ペール缶の自作ロケットストーブが完成 続・作り方実践編(詳細写真付き) 

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本記事では、
自作ペール缶ロケットストーブの製作完了までをお伝えします。

前回はロケットストーブの
製作を始めたものの、断熱材のパーライトが足りず、
中途半端なところで製作を断念し、その未完成ロケットストーブを強引に燃焼実験してみたところ、見事に失敗したというところまで書きました。

ペール缶ロケットストーブの製作実践編をお送りします。製作過程で、まさかのハプニングもあり(材料買い忘れ)、例によってどたばたしながら、作りました。これから自作する方の参考になれば嬉しいです...
読者のHさんからも、コメントいただいたのですが、今考えてみると、この時ロケットストーブがちゃんと燃えなかったのは、投入した枝が湿気っていたからかもしれません。

とは言え、今の中途半端な状態よりも、
しっかりと完成させて、ロケットストーブを楽しんでみたいもの。

私は、追加のパーライトを
購入して作業の続きに取り掛かりました。

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自作ロケットストーブの作り方(ペール缶タイプ)~前回の続き

それでは前回の続きから、
順番に作っていきましょう。

まず前回はこんな状態でした。

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そして、完成予定図はこんなイメージです。

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スケッチの段階で、
すでに煙突がずれていて、センターが出ていません。

この時点でこれでは、
少々先ゆきが心配ですが
思い切って作業を進めて行きます。

ペール缶(2つ目)の底を切断する

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まずは、上の部分に使うペール缶の底を切断して抜きます。

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ディスクグラインダーを使って
ぐるりと1周り切っていきます。

この時必ず防護メガネは着用しましょう。
かなり広範囲に火花が飛びます。

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なかなか良い感じで切断できました。
ただ、側面の底ぎりぎりを狙って切断したところ、

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写真の様に淵の枠が取れてしまいました・・・。

そのまま使いたかったので
残念ですが、強引に枠をはめて使う事にします。

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続いて底を抜いたペール缶を
上に置きます。

まだネジ止めなどもしていない状態ですが、下の缶には既にパーライトが入っているため、これだけでも自立します。なかなかいい感じです。

上のペール缶をボルトで固定する

写真の状態では、
上のペール缶が固定されておらず
不安定なので、ボルト&ナットで下の缶と固定します。

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使用するボルトは、
どんなものでも大丈夫だと思います。

今回はうちに余っていた
M6(直径が6ミリ)のボルトとナットを使用しました。

振動ドリルで穴あけをする

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昨年夏には、鉄骨の穴あけで
お世話になった振動ドリル(マキタ M816K)。

振動ドリル(マキタ M816K)で金属(鉄骨/角パイプ)に穴開けをしました。本記事ではドリル刃の装着の仕方と実際の穴開け作業を詳細写真付きでレポートしました。 以前、こんな記事を...
久々の登場です。

金属への穴あけなので、
「振動ドリルモード」ではなく
普通の「ドリルモード」で使用します。

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まずは、2ミリのドリル刃(キリ)を
セットして下穴をあけます。

私が自分で写真を撮っているため、
左手でドリルを持っていますが、

実際には右手でドリルを持ち、
反対の手で、材料(ペール缶)をしっかりと押さえながら作業します。

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出来ました。
外側の缶と内側の缶に
そのまま連続して穴開けをします。

これを計4か所行います。

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次にドリルの刃を6ミリに
交換して、本穴を開けて行きます。

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6ミリの穴が出来ました。
外側の缶に穴が開いた後、
内側の缶の穴を開ける時にドリルと缶が動かないように気をつけながら穴開けします。

ボルトとナットで固定する

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外側からボルトを差し込みます。

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内側からナットで固定します。

増し締めする際には、
少しずつ4か所を均等にしめていくと、
いい感じで仕上がります。

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これで、上下ペール缶の
固定が完了しました。

パーライト(断熱材を充填する)

次は、パーライト(断熱材)を
充填します。

既に下の缶には、
パーライトが入っているので
上の缶(残りの半分)に敷き詰めました。

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これでも結構丁寧に
そっと入れているつもりなのですが、粉が飛び散ります。

