前回の話では、「枝のない木にロープを掛ける方法」を説明しました。脚立(はしご)を持っていないため、色々と思案した挙句、この方法に辿り着きました。
分かりやすく、マンガで説明しようとしたところ、ものすごくシュールな展開となり、かえって分かりにくくなってしまいました。本末転倒です。
原因は分かっています。あまりに絵が下手すぎたのです。
認めたくないものだな、若さゆえのあやまちというのは
シャア・アズナブル 「機動戦士ガンダム第1話」
認めたくないものだな、中年なのに絵が下手だというのは
からまつ「タイニーハウス物語第170話」
本当はもう少し長いんですが、赤い彗星、シャアの名言であります。
さて、今日は土曜日、学校は休みです。先ほど、昨日の問題作があまりにひどいため、追記していたところ、息子ガジュマルがやって来て、私のその記事(マンガ)を読んで行きました。
で、一言「大丈夫、練習すれば次回作はもっと上手く描けるよ!」
うう、息子よ~(涙)なんて優しいのだ。
狙った方向へ木を倒すには
受け口・追い口の精度を高める
コードネーム「たまご肌」に苦労しつつもなんとかロープを掛ける事が出来ました。
いつもの様に、滑車を中継してローププーラーへ接続。慎重にセットアップします。
滑車の固定に使った切り株は、昨年の晩秋に伐ったコードネーム「サニー」のものです。
当時のサニーの様子。とても個性的な木でした。
滑車を固定するスリングベルトが、サニーの切り株からすっぽ抜けてしまうのを防ぐために、事前にチェーンソーで写真の様な切り込みを入れておきました。
今回の伐倒は、この切り株の方向を狙って、木を寝かせます。
前回のバナナパパ伐採時には、受け口の精度がわるく、予定外の場所へ倒してしまいました。また、追い口も、チェーンーの刃が届かず、両方向から切ったため、結果的に中心部分の切り込みが甘く、受け口に平行な「ツル」を作る事が出来ませんでした。
上の写真がバナナパパの切あとです。両側から切り込んでいて、センターだけ切り込みが甘い様子がお分かり頂けますでしょうか。(反省)
たまご肌の伐採では、前回の教訓を活かして、受け口、追い口ともに正確に作る事を心がけました。
チョークを使って事前にカットラインを入れる
受け口、追い口ともに、チョークでカットラインの墨だし(印つけ)を行いました。
受け口を開けたあと、ツル(切らない部分)をしっかりと残すために、チョークで縦にラインを入れ、更に、カットラインを入れます。
写真の縦の直線が、これ以上は絶対に切らないデッドラインで、点線部分が、「追い口」といわれる、これからチェーンソーで切り込んでいくラインです。
「たまご肌」は、その枝振りから、何もしなければ東に向かって倒れて行くと判断しました。
写真の矢印の方向ですね。枝の重みで自然にこちらへ傾いていくはずです。
写真だとロープもそちらへ伸びている様に見えますが、実際には約30度ほど南へずれた位置を狙っています。とはいえ、受け口をしっかりと予定方向に向かって入れられれば、問題なくズラして倒せる範囲内です。
セットアップをもう一度指さし確認し、ローププーラーでテンションを掛けます。
チェーンソーに火を入れ、暖機運転をすませるとすぐに切り込みを開始します。ここからの作業に、迷いはありません。今まで散々あーだこーだ妄想想定しているので、以降の段階は、すべてオートマチックです。
少しでも異変を感じたら(想定外の挙動)、事前に確認してある退避ルートへ退いて様子を見るというシナリオも、機械的に出来るようにあらかじめ、イメージをしておきます。
幸いにもたまご肌の場合には、そのシナリオが発動することはありませんでした。
木の均衡が崩れた事を意味する、小さいけれど、チェーンソーの轟音の中でも、はっきりと耳に届く、「パキッ」という乾いた音を確認し、退避ルートへ下がります。
地面を揺るがす独特の振動と音がおさまると、たまご肌は静かに横たわっていました。
写真左の切り株が伐倒予定方向なので、約30センチの誤差。自分のレベルでは、満点の出来です。
今回はツルもほぼ平行に作る事が出来ました。きれいに追い口を入れられたようです。
土地に巨大なXエックスが出現。本来、下に横たわるバナナパパは、このたまご肌と平行に横たわるはずだったのですが、まあ、良いでしょう。
こちらはちょっぴりおまけです。未完成のロケットストーブを今回の遠征に持って来ていたのですが、やはり使えず、東京に戻って来てから完成させました。伐採中はオブジェ状態で土地に放置しておりました。