こんばんは、からまつです!
今日は、タイニーハウスのセルフビルドが出来る土地を探してあちこち飛び回った、
私たちの土地探しの旅をまとめてみたいと思います。
題して、
土地を手に入れるまでの道のり
当初は、大家さんを目指していた
こちらの記事で書いた通り、
当初、私は大家さんになる事を目指していました。
というのも、それまでの人生で、私は「家賃」というもののプレッシャーに
何度も打ちひしがれてきた人間だったからです。
今、現時点でも未だに家賃を支払っている借家人の身分です。
この記事では、私が今までに支払った「家賃の総額」を計算して、
改めて高いなと実感しました。
そんな訳で、家賃を払う生活から、家賃をもらう生活への転向を夢見て動いていたのですが、
結局、あと一歩のところで物件の購入には至らず、本業が忙しくなり、ここ1年程は
物件探しは休んでいました。
おやじの死に接して
昨年の夏、私の親父が亡くなりました。
親父の話は、以前、こちらの記事でちょっと書きました。
親父が、体調を崩し入院し、かなり容体が悪いという事で、
私は、実家の店を手伝いながら、父の看護をするために帰省しました。
向こうについた初日に、医者から「もう長くないので、会わせたい人がいたら、明日あさってにも会わせてあげて下さい。」
と言われる状態でした。おそらく来週まではもたないだろうとの事でした。
しかし、当の本人はまだまだ気力充分で、私に「早く家に帰りたいから、医者に薬を減らすように頼んでほしい。」「病院の飯がまずいから治らないだけ。家で食べればすぐ治る。」と、いつもの調子です。
それほど深刻な容体には見えませんでした。余命数日と宣告されているのに、私より声がでかいのです。
その日から、半月ほど、親父はがんばりました。
亡くなる数日前から、衰弱し、自分でお椀を持つことも出来なくなりました。
それでも、最後まであきらめるという事を知らない人でした。
亡くなる当日の朝、どうしても自分で味噌汁を飲みたいと、震える手を必死に伸ばし、自力で飲む事に成功し、
私に向かって「どうだ、昨日は飲めなかったけど、今日は出来たぞ。」と嬉しそうに語ったのを覚えています。人間は、亡くなるその日にすら、成長する事が出来るのだという事を、父は私に教えてくれました。
その日の夜、「たまにはお前らも、うなぎでも食べて、気分転換でもして来い。」と言って
私たちを病室から送り出し、私たちが夕食に帰っている間に父は死にました。
立派な最後でした。
親父のそんな姿をみて、私は何故か、「本当にやりたい事を今やろう。」
そう思いました。なぜそう思ったのかは分からないのですが、
確かにそう感じたし、そうすべきだと思ったのです。
土地探しの旅を再開
そして、私は家族と、長年やりたかった事「自分達の家を自分でつくる」を
実行すると、決意しました。
しばらくお休みしていた土地探しの旅が再び始まりました。そして、もしも私の夢が「お金持ちになる事」であったなら、
探すべきものは、中古のボロ物件で、私は引き続き大家さんを目指していた事でしょう。
しかし、この時、目標は「家族で自由な暮らしを実現できる土地探し」そして、
「タイニーハウスの自作」へと変わっていました。
「お金」も大事だし、大好きですが、
「時間」の大切さは、それ以上です。
「Time is money.」といいますが、「We can not buy time with money .」
の方がより正しい気がします。
私が仮にお金を充分に貯める事が出来たとして、それが70歳の時だったら
タイニーハウスの自作はかなり難しくなっているでしょう。
それよりも、今動いた方がいい。金銭的に多少制約はあっても、それは知恵を絞れば解決できる可能性があります。
私も自分の将来に不安があるし、心配もあります。
だからと言ってどんなに未来に備えても、死は誰にでも訪れる。そして避ける事の出来ないものです。
まぼろしの安心感を得るために、今を殺してしまってはならない。父が私にそう教えてくれたような気がしました。
だから本気で土地を探す事にしました。
次回は、「土地を手に入れるまでの道のり」中編です。
へつづく
コメント
からまつさん、はじめまして、いつも楽しく読ませてもらってます。私の父も昨年亡くなり色々ありましたが、からまつさんの土地探しの様子などもとても面白くまた、ためになりました。うちも一人息子がいまして、ガジュマル君が大事な場面でみんなが賛成したら買うんでしょ?と発言した所など、うちも似たような事がありまして、すごく親近感が湧きました。子供は凄いですよね。親が突っ走ってる所を冷静に見ていて、はっ!とするような事を言ってくれますよね。なにはともあれ、良い土地が見つかったようで良かったですね。これからの土地の開墾、小屋の製作楽しみにしてます。
Shizendaisukiさん、はじめまして。おお、似たような境遇。これからも色々とありそうですが、
楽しんでいきたいですね!
それにしても、子供の直感はすごいですね。
「理由はないけど、ここには住みたくない。」と言われたら、「そうか。分かったよ。」と
返事をせざるを得ませんでした。今後の開墾や小屋づくりでも、いいアイデアをだして
くれそうです。