こんばんはからまつです。
連日伐採の話がつづいておりますが、 たまには話題を変えるのも良かろうという事で、
今日は、私がタイニーハウスのセルフビルドを考えるきっかけとなった建築物について書いてみようと思います。
私は以前、エアストリームが大好きだという話を書きましたが、そのエアストリームと並んで憧れている建築物があります。
この記事の内容
エアロハウス
エアロハウスさんが日経に。良品計画に並んでYADOKARIの名前も。嬉しい。 / 箱形木造住宅に脚光 小屋風、手作り感も:日本経済新聞 https://t.co/3gyWEA9SVA
— さわだいっせい (@everlybrothers) 2016年11月7日
外観はこんな感じです。この潔いシンプルな四角い箱。最高ですね。
私が考えるエアロハウスのメリット
あくまで私の主観、私見ですが、多くのメリットがあります。
1.シンプルなデザイン
もう見たまんまですね。まさに四角い箱という感じです。それがまた実にいい。
2.強固な木造のボックス構造
構造体(フレームの部分)にカラマツの集成材を使っているようです。
なんと、唐松ですか!
私の土地にもいっぱい生えております。
こちらの写真は、うちの土地にそびえるカラマツ達です。
集成材ということで、何本かを接着して一本の太い柱を作っているのではないかと思います。
そのフレーム部分を構造用合板で覆い固めるという、 セミモノコック・ボックス構造だそうです。
※スウェーデン産の赤松を使っているモデルもありました。
非常に強固な構造のため、大型トレーラーで運搬が出来たり、基礎を最小限にとどめる事も可能になるようです。
エアロハウスのシンプルなデザインが映えるのは、このすっきりした柱脚状の基礎のためのような気がします。ベタ基礎を施工しなくていいというのは、建物の移築や、解体のことを考えた時、ものすごくメリットが大きいですね。 立つ鳥後を濁さずという感じです。
そして、この構造のため、壁面だけで強度が出せるのでしょう。内部には柱が一本もない、約6m幅の大空間が作り出せるようです。
私が考えるエアロハウスのデメリット
1.価格
そのコンセプトもとっても素晴らしいエアロハウスですが、私が考えるに唯一のデメリットが存在します。
それは、価格です。
外観がシンプルなだけに、価格も安かったらいいななどと、ついつい思ってしまうのですが、エアロハウスは、一流の建築家の方が、設計した建築物です。
一見シンプルですが、構造が独特のため、建築確認申請を通すための構造計算(建物が、地震や台風などにも十分耐えられるものであるかどうか、その強度を計算すること)も、
私が知っているような、在来工法の筋交いを使った耐力壁の簡易な計算ではなさそうです。
量産される安価なキットというよりは、建築士さんと相談しながら作り上げる、一点ものの建築物という感じですね。
このエアロハウスを見てセルフビルド思い立った
移設もできるフレシキブル住宅「エアロハウス」が面白いhttp://t.co/etkcUbrery
価値観の多様化に伴い、“地方移住”や“他拠点居住”のライフスタイルが広まりつつある現在。建築家・村井正によって作り出された世界で唯一の木造スケルトン・インフィル住宅「エアロハ…— ayumu (@ayumumaemae) 2015年8月4日
エアロハウスの色々な画像をネットで見ながら、ふと思ったわけです。
「家って、 要は四角い箱を作ればいいのでは?」 と。
日本は雨の多い国なので、もちろん雨対策、屋根の勾配などは、考えなくてはなりませんが、住むための空間を作るという意味では、シンプルな四角い箱があれば事足りるはずです。
そして、不遜にもこう感じてしまったわけです。
「 四角い箱なら自分にも作れるのでは?」と。
その後、ネットを探し回り、 世の中には、自分で家を建ててしまう変わったすごい人たちが存在することを知りました。そして、セルフビルドという言葉もこの時初めて知ったのです。
今、振り返ってみると、エアロハウスを見つけなければ、タイニーハウスをセルフビルドしようとは、 思わなかった気がします。
というわけで、私がセルフビルドに取り組むきっかけを与えてくれたエアロハウスに感謝をしたいと思います。
あ、実際にやり始めてみて分かった事ですが、立体の四角い箱を作る以前に、平面で四角を作る事すら、すごく大変です。
https://tinyhouse-story.com/tekkotsudiy1001
(平面の四角い鉄骨フレームを作るだけでもひと苦労)
それでも、時間をかけて丁寧に作れば、やってやれないことはないなと、実感出来るようになりました。これからも少しずつですが、確実に作業を進めていくつもりです。
それにしても、いつか、誰かエアロハウス風味のかっこいい小屋を作る B ライファーが出てこないかなと密かに期待しています。
私は・・・やはり屋根の勾配は、ちょっとは欲しいかなと。
さて、明日からはまた話を土地の開拓・伐採に戻して、お送りしていきます。
https://tinyhouse-story.com/whatistinyhouse
(以下2017年1月追記:)
J.podというものを教えて頂いた
この記事を書いたあと、エアロハウスのように、モノコック構造で建築される、「J.pod」というものがあるという事をツイッターで、教えて頂きました。
Jpodは知りませんでした!エアロのJpodもフレームと面で支えるから、考え方としてはツーバイの派生形ですね。私も陸屋根にする勇気はなくて・・・おしゃれで素敵なんですが・・・。 https://t.co/SqjAmNwnlb
— karamatsu (@tinyhouse_story) 2017年1月8日
こちらもセルフビルドを考えている方に、参考になるかもしれませんので追記致しました。hiranogさん、どうもありがとうございました。