在来工法(木造軸組構法)でセルフビルドにチャレンジ

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こんばんは!からまつです。我がスモールハウスのセルフビルドは、
在来工法(木造軸組構法)で行う事に決定しました。在来工法の特徴とともに
もう一つの選択肢であるツーバイフォー(2×4)のメリット・デメリットも
比較しながら、そう決めたいきさつを振り返りました。

先日の記事でも書きましたが、今月からは木材の刻み加工を行っていく事にしました。

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土地の開拓・整地も終わっていないので、こちらの作業と並行しながら、
東京の現在の家にいる時に、刻み加工を進めて行きます。

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セルフビルドは在来工法(木造軸組構法)で

タイニーハウスの鉄骨基礎フレームの上に、木造の上物を作ります。この部分をどうやって
作ろうかずっと考えていました。鉄骨基礎(キャスター付の台車タイプ)でも随分と
思案しましたが、上の部分はより一層選択肢が増えるため、これまた悩みました。

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考えた末、私は以前よりいつか挑戦したいなと思っていた、
在来工法(木造軸組み構法)で組立てる事にしました。

在来工法(木造軸組構法)とは?

日本で古くから発達してきた伝統的な木造建築の工法を簡略化・発展
(ある意味退化したんじゃないかとも思われますが)させたものを在来工法と呼びます。

現在、ごく一般的な木造の家は、この木造軸組構法で建てられている可能性が高いです。

そして、もう一つ一般的でメジャーな構法に「木造枠組壁構法」というものがあり、
これはいわゆる「ツーバイフォー(2×4)」の事です。

ツーバイフォーでは、フレーム上に組んだ木材に合板を打ちつけて、
面(壁)で構造を支えて強度を出します。

対して、在来工法では、柱や梁などの軸組(線)で支えて強度を出します。

ただ、もともとの伝統工法は、柱を水平に支える「貫(ぬき)」や「差し鴨居」
「足固め」といった真横に(柱とは垂直に交わる)通る部材を多用して、
建物を支えています。分かりやすいイメージとしては古いお寺や神社などです。

対して、現在の在来工法では、筋違(すじかい)を使用した「耐力壁」を
組み込む事が法律で義務づけられています(他に合板や土壁で耐力を出す方法もあります)。

これは、「耐力壁」という言葉からも分かる通り、2本の柱と梁・筋違で面を作り、
「壁」として強度を出す訳です。

なので、今の一般的な在来工法は、完全に木造軸組構法とは言えなくなってきています。

在来工法で建てるメリットってあるの?

色々な小屋暮らしの方のブログや、Bライフというものを実践されている方の
ブログを拝見すると、ツーバイフォーセルフビルドされている方がほとんどでした。
なぜでしょうか?
ツーバイフォーの利点
1.情報が多い

まず、みなさんが貴重な情報をブログで公開して下さっているので、
データはいっぱいあります。最初にプラットフォームと呼ばれる床を作り、
それから、4つの面(壁)を作って四方に建てて、屋根をかける。

手順などを見ていても明快で分かりやすい構造です。

ツーバイフォー材(厚さ2インチ<38ミリ>×幅4インチ<89ミリ>)と
合板で家を作ります。強度も大変優れており、揺れにも強いようです。

2.ホームセンターで資材が全て揃う

そして、これが一番大きなポイントかと思うのですが、
建築のための資材が全て、ホームセンターで簡単に手に入ります。

例えば、材木屋さんというのは、一般人にとっては馴染みがうすく、いきなりふらっと訪ねて行って木材を購入するのは、少し敷居が高いですよね。同様に、その他建築資材の専門店に素人が入って行くのもかなり勇気が要りますね。

そういう意味で、ホームセンターで一括で資材が揃うというのは、かなり便利です。

※在来工法でも、ホームセンターで手に入る材だけで、建てようと思えば建てられます。
ただ、木材は材木屋さんから購入した方が、材の選択肢は圧倒的に広がります。
3.誰が建てても同じものが作れるようにマニュアル化されている

使用する木材(ツーバイ材厚さ2インチ<38ミリ>×幅4インチ<89ミリ>)を
何センチおきに設置して、既定のコーススレッド(木と木を固定するためのネジのような
もの)を何センチ間隔で打つのかなど、ほぼすべての作業がしっかりとマニュアル化
されているのも有難い所です。

