こんばんは!現在、溶接人(ようせっちゅう)を目指している、からまつです。
さて、昨日届いた半自動溶接機
スズキッド(SUZUKID)の アーキュリー80LUNAIIのセッティングと人生初の溶接にチャレンジしました。もちろん、盛大にやらかしましたとも。
明日からは馬作りの合間に溶接の練習です。いよいよ溶接D.I.Y.・鉄骨D.I.Y.の始まりです。
今日は、半自動溶接機のセッティングや使い方のドキュメントです。
半自動溶接機の使い方~セッティング編
箱から中身を取り出して、付属品などを一通り確認します。問題なしです。さっそく、使用するための準備に移ります。
ワイヤーをセットする(取り付け方)
半自動溶接機は、溶接棒のかわりに「ワイヤー」を使って溶接します。
そこで、最初にこのワイヤーをセットします。
やり方は、スズキッドのオフィシャル動画があったので、それを見ながら作業をすすめました。一部、動画の通りにいかない箇所があったので、その部分は後程書いていきます。
ノンガス直流半自動溶接機アーキュリー80ルナのワイヤーの取り付け方(動画)
では、順番にやっていきましょう。
次回のワイヤー取り換え時に、自分がこのブログを見ながら作業するため、少々詳しく書いてあります。
カバー・平ナット・バネ・0.3tワッシャを取り外す
1.カバーを取り外す
まずは溶接機についているワイヤーの保護カバーをはずします。動画では一瞬で取り外していましたが、いきなりここで苦戦します。
まずは、カバーについているネジをゆるめます。
次に、写真でみて、むかって左方向にカバーをぐいっと押しながら外します。あんまり強引にやるとツメが欠けそうでちょっと怖かったです。
あ~だこ~だやりながら、数分かかってようやく取り外し完了しました。やれやれ、先がおもいやられます・・・。
2.丸薄平ナットを取り外す
この丸薄平ナットは逆ネジになっているので、通常と反対、右にまわして外します。
3.バネを取り外す
これは、スッとそのまま取るだけです!
4.ワッシャーを取り外す
0.3ミリ厚のステンレスワッシャーを取り外します。これも写真のようにスッと外すだけでOKです。
ちなみにワッシャー(ワッシャ)とは日本語ではいわゆる「座金(ざがね)」の事で、ボルトとナットを締めつける際に、ナットと固定したい材の間に入れて、固着具と部材のなじみをよくしたり、ナットの弛み、回転を防ぐ目的で使うものです。
なお、写真奥の黒い矢印のところにもワッシャーが付いていますが、これはそのまま残しておきます。
ワイヤーリールを取り付ける
1.ワイヤーリールのシールを一部ちぎっておく
ここにワイヤーリールを取り付けるのですが、最初にこのようにシール部分を一部はがして、ワイヤーがすぐに外せるように準備しておきます。
私は、最初これをしなかったためにリールを取り付けてから、もう一度外してやり直す羽目になりました。
スズキットの動画では、このワイヤーの先端部が上手いこと、装着した時に手前側にくるので、最初にシールを剥がさなくても固定後に剥がせばよいのですが、私が購入したリールは、ワイヤー先端部分が固定後、奥側になってしまい装着してからでは、シールをはがせませんでした。
2.ワイヤーリールをはめ込む
写真のように「カポッ」とはめ込みます。
なお、先ほど剥がした部分はこのように奥側に来るため、シールを剥がしていないとワイヤーの先端が引き出せません。
スズキットの動画では手前側にこの部分が来るため、はめ込んで固定してからでもシールを剥がせます。きっとリールによって個体差があるのでしょう。
3.ワッシャー、バネ、平ナットの順に取り付けてリールを固定する
ワッシャーをいれます(黒い矢印の部分)。
バネを入れます。
最後に丸薄平ナットを締めてリールの固定が完了です。逆ネジなので左回しで締まります。
※ここまでの作業中に、ワイヤーの先端部は絶対にはずしてしまわないように注意しましょう。シールは剥がしておきますが、ワイヤー自体はそのままに!
