目的の土地の隣家のAさんにお話しをうかがった後、
私たちは、電磁波の測定を行いました。
この土地から
数百メートル離れた場所に
鉄塔があり、それが私たちの大きな懸念材料でした。
土地の中では電磁波は検出されず
隅々までまわりましたが、
どこも磁場のメーターは動かず、0.2ミリガウス以下でした。
しかし、鉄塔付近では
どれほどの電磁波が出ているのかが心配になったので、測定しに行くことにしました。使った測定器はこれです。

トリフィールドメーター 100XE(50/60hz共用)を使用
ちなみにこの写真の状態だと
磁場を測定していて、一番感度が高いモードです。
真ん中のメモリを読むので
磁場は0・3ミリガウス程度となりほぼ磁場がない状態です。
これは我が家(東京)で
一番磁場が低い場所で測っています。コンセントや家電など色々あるので、電柱も何もない場所よりは、わずかに磁場が高いようです。
鉄塔と送電線を探して電磁波を調査する
予めグーグルマップの航空写真で
場所を確認していたので大体の方向はわかっています。
土地の前の小道を進み沢を越えて進みます。
先ほどAさんから教えて頂いた
情報によると、もうこの辺りは
狩猟オーケーなエリアかもしれません。気をつけて進みます。
道は林道と登山道の中間のような雰囲気です。
森の中をプチトレッキング
しているようで気持ちがいいです。
鉄塔を発見、送電線の真下で電磁波を測る
おかしいな、そろそろのはずだけど・・・。
と不安になり始めたその時、
前方が少し開けました。
ありました!鉄塔です。
ただ、ここまでの電磁波の反応はほとんど変化なしです。
いよいよ近づくと
針が少しずつ動き始めました。
ついに送電線の真下。
磁場の値は、約1.2ミリ~1.5ミリガウス程度でした。
あれ?思った以上に少ないです。
しかもこの数値は?
衝撃の事実、今私が寝てる部屋と送電線の真下の電磁波が同じ
この数値、この測定器を購入した後で、家の中をそこら中測りまくったのですが、ある場所の数字とほぼ一緒です。それは、私の寝室、枕元です・・・。

磁場の数値は約1.3ミリガウスです。
(真ん中のメモリで読みます)
今の家で日ごろから、私は電磁波を浴びまくってしまっているという事ではありませんか・・・。
なぜ?原因は??
国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国であった
川端康成「雪国」より
寝室の窓を開けると、そこに電線があった
からまつ「貸家の事情」より

手を伸ばせばふれられそうな位置に電線が!
調べたところ、写真のやつは電話線で、実際電気が通っているのはこの写真より、もうちょっと上にありました(200ボルトと3300ボルトor6600ボルト)
しかし、値が高い事に変わりはありません。
人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。
byチャップリン
人生はおおむね悲劇だが、ブログで読みかえすと喜劇だ。
byからまつ
脱線ついでに家電の電磁波調査をする
1.パソコン ~画面にはあんまり近づくな
パソコンも電磁波を結構だしています。
画面に近づくほど出ているのでいい姿勢で閲覧しましょう。Wifiもかなりの電磁波を出している模様です。ルーターからは出来るだけ離れて下さい。
私は一日中パソコンで
作業していると頭が痛くなったりするのですが、ひょっとしたら、Wifiと関係あるのかな・・・。
でも仕事で使わざる
得ないので仕方がないですね。
作業時間を減らせるように努力します。
2.ブレーカーの真上に布団しいて寝てませんか?
家電ではありませんが、
ブレーカーもすごい電磁波を出していました。
写真では電磁波測定器を
100ミリガウスまで測れるモードに切り替えて測定しています。
ブレーカーに近づけると8~10ミリガウス程度ありました。(モードを替えたので一番上のメモリで読みます。)

