ほぞ穴作りの実践記録です。ノミととんかちの手作業だと非常に大変な
仕事だと思いますが、角ノミを使う事によって、すごく簡単に
加工する事ができました。
こんばんは。からまつです。タイニーハウスのセルフビルド計画、当初の予定より、
大幅に遅れています。ぶっちゃけ、とっくに完成しているはずだったのですが、
現在、まだ、土地の開拓、整地の途中です。
そして、東京の貸家での木材の加工作業も、かなりのんびりとした感じに
なっております。暖かくなり、花粉症の季節が終わったら、
本格的に再始動します。
それまでは、少し仕事がんばりましょかね。
さて、そんなのんびりとした、木材の刻み作業ですが、いくつか記事にできそうな
ものも貯まって来ましたので、少しずつ報告して行きます。
この記事の内容
角ノミを使ってほぞ穴を加工する
ほぞ穴とは?
ほぞ穴は、その際の凹部分の事です。
凸部分の事を「ほぞ」といいます。
こちらが「ほぞ」と呼ばれる凸部分です。
これは、少し特殊な場所に使うため、ホゾ部分が木の中心に来ていませんが、
通常のほぞは、凸部分が木の中心(真ん中)にきます。
このホゾを差し込む穴が「ほぞ穴」です。
ほぞ穴加工(実践編)
1.墨付けをする
まずは、ほぞ穴をあける部分を墨付け(印つけ)します。
材の中心線は、墨坪を使って引いておきます。
しまいそうなので、ほぞ穴部分の墨付けは、消しゴムで消せる鉛筆で
行いました。
中心線を基準に、短辺3センチ(30ミリ)、長辺8センチ(80ミリ)の
長方形を描きます。
2.角ノミ(電動角ノミ)をセット
続いて、電動角ノミをセットします。この角ノミ(マキタ7304)は重さが
21キロとそこそこ重量がありますが、下部にローラーがついていて、
木材の上をコロコロと滑らせて移動できます。
3.両端から穴を開けて行く
私は、ほぞ(平ほぞ)の長さを3寸(9センチ)にしたため、
ほぞ穴の深さは、9センチ超開ける事にしました。
角ノミは、3センチ(1寸・30ミリ)×3センチの正方形の穴を開ける
事が出来ます。そのため、8センチ×3センチのほぞ穴を開けるために、
3回の穴あけが必要になります。
開ける順番は、両端が最初で、最後に真ん中の残した部分となります。
端を最後に残すと、刃が暴れて(動いて)、寸法通り正確に切れない
可能性があるためです。
慎重にセッティングして一つ目の穴をあけました。
慣れない作業でなかなか緊張します。
つづいて反対側のはじっこ。
残された真ん中部分を開ければ、ほぞ穴がほぼ完成です。
4.手ノミとトンカチで、角の切り残し部分はきれいにさらう
最後の仕上げにノミとトンカチで角の部分をきれいにさらって、
「ホゾ穴」完成です。
ちなみに、この仕上げが一番面倒で時間がかかりました。
この作業をしたくない場合は、ほぞに対して、ほぞ穴を幾分深めに
掘っておけば大丈夫です。
私の場合は、なんとなく角まできれいにした方が気持ちが良かったので、
きれいに仕上げをしました。
完成した「ほぞ穴」です。
こんな感じで、約90センチ間隔でほぞ穴を作っていきます。
ここは、家の角(隅)の部分です。木材を少し余らせる様にして、
出来るだけ簡単な加工で済むように、少し工夫します。
ほぞ穴開けは、他の仕口や継手の加工に比べればシンプルで
さくさく進むので、私は大好きです。
それだけに、調子に乗ってうっかり間違った所に開けない様に、
何度も確認しながら行いました。
多分大丈夫と思うけど、本組前に1回確認した方がいいですね・・・。