先端部が外れると、一気にワイヤーがばらけて来てしまい、面倒な事になる様です(amazonのレビューより)。
リールの固定が完了すると、バネの力が働き、ワイヤーがほどけてバラバラになりにくくなるとの事でした。
ワイヤーを装填する
1.ローラーフィードユニットの締め付けダイヤルを弛める
このネジをゆるめます。
2.締め付けダイヤルを下に押し下げる
よいっしょっと。
3.ローラー押さえを持ち上げる
どっこらしょ。
4.ワイヤーの先端部をリールから取り外す
ラジオペンチを使ってワイヤーの先端部を写真のような感じで引きだします。
その際、画像のような感じで、リールのワイヤーをしっかりと持って固定しておきます。
先端を外した途端に、いきなりばらけるのを防ぐためです。一度ばらけると、しっかりとまき直しをしなくてはならず、上手く巻けなかった部分は切断しなくてはならないみたいです。
なるたけ、面倒な事にはならないよう注意して進めます。
よっこらせ。上手くはずれました。
5.ワイヤーの先端を切断する
外したワイヤーの先端部分は、くせがついてしまっているため、ラジオペンチで切断します。スムーズにワイヤーを送り出して、トーチコードの中で引っ掛かるのを防ぐためです。
6.ワイヤーをガイドチューブに差し込む
写真の様に、ワイヤーを白いガイドチューブに差し込んで少しずつ送り出します。
順調にチューブの右端から、ワイヤーが顔を出しました。
さらにワイヤーを送って、丸印部分の黒い穴の所に差し込みます。
この黒い部分の装置の名前は、「ワイヤーフィーダーモーターユニット」と言うらしく、文字通りワイヤーを送るためのモーターがついています。
なお、指先が入りづらい場所なので、私は先ほど出たワイヤーの切断部分(端材)を写真の様に使って、ワイヤーの先端を穴に誘導して、差し込みました。
ラジオペンチを使ってもよいと思います。
上手く入ったら、さらに1~2センチ、ワイヤーを送ります。
7.ローラー押さえと締め付けダイヤルを元に戻す
ローラーの溝にうまくワイヤーがはまる様に指先で調整しながら、
ローラーの押さえをパタンと元に戻して、
締め付けダイヤルもクイッと上げて元に戻します。
締め付けダイヤルをごく軽く閉じる方へ回します。
動画を見ると、本当にごく軽く、「クイックイックイッ」とやるだけでいい様子です。
私もそれに習って「チョイチョイチョイ」と回しました。ここで締め込み過ぎると、ワイヤーがスムーズに出て行かないみたいなので、注意します。
8.トーチ先端部分のノズルとチップを外す
まずは、ピンクでキャッチーな色をしたノズルから外します。
このノズルさんは、外す時もはめる時も、右ネジ方向(時計回り)でまわしながら着脱します。まっすぐ引っ張ったり、押し込んだりすると、ノズルスプリングがはずれてしまいます。
ぐりぐりぐりとやりながら、外しました。
次のターゲットはチップ、君だ。
先端をラジオペンチでつまんで「クイッ」とまわしてゆるめます。あとは手で回して外しました。
簡単にまわります。
取り外し完了です。
ちなみに、写真の丸で囲った部分がトーチのトリガーです。これを押すと電流が流れて、ワイヤーが送られる仕組みになっています。
9.スイッチオンしてワイヤーを装填する
いよいよここで、スイッチオン。電源を入れます。そのまえに電源コードをコンセントに差し込むことをお忘れなく。
ワイヤースピードを調整するダイヤルをいっぱいまで回し「10」にします。
つまりワイヤースピードを最大にします。
そして、トーチコードをなるべくまっすぐにのばして、トリガーを引きます。すると、モーター音と一緒にワイヤーが送り出されてきます。
待つ事30秒位だったでしょうか。
トーチ先端部からワイヤーが飛び出て来ました。
結構スピードが速いので「来た!」と思ったらすぐに、トリガーを離しましょう。トリガーを引いたままだと、際限なくワイヤーが出てきます。
10.一旦電源を切る
ここで、一旦電源を切ります!
これは、非常に大事です。間違ってトリガーを引くと電流が流れてしまい感電の恐れがあるので、確認して徹底しましょう。
11.取り外していたチップとノズルを再度装着する
くどいですが、電源を切った事を確認してから、
まずはチップを装着します。ワイヤーを通して、
クイックイッと回して締めていき、最後は軽くペンチで増し締めしました。
続いてノズルです。時計回し方向にぐりぐりやりながらはめていきます。最初、なかなか入って行かず、ちょっとだけ焦りました。
無事に納まりほっとします。
ワイヤーの長さを1センチ強残してペンチで切断して調整します。
でけた~。
12.カバーを取り付けて全行程完了
最後にリール部分にカバーを取り付けて、ワイヤーの装填作業の全工程が完了です。
まとめ
ふう~。長かった。ちなみにスズキットの動画説明では、4分程度で終わっておりますが、私は写真を取りながら、いちいち動画を確認しながらだったので、たっぷり30~40分程度かかりました。
写真が多くなってしまい、結構細かいように見えるし、難しそうというか、面倒くさそうに見えるかもしれませんが、実際にはごく簡単な作業です。
順番さえ覚えて、慣れれば素早く出来るとおもいます。
さあ、これでいよいよ溶接の準備が整いました。
実は、オーダーしていた保護溶接面がまだ届いておらず、この日はここまでにしようと思っていたのですが、いざセッティングが出来たら、やはりちょっとだけでもやってみたいと思うのが人情。
一応、付属の溶接面もあるし・・・。
いそいそと溶接機を外へ運びだし、人生初溶接にチャレンジです。こちらの記事へつづきます。
その後、さらに練習&使用レビューを追加しました。
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今回、購入&使用したリールはこちらです。
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スズキットから、φ0.8とφ0.9の2種類のワイヤーが出ていますが、アーキュリー80ルナ2に使用できるのはφ0.8の方なので、購入の際は、その点をしっかり確認しましょう。
本番の鉄骨フレーム製作にむけて、溶接の練習を行い、「半自動溶接のコツ」などがつかめたら、また改めて報告します!