反比例して減衰するので、
数十センチも離れればかなり影響は減ります。
なので、大丈夫だとは思いますが、ブレーカーの真上に布団をしいて寝ている方がもしもいたら、ちょっと寝る位置をずらすなり枕の位置を変えるなりした方がよいかもしれません。
その程度で対応できるので、気になった方はぜひやってみて下さい。
3.電磁波最強王、それは電子レンジ
私は電子レンジの電磁波は
すごいと話には聞いていて、知っていました。

しかもこれ、温め終わってスイッチが切れてから10秒以上経っている状態なんです。
温め中は、針が振り切れそうで近づけませんでした。
ライオンは死してなお、
数百メートルを駆けると言われます。
電子レンジは、温め終わってなお、電磁波を放っております。
電子レンジよ You are king of kings!
電子レンジの電磁波の関連記事はこちらです。
この鉄塔の送電線はなぜ電磁波が低いのか?
壮大に脱線してしまったので、話をもとに戻すと、
いくらなんでも、
私の部屋の枕元と同レベルというのは低すぎるのでは?
機械こわれたのかと思いました。
でも、その後も色々なものを
測ってみたところ、正常に作動している為、それはなさそうです。
そこで色々と鉄塔について調べてみる事にしました。
鉄塔(送電線)にはいくつも種類があった
鉄塔(送電線)には
色々と種類がある事がわかりました。
送電線の電圧がそれぞれ違うのです。
| 種類 | 送電線の電圧 |
|---|---|
| 1 | 100万ボルト |
| 2 | 50万ボルト |
| 3 | 27.5万ボルト |
| 4 | 15.4万ボルト |
| 5 | 7.7万ボルト |
| 6 | 2.2万ボルト |
(※現在日本では、まだ50万ボルトで試運転段階とのことです。)
これ以外の規格ボルトの
高圧送電線もあるそうですが、主要なものは上記の電圧です。
私たちが見に行ったものは、
2.2万ボルトでした。
電柱の一番上の線が
6600ボルトなので、
その4倍弱ありますが、その分、高さもあり、真下でも意外と値が低かったようです。
ただし、もっと高い電圧の送電線(鉄塔)の真下では、10ミリガウス近くあったという報告も見つけたので、送電線の種類によって磁場の強さもかなり変化すると考えられます。
健康への影響は?
実際に測ってみたところ、
土地の電磁波は問題なしでした。
電磁波なし=電柱なし。
つまり電気が来ておりません!普通ならばむしろこっちの心配を先するべきのような気がしますが、私たちの場合は、敢えてオフグリッドを望んでいるので問題ありません。
送電線の電圧が2.2万ボルトと比較的小さいものだった事、距離が500メートルほど離れている事から、この件はクリアとしました。
むしろ、今寝ている場所が、2・2万ボルトの送電線の真下と変わらない磁場レベルだという事の方に不安を覚えました。
ただ、電磁波は距離の2乗に反比例して値が小さくなるので、窓際の私の枕元では1.3ミリガウスありますが、部屋の反対の隅では既に0.6ミリガウスまで減衰していました。
すぐに枕の位置を変えました。
町中の電柱も意外とあなどれませんね・・・。
電磁波による身体への影響はあるのか?
ネットで見るに、「全く問題ない派」と「海外の論文読めよ派」が激しく戦っております。情報を精査して自分で判断するしかなさそうです。
私の枕元は、1.3ミリなので、ぎりぎりセーフ・・・と言ってよいのかどうか分かりませんが、2ミリガウス以上の電磁波は、身体になんらかの影響を及ぼす可能性があるのですね。
鉄塔・送電線の近くの物件(土地)を買おうかどうか迷っている方へ
中には、鉄塔の問題以外は、
すごく気に入っているので、
なかなかあきらめがつかない人もいるかもしれません。
電磁波は、目に見えません。
不動産屋さんの「大丈夫ですよ。」
という言葉をそのまま信じるよりも
やはり、実際に電磁波を測定して、判断するのがベストだと思います。
その場所の電磁波が他の場所よりも高いのか、低いのか、そして、統計上の研究結果が出ている危険ライン「2ミリガウス」以下なのかどうかも、一目瞭然(りょうぜん)です。
不安なまま土地を購入しても
ずっと心配ごとが続きます。
しかし、何もせずにあきらめたとしてら
「やはり買っておけば」
と悔いが残る結果になるかもしれません。
そう考えると、
どちらを選ぶにせよ、
自分でしっかりと、その土地の
電磁波を測定してから、決断するのがベストだと、私は思います。
インパクトがあり、電磁波も強いという印象が強いです。でも、実際にはそれほどでもなく、私の寝室のように、普通の電柱からの電磁波の方が強い、などという事も往々にして
起こり得るのです。
これは、私の土地の近くにあった鉄塔が、2.2万ボルトという、比較的電圧が低いもの
だったからです。電磁波の強さは、鉄塔の種類と距離によって、ケースバイケースです。
判断は出来ないのです。
電磁波は目に見えません。なんとなく恐がるのではなく、しっかりと測定して
正しく警戒しましょう。私も実際に自分の手で測定してみて、初めて安心ができました。

