不動産屋との交渉決裂! ふりだしに戻った土地探し その12

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土地探しの過程では、海千山千の癖のある不動産屋さんとも
交渉しなくてはならない事もあります。私達も散々、翻弄されました。

こんばんは!からまつです。

さて、今日も昨日の話の続きです。

昨日は井戸掘り工事の見積もりの値段に驚いた話を書きました。 そして本日は、その続きです。 大きな問題が二つ 購入を前提に考えはじめた、長野県諏訪郡富士見町の土...
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不動産屋の手口に翻弄される

1.許可は取れない

井戸掘削の許可について、
「私は顔がきくから大丈夫!」と自信満々だった不動産屋さん。

許可を取って、週明けには
電話すると言っていたのですが、待てど暮らせど電話はありませんでした。

しびれを切らしどんぐりが
「こっちから電話する。」と受話器をとりました。

私も緊張しながら電話口からもれてくる相手の声に耳を澄ませます。

不動産屋さん「条例がありますからね。規則をまげて許可はだせないよね!やっぱり。

「たださあ、掘れば水は出るんだから、上手くやればいいじゃないの。」

と続けます。

この時私は直感しました。「ああ、この人は最初から許可を取ろうと動く気など、さらさらなかったのだ。おそらく、何もしていないのだな、と」

この時、どんぐりも全く同じ事を思ったそうです。まあ、不動産屋ですからね・・・。
この程度の対応はよくある事と考えておかなくてはなりません。

2.なぜかちょっと逆ギレ気味の不動産屋のおやじ

更に向こうは嵩(かさ)にかかってまくしたてます。

何故かちょっとキレ気味で
私たちが怒られているかのような雰囲気になってきました・・・。

不動産屋「だいたいね!あの土地は安すぎるでしょ。あの辺の土地単価知ってるの??」

「坪4万はするんだよ!」
「あの辺の人に聞いたら安すぎる。うちは坪4万以上出した。客に足元見られてるんじゃないの!って言われちゃったよ!」

いつの間にか私たちは土地を買いたたく悪者あつかいです。

3.今週中に買うか買わないか決めろと期限を切ってせまってきたぞ!

そして、「あんな値打ちな土地をぐだぐだ言ってるとね、私も他の人にまわすよ。」
「買いたい人はすぐ見つかるからね。今週いっぱいでどうするか決めて!」

以上、緊迫の電話の内容でした・・・。

3時10分、決断の時

物件ほしいほしい病ウイルスに感染した私とどんぐり

今冷静になって、当時の事を
思い出しながら書いていると、こんな不動産屋と取引などしたくないなと思います。

と同時に、良い土地を
手に入れるのが一番の目的であって
不動産屋といい感じで気持ち良く付き合いたい訳ではありません。

その過程で、少々気分が悪くなったり、気まずかったりしても、私たちの思い描く土地を手に入れられるならば、それが最も大切なこと。

そのためならば相手の
やり方が気に入らなくても交渉を続けなくてはならない。

ぐっと自制心を働かせ
粘り強く目的のために淡々と
冷静に、言うべきことをいい、伝える努力をし、ベストを尽くす。

それがこの時私たちがすべき、最善の行動だったと思います。

ですが、もうその時は、感情のメーターが振れまくりの動きまくりで、私はまともな判断が出来ませんでした。

「物件が買いたい!土地が買いたい!ああ、もう他のを探すのいやだ~。なかなか出てこないのに~、また何か月もネットで土地情報を見てため息をつくのなんていやだ。

ああ~、もうこれで決めて楽になりたい・・・。」

この時、私たち夫婦は、土地探し初心者が、かならずかかるという恐ろしい病気

「物件ほしいほしい病ウイルス」に感染していたのです。

私たちの目を覚まさせた息子の一言

あっという間に日は過ぎました。そろそろ期限の時です。

どんぐりと私はあーでもないこーでもないと何度も話をしました。

「もう買っちゃおうか・・・。なかなかいい土地なんてでないし。井戸はなんとかなるよ。」

そんな方向に僕らの空気は流れていました。

そんな時、息子ガジュマルが突然私たちに聞いてきました。

「家族全員が賛成しないと土地は買わないんだよね?」

私たちは、土地を探す中でルールを一つ決めていました。それは、

「全員がいいと思った土地を買う。誰か一人でも反対したら買わない」

というものでした。初めからこの決まり事が出来ていたわけではありません。
色々な場所を見て、探すうちに自然と出来たルールでした。

ガジュマル「俺はあそこの土地は買いたくない。反対する。」

私たち「えっ?なんで?理由は?」

ガジュ「理由はわからないけど、なんとなくあそこに住みたくない。」

「前にみつけた所の方がよかった。」

この一言で私たちは目を覚ましました。

井戸の問題じゃなかったんだ・・。私たちは、心のどこかに、逃がしてしまったあの土地

気に入った土地を見つけた私たちは、不動産屋さんと現地で待ち合わせをして、案内をして 頂く事になりました。その際の様子と、現地見学の際に不動産屋さんに確認をした方が 良い事項など...

