先日、ボール盤を頂いたという話を書きました。
このボール盤をさっそく、タイニーハウスの鉄骨フレーム作り(車輪つきのトレーラーハウスの様な形)に導入しました。
この記事の内容
ボール盤の使い方と注意点
シンプルな構造なので分かりやすい
このボール盤(KIRA KND-8)
重たく頑強な作りですが構造は至ってシンプルです。
なので、使い方もごく単純です。
また、機種やメーカーが違っても
ボール盤自体の使い方はほぼ同じです。
まずは、スイッチです。
コンセントに
電源プラグを差し込み
スイッチをONにすると、回転が始まります。
ですので、スイッチを入れるのは、
「ドリル刃の装着」
「穴を開ける材料(ワークというようです)の位置合わせと固定」
「回転数の調節」
を全て行ってからです。
1.ドリル刃の装着
振動ドリルのドリル刃の装着と同じやり方です。
この工具を使い
チャックと呼ばれる
ドリル刃の固定する部分を締めたり、ゆるめたりします。
時計回りで締まり
反時計回りでゆるみます。
まず一旦ゆるめてから
ドリル刃を差し込んで締めます。
2.材料(ワーク)の固定
つぎに穴開けする
素材(ワーク)を固定します。
えっ?今ボール盤の声が聞こえたような・・・健さん?高倉健さん?
すみません。冗談です。
なので素材の方を動かして
位置をあわせて固定します。
その際、テーブルは上下に動かす事が出来ます。
写真右側のレバーを
右回し(時計回り)でしまり
左回し(反時計回り)でゆるみます。
一旦ゆるめて、
テーブルを好みの位置に合わせて、締めてやります。
このテーブルはかなり重く
ゆるめるとドスンと下まで落ちてくる事があるので注意します。
こんな感じで、素材(ワーク)のセットが完了しました。ワークはクランプなどでしっかりと固定してやります。
この写真では、鉄板と下の鉄骨を一気に貫通させます(3.8ミリの下穴)。現物合わせでボルトの穴をあけている様子です。
3.回転数を調節する
最後に回転数が
開ける穴の径に合っているかを確認します。
このボール盤で調節できる回転数は三段階です。
下穴(3.8ミリ)は中速で
10ミリ以上の本穴は低速で作業します。
ボール盤の一番上の蓋を
「カポッ」とあけるとベルトと円盤が出現します。
手動で入れ替えることで回転数を調節します。
写真では、ベルトが一番下にあります。これは一番回転数が少ない、「低速」の設定です。ベルトが真ん中(2段目)にあれば中速に、一番上にあれば高速になります。
ベルトの入れ替えですが
円盤を上手くまわしながら、ベルトをずらしてやります。
円盤を回さずに強引にベルトをひっぱてもびくともしません。
ちょっとコツが要りますがすぐに出来るようになります。
スイッチを入れて穴開け開始
以上、1~4までの調整を
終えたらいよいよ穴開け開始です。
スイッチを入れて、
ドリルの回転軸がぶれていないか確認して、ハンドルを下方向へ下ろします。
それほど力を入れなくてもスーッと穴が開いていきます。
電動ドリルから、ボール盤に切り替えた直後の、初の穴あけでは、あまりの楽さと早さに感動を覚えました。
いきなりチャックがはずれて(落ちて)しまった
以上で使い方は終了ですが、
私の場合、いきなりトラブルに見舞われました。
なんと、いきなりチャックがぼたっと取れて落ちたのです。
この部分(チャック)が
ごっそり抜けて落ちたのです。
チャックはテーパー状になった軸部分にカポッとはまっているだけで、ネジや接着材などは一切なしで、面の摩擦力だけで留まっているのだそうです。
テーパーとは細長い軸が
円すい状に先細りになった形の事をいいます。
これには本当にびっくりして血の気が引きました。
「いきなり壊しちゃった・・・。」
呆然とチャックを眺める私の傍らで、妻どんぐりが対処法をネットで調べてくれました。
チャックが落ちた時の対処法
1.テーパーのみの状態でまわしてみて、軸にブレがないかチェック
テーパーにチャックを
付けずにスイッチを入れて回してみます。
テーパー(軸)にブレがないかチェックします。この時点でぶれているようならテーパーの交換、修理になると思われます。
2.チャックとテーパーについたゴミ、油を丁寧にふき取る
軸が大丈夫だったら、次にチャックの内部とテーパーの表面についているゴミを丁寧にふき取ります。油がついていたら滑って摩擦力が働かないので油はつけてはいけません。
ついていたら、同じく丁寧にふき取ります。
私の場合は、チャックにゴミが付着していたのでそれを落としました。
小さなゴミがついていると、チャックとテーパーの面がピタッと吸着せず、脱落の原因となるようです。
3.チャックを装着する
きれいにしたチャックをテーパーに装着します。
チャックをはめたら、
木等をあてて、ハンドルを下げてチャックを軽く押し付けます。
そんなに強く押しつける必要はありません。
※その際チャックをいっぱいまで広げて(弛めて)、ツメが木に当たらない様に注意します。
この方法で、チャックを
装着したところ、その後はずれることなく現在も使えています。
大径の穴あけにはノスドリルを使って対応
このKND-8はチャックの最大径が6.5ミリなので、6.5ミリ以上のドリルを装着する事が出来ません。
最寄りのホームセンターには
6形のノスドリルは置いていなくて、かわりに写真↓のドリルを購入しました。
軸部分は6.35ミリの六角軸ですが、KND-8のチャックでも問題なく掴む事が出来ます。ノスドリルというより、六角軸ドリルと呼ぶべきものかもしれません。
問題なく10ミリの穴が開けられました。
まとめ
ボール盤が使えるようになり
電気ドリル(振動ドリル)を使用するよりもかなり楽に穴が開けられるようになりました。
タイニーハウスのセルフビルドに強力な助っ人登場です。
こちらの記事に続きます。