昨日は井戸掘り工事の見積もりの値段に驚いた話を書きました。
そして本日は、その続きです。
この記事の内容
大きな問題が二つ
購入を前提に考えはじめた、長野県諏訪郡富士見町の土地ですが、
大きな二つの問題が私たちの行く手を阻みます。
1・南側の石垣
この土地は緩やかな南斜面にあり、
土地自体は平坦なのですが、南北に段差があります。段々畑のようなイメージです。
そして、この土地の南側の段は
石垣になっているのですが、この高さが問題です。
2メートル以上あると擁壁工事が
必要となり、費用面から、購入を断念せざるをえません。
2.井戸水は10メートル以内ででるのか?
調べたところ、富士見町には
井戸掘りを規制する条例があり、10メートル以上掘削する井戸掘りには、まわりの地権者全員の承諾と町の審査が必要であると分かりました。
個人で許可が下りた例はほぼないという事でした。
最初に見積もりを取った業者さんは
あまりにも高額であったため、別の会社を探したところ、何メートル掘っても30万円(ポンプ設置費込)でやってくれるという所を見つけました。
この金額ならば許容できる費用ですが、
条例違反となってしまいます。
もう一度現地へ
どうにも困りましたが、もう一度現地に行き、さらに調べることにしました。
石垣の高さは大丈夫だった
現地について、早々に石垣の高さを測ります。
一番高さのある所で、1メートル55センチ。
セーフです!
このままの状態でも建物の建築は可能です。
こっちの件は、難なくクリアです。
水が出るかどうかは掘らなければわからない
前述の井戸掘り業者さんは、
買う前にボーリング調査をした方が良いとアドバイスをくれました。
費用は数万円かかるが、
買ってから水が出ないでは
致命的なので、これは経費と割り切って、払うしかありません。
不動産屋に値引き交渉をする
私たちは不動産業者さんと
再び現地で待ち合わせて、
井戸の条例の事などを話しました。
さらに、事前にボーリング調査をさせてほしい。
調査の結果、10メートル以内で
水がでなければあきらめると伝えました。
解体更地渡し
この物件は、今立っている小屋を、
売主さんの負担で解体し、更地にして引き渡すという条件で売りにでていました。
しかし、それはもったいないと思いました!トレーラーハウスの土台、コンテナ、
プレハブ小屋の骨組みなど、使えそうな資材が山ほどあったからです。
値引き成功
すると、不動産屋さんはその場で
売主さんに電話をして、交渉してくれました。
売主さんもその場で
オーケーしてくれました。すでに解体の見積もりを取っていたそうで、
解体費用、59万円を値引きしてくれました。
よって物件価格は200万円-59万円で141万円になりました。
ボーリング調査は?
しかし、ボーリング調査は
のらりくらりとかわされて、話をはぐらかされてしまいました。
不動産屋さんいわく「あたしは掘っちゃっても大丈夫だと思うよ!黙ってればわからないから!掘っちゃいな!」
これは天使のつぶやきか?それとも悪魔のささやきか・・・
僕も人間です。
正直に告白すると、「掘っちゃえばいいかな。」と思ったことは認めます。
でもやはりダメです。
私たちはここに、自分たちが自分達らしく振舞える、
好きなことを存分にできる空間を作るためにやって来たのです。
なのに、「井戸のことバレナイかな~」などとびくびくしていたら、全く面白くない。
タイニーハウスを作る意味すらなくなってしまうと思いました。
その日は結論を出せずに帰ることに
私たちの反応をみていた不動産屋さんは「私はこの町に知り合いも多いし、顔もきくから、
何とかならないか聞いてみるよ!」「多分なんとか井戸の許可もらえると思うから、
週明けに電話するよ。」
「だから今日は、取り敢えず買い付けだけでも入れちゃたらどう?」
と、どこまでも絶好調です。
不動産屋さんが無事に井戸掘削の許可をとってくれることを期待しながら。
週が明けても電話はならず・・・
週が明けました。
月曜日、火曜日・・・。待てど暮らせど電話は鳴りません。
私は、仕事をしていても、
電話がかかって来ないかと気もそぞろで手につきません。
そして水曜日、しびれを切らした妻どんぐりが言いました。
「こっちから電話する!」
長くなったので、いったん区切ります。