吸い込んでしまうと、
身体に良くないそうなので、マスク推奨です。

自分は、潜水25メートルに
挑戦しているイメージ(妄想)で息を止めて耐えしのぎました。

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ペール缶の底部分を使って上部に蓋をする

パーライトは非常に軽く、
上の写真の状態だと、強い風が吹けば飛び散ります。

倒してしまったら、
後片付けも大変なので、
先ほど切り取ったペール缶の底の部分を流用して、上部をふさいでやります。

底部分のセンターに直径10.6センチの穴をあける

真ん中に煙突が通せるように
切り取った底部分のパーツの中心に、直径10.6センチの穴をあけてやります。

※私は、直径10センチの規格の
煙突を使用したので、直径10センチの穴を作りました。

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まずは、切り取ったペール缶の底部分に
直径10センチの円を書いて印をつけます。

この日は非常に寒く、
気温は夕方5時過ぎで、すでに氷点下です。

あまりに寒いので、
この作業は部屋の中でやろうと、
家に入ったら、カメラのレンズが結露してしまいました。

こういう寒い日には、ロケットストーブを作るのではなく、使う方がよいですね。
この差は大きいと感じました。

カッターで印をつける

このペール缶はもらいもので
前用途は、オイルの入れ物です。

そのため、油分が残っていて
マジックで線が書けませんでした。

そこで、カッターでしるしを付けました。

息子ガジュマルにコンパスを借りて
直径10センチの円を描こうとしたのですが、

ガジュマル「学校の道具箱に入ってるからないよ。」とのこと。

さあ、困りました。
自宅の事務所部屋を徘徊し使えそうなものを探すと・・・。

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おお~。

使いかけのテープが
奇跡の直径10センチ。
ラッキー。今年もいい年になりそうだ。

テープに沿って、カッターを引いていきます。

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墨付け(しるし付け)が完了です。

カッターコンパスがあると便利

なお、今回、私は、奇跡の直径10センチテープと出会う事が出来て、
年始そうそう、全ての運を使い果たしてしまった感がありますが、
運に頼らず、きれいに印をつけたい場合は、「コンパスカッター」が
利用出来ます。

こちらは、amazonで
見つけたコンパスカッターです。

ぶっちゃけ100均ショップダイソーでも
コンパスカッターは売っています。

値段も当然100円(プラス税)なので、近くにダイソーがある方は、
まずそっちにないかどうか、見てみるのが吉かなと思います。

ディスクグラインダーで穴を開ける

ここからは再び外へ出て
ディスクグラインダーで穴をあけます。

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細かく切り込みを入れました。

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切り込みを1つ1つ
ラジオペンチで折り返してやり
穴開け完了です。

蓋(ふた)をする

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さあ、上手くはまるでしょうか?

切断の際に外れてしまった
外枠とあわせて、煙突に通します。

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ぐいっ。

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出来た。細かい隙間はありますが
概ねよしとしましょう。

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完成したペール缶型ロケットストーブ初号機。

いや~寒かった。
ロケットストーブはあたたかいうちに
作っておいて、寒くなったら使う事をおすすめいたします。

さて、次回はいよいよ
ロケットストーブ燃焼実験編、
「完成した巨神兵ロケットストーブはこの世界を暖められるのか?(仮)」につづきます。

完成させたロケットストーブをさっそく試運転してみました。 未完成の状態で強引に燃焼実験をした時には、見事に失敗してしまいましたが、 今回は、完成品。断熱材もばっちり入って、ヒートスタビライザー...
続きはこちらの記事です。

完成したロケットストーブを実際に使用して、
お湯を沸かし、紅茶をたしなみ、さらには、石焼じゃがいもを作りました。

なぜ、「コーヒーではなく、紅茶なのか?」

なぜ、「石焼いも(さつまいも)ではなく、ジャガイモなのか?」

相変わらず
つっこみどころ満載の燃焼実験となりました。

後日追記:ロケットストーブについての記事が増えて、
目当てのページが、本サイト内で見つけにくくなってきたため、

以前書いた、ペール缶のロケットストーブに関する記事が、いくつかあるのですが、 材料の準備の話や、作り方の話、使用レビューやアニメネタなど、多岐にわたっていて、 すこし探しにくい状態...
「ロケットストーブについてのまとめ記事」を作りました。

こちらから、知りたいトピック
(材料・作り方・使用・注意点など)のページへ行けますので、ご利用下さい。

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