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このトリフィールドメーターは、
扱いやすく、測定していて分かりやすくて良かったです。
箱を開けた後やる事は、
説明書を読み、電池を入れるだけです。
そのまますぐに使えます。
やみくもに怖がらず、
しっかりと電磁波を把握できたので、とても安心しました。
面倒だったけど、しっかりと実施しておいて良かったです。
おかげで、すごくすっきりしました。
この記事の情報と私の体験が、
今現在、土地(家)探しをしている方のお役に、少しでも立てたら嬉しく思います。
それでは、今日はこの辺りで。
土地探し編、
次回のお話はこちらにつづきます。
コメント
土地購入おめでとうございます。
電磁波は電力会社に頼むと測定に来てくれました。(中部電力です)
うちも近くに鉄塔がある土地なので心配で測定してもらいました。
中電の方が、家の中の配電盤の近くの方がずっと高い値だよと言っていたのを思い出しました。
その通りなのですね。
さとさん、こんばんは。どうもありがとうございます。
目に見えないものは、どうしても不安になりますよね。ちゃんと測ってみたら、
対策も取れるし、正しく心配出来る気がします、
家の真横の電柱は、かなり強力でしたが、寝る位置を変えただけで
値がずいぶん下がりました。
磁界は電圧によらず、電流に比例します。
高圧送電線(数十万〜数万ボルト)は、大電力を運ぶために、そして電線を細くするためにその名の通り高圧にしています。
電線に流す事が出来る電流(許容電流)は、電線の太さに比例しますから、あの位の太さなら、ジュール熱の発生も加味して、一本あたりの電流は100Aを下回ると思います。
ネットでは、高圧線は数千アンペア流れていると語る人もいますが、上記理由により無理があります。
流れる時は、強いて言えば事故で短絡した一瞬ですかね。
更に、1セット3本で流れている電流の合計は差し引きでほぼ0Aとなり、それによる誘導磁界は、電線の位置関係上多少ロスが有るでしょうが、打ち消し合う関係になります。
問題は、変圧した低圧で大電流環境(6.6kvを200vに落とせば単純計算で電流は33倍)が生活域に近い、若しくは変圧装置及びインバーター、スイッチング回路、モーターの近辺等です。
電圧を落とせば電流が増えますから、磁界も増します。
長々なりましたが、要は交流の電流が大きいほど磁界は増えて行くので、懸念されるのはこちらですね。
因みに、新幹線の中なんかは送電網とは桁違いの磁界の嵐です(電子レンジ超)。
こんにちは。コメントありがとうございます。
新幹線、そんなにすごい磁界を発生させているとは、
驚きました。機会があったら電磁波測定器で測ってみたいと
思います。
そうなると、リニアモーターカーって、
とんでもない事になりそうですね・・・。