コツコツと 支払う必要があります。居住費って、ひょっとしたら、自分の人生において、 1、2を争う程の大きな支出かもしれません。出来れば...

この記事では、私が今までに支払った「家賃の総額」を計算して、

改めて高いなと実感しました。

そんな訳で、家賃を払う生活から、家賃をもらう生活への転向を夢見て動いていたのですが、

結局、あと一歩のところで物件の購入には至らず、本業が忙しくなり、ここ1年程は

物件探しは休んでいました。

おやじの死に接して

昨年の夏、私の親父が亡くなりました。

親父の話は、以前、こちらの記事でちょっと書きました。

こんばんは、からまつです。 タイニーハウスのセルフビルドがしたい。そのための土地を探して迷走した、私たち家族のお話...

親父が、体調を崩し入院し、かなり容体が悪いという事で、

私は、実家の店を手伝いながら、父の看護をするために帰省しました。

向こうについた初日に、医者から「もう長くないので、会わせたい人がいたら、明日あさってにも会わせてあげて下さい。」

と言われる状態でした。おそらく来週まではもたないだろうとの事でした。

しかし、当の本人はまだまだ気力充分で、私に「早く家に帰りたいから、医者に薬を減らすように頼んでほしい。」「病院の飯がまずいから治らないだけ。家で食べればすぐ治る。」と、いつもの調子です。

それほど深刻な容体には見えませんでした。余命数日と宣告されているのに、私より声がでかいのです。

その日から、半月ほど、親父はがんばりました。

亡くなる数日前から、衰弱し、自分でお椀を持つことも出来なくなりました。

それでも、最後まであきらめるという事を知らない人でした。

亡くなる当日の朝、どうしても自分で味噌汁を飲みたいと、震える手を必死に伸ばし、自力で飲む事に成功し、

私に向かって「どうだ、昨日は飲めなかったけど、今日は出来たぞ。」と嬉しそうに語ったのを覚えています。人間は、亡くなるその日にすら、成長する事が出来るのだという事を、父は私に教えてくれました。

その日の夜、「たまにはお前らも、うなぎでも食べて、気分転換でもして来い。」と言って

私たちを病室から送り出し、私たちが夕食に帰っている間に父は死にました。

立派な最後でした。

親父のそんな姿をみて、私は何故か、「本当にやりたい事を今やろう。」

そう思いました。なぜそう思ったのかは分からないのですが、

確かにそう感じたし、そうすべきだと思ったのです。

土地探しの旅を再開

そして、私は家族と、長年やりたかった事「自分達の家を自分でつくる」を

実行すると、決意しました。

しばらくお休みしていた土地探しの旅が再び始まりました。そして、もしも私の夢が「お金持ちになる事」であったなら、

探すべきものは、中古のボロ物件で、私は引き続き大家さんを目指していた事でしょう。

しかし、この時、目標は「家族で自由な暮らしを実現できる土地探し」そして、

「タイニーハウスの自作」へと変わっていました。

「お金」も大事だし、大好きですが、

「時間」の大切さは、それ以上です。

「Time is money.」といいますが、「We can not buy time with money .」

の方がより正しい気がします。

私が仮にお金を充分に貯める事が出来たとして、それが70歳の時だったら

タイニーハウスの自作はかなり難しくなっているでしょう。

それよりも、今動いた方がいい。金銭的に多少制約はあっても、それは知恵を絞れば解決できる可能性があります。

私も自分の将来に不安があるし、心配もあります。

だからと言ってどんなに未来に備えても、死は誰にでも訪れる。そして避ける事の出来ないものです。

まぼろしの安心感を得るために、今を殺してしまってはならない。父が私にそう教えてくれたような気がしました。

だから本気で土地を探す事にしました。

次回は、「土地を手に入れるまでの道のり」中編です。

こんばんは、からまつです! 今日、注文していた工具がAmazonから届きました。早速説明書...

へつづく

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コメント

  1. Shizendaisuki より:

    からまつさん、はじめまして、いつも楽しく読ませてもらってます。私の父も昨年亡くなり色々ありましたが、からまつさんの土地探しの様子などもとても面白くまた、ためになりました。うちも一人息子がいまして、ガジュマル君が大事な場面でみんなが賛成したら買うんでしょ?と発言した所など、うちも似たような事がありまして、すごく親近感が湧きました。子供は凄いですよね。親が突っ走ってる所を冷静に見ていて、はっ!とするような事を言ってくれますよね。なにはともあれ、良い土地が見つかったようで良かったですね。これからの土地の開墾、小屋の製作楽しみにしてます。

  2. karamatsu より:

    Shizendaisukiさん、はじめまして。おお、似たような境遇。これからも色々とありそうですが、
    楽しんでいきたいですね!
    それにしても、子供の直感はすごいですね。
    「理由はないけど、ここには住みたくない。」と言われたら、「そうか。分かったよ。」と
    返事をせざるを得ませんでした。今後の開墾や小屋づくりでも、いいアイデアをだして
    くれそうです。