がひっかかっていたのだと気が付きました。

ここではない。森の中なんだ。私たちが家を建てるべき場所は。

本当にこの土地で暮らしたいのなら、私たちは「井戸のボーリングをさせてほしい。」と熱意意をもって何度も伝え、不動産屋さんと交渉すべきなのです。

でも私は、それをしなかった。面倒くさいとおもい動かなかったのです。私の心にブレーキをかけていたのは、「理想の土地のイメージ」「森の中の小さな家でした。」

ここは素晴らしい土地でした。ただ、私たちの理想の土地ではなかった。
ただそれだけ。すごくシンプルな事でした。

時計の針を見ると偶然なのか・・・
3時10分。決断の時でした。(僕の好きな映画のタイトルです)

またも、ふりだしに戻った土地探し

迷いはなくなりました。不動産屋さんに電話をいれ、丁重に感謝の意を伝え、もはやこの土地を買う意志がないという事を伝えました。

ただ、この不動産屋さん、
なかなかにしつこく、やり手で、

後日「条例の許可が降りる井戸の掘り方がわかった!」と言って電話がかかって来ました。

例えば、10メートル以上の深さの井戸を掘ってはいけないなどの制限が、条例で決まっている自治体で、井戸の許可を得るための掘削方法があると、不動産屋さんから電話で教えてもらったのが、以下のやり...
その手法があまりに天才的?だったので記事にしてみました(もちろん丁重にお断りしました)。

こうして、私たちはまた新たな土地探しの旅にでたのです。

そういうと聞こえが良いですが、実際には迷走の旅に出ました。

物件ほしいほしい病は完治していなかった

恐ろしい病です。土地を探す方は十分に気をつけましょう。最後の最後は、えいやっ、
と購入を決めなくてはなりませんが、

そこまでは慎重すぎるくらい調査して、検討して、自分の頭で考えましょう。

偉そうに人にアドバイスできる立場じゃありません。これはもう、自分への戒めのために書いています。

これからタイニーハウスを自作する過程でも、私たちは常に選択と決断をしなくてはいけないのです。その時は必ず、自分達でいちいち考えて決めることとします。

面倒くさがって、誰かに判断をゆだねてはいけないのです。

次回からタイニーハウスの土地探し 迷走編です。

かなり恥ずかしいですが、自分への自戒をかねて書いていきたいと思います。

という訳で次のお話です。

山を買って開拓し、そこに小屋と畑を作って住む。そこには強烈なロマンが あります。安い土地を手に入れるならば「山林」しかない。そう考えた私たちは、 山を買う方法を真剣に探しました。 こ...
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コメント

  1. エイハブ船長 より:

    いやー、良かったあー。
    通りすがりの他人ながら、コレに決めちゃうの?と心配していました。

  2. dosB69 より:

    こんにちは。
    小屋暮らしをしています、dosB69と申します。
    今回の記事は「自分にもあったなー」という感じです。
    私の場合は結果的に10年位気に入る土地を探していたので紆余曲折もたくさんあったことを思い出しました。
    これからもブログ楽しみにしてます。
    頑張ってください。

  3. karamatsu より:

    エイハブ船長さん、こんばんは。
    ご心配おかけしました!なんとか踏みとどまりました。焦って決めなくてよかったです。
    またぜひ遊びに来てください。

  4. karamatsu より:

    DosB69さん、こんばんは。実は私、dosB69さんのブログを以前からこっそり拝読させて頂いており、
    いつも楽しませて頂いています。コメント頂けてとてもびっくり&嬉しかったです!
     酔っぱらって電話してくる不動産屋も強烈ですね・・・。私達の方がまだましだったのか。
    土地探しあるあるが作れそうです。
     これからもよろしくお願いします。

  5. dosB69 より:

    あら!私のブログを読んでいてくださりありがとうございます!
    こちらこそよろしくお願いいたします。