また、在来工法の様に、木材のクセや反り・ねじれなどを考慮して、使う場所を考えたり、
使用する向きを考えたりする必要がないのも楽でいいですね。

在来工法のデメリット
1.使用する木材の樹種や寸法の種類が多い

使用する場所によって、適材となる樹種のバリエージョンが多く、寸法も様々なものが選べるため、適材適所に配置するには、自分でしっかりと下調べ、勉強しなければなりません。

色々選択肢があり過ぎて逆に迷うという感じでしょうか。

ただ、私たちの場合、予算に限りがあるので、必然的に使う材や寸法が決まってきます。
いい意味でそんなに迷う必要もありません。

2.仕口や継手の木材加工が必要

ツーバイフォーは、木材を刻んで加工する必要はなく、接合は全て釘(コースレッド)と
ジョイント金具のみです。なので、熟練の技は必要なく、丁寧に作れば、
施工する人の技量による差は出にくいみたいです。

それに対し、接合部分に仕口・継手とよばれる木材の刻み加工が入るため、
一般的には、ある程度の技術が必要だと言われています。

私にとって最大の難関といいますか、ネックになる部分はこの「技術が必要」というところ
なのは、言うまでもありません。

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こちらは、「蟻ほぞ」という仕口を加工中の様子です。実は既にほんの少しだけ、
刻みを実践中です。その様子は後程くわしく報告します。

在来工法のメリットを考える
1.バリエーションが豊富で自由度が高い

在来工法のデメリットの所で上げましたが、使う木材の種類や寸法が多いという事は、
逆に言えば、非常にバリエーションが豊富で自由度が高いという事です。

在来工法は、ごく普通に日本で使われているものなので、セルフビルドで実践した方も
おりますし、ツーバイフォーに負けず劣らず、情報量は豊富です。

「小屋」という括りを外して、「家」を建てると考えると、
2×4工法以上にデータがそろっています。
私が参考にしているセルフビルドの本

この本で木材の大体の相場や、基本的な仕口・継手の加工法を学んでいます。

この本では、在来工法の筋違い(すじかい)を使った場合の壁量計算の方法の
基本が学べます。四角い単純な長方形の平屋ならば、この本のやり方を参考に
して、自分で壁量計算をする事が出来ます。

「どこに、どんな樹種を使えばいいか」や、「代表的な良く使われる寸法」なども、
ネットや本で調べて、勉強すれば大丈夫そうです。

2.建設中の雨に対応しやすい

在来工法では、土台を組んだ後、一気に上棟し、そのまま屋根材を施工します。
屋根を終わらせてしまえば、ある程度は雨をしのげるため、
余裕を持って作業が出来そうです。

ツーバイ工法やログハウスでは、下から順に組み上げていくので、屋根を完成させるまでに
時間がかかりそうです。もちろん、その間、ブルーシートなどで養生してやれば問題ないと
思いますが、現場での保守管理にはかなり神経を使いそうな気がします。

ブルーシートって、かけておいても、風で飛んだり、真ん中のへこみに雨がたまって
水が抜けたり、穴が開いたりと、意外と養生するのが大変です。

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ブルーシートが風でめくれあがり、更に水がたまって垂れ下がっている様子。

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ブルーシートに穴があいて、ガムテープでぺたぺたと補修しているようす。

毎回の着脱に手間がかかり、作業効率が非常によろしくありません。

3.合板を使わないで作る事が出来る

これは完全に私にとっての個人的なメリットになってしまいますが、在来工法では、
柱と梁に筋違を噛ますことで、強度が出せるので、合板を使わないで施工する事が出来ます。

もちろん、合板を使う事だって出来ます。

私、結構ひどいアレルギーを持っており、どうも真新しい合板をさわったり、
近くで作業していると頭痛がひどくなってしまいます。
(古いボロボロのやつだと平気なのですが)

最近の合板は、F4(☆が4つ)規格など、化学物質に配慮されてきている様ですが、それでもなんとなく(いや結構はっきりと)自分にはちょっと厳しい素材だなと感じる事があります。

ぶっちゃけ、ホームセンターに長居すると頭痛がひどくなってしまいます。
色々な素材・建材があってすごくワクワクするので、ホームセンターは大好きなだけに、
とっても残念な体質です。

※一般的な大きさの家(タイニーハウスではない)には、接着剤がドラム缶1個分使われているそうです。合板にも当然ながら接着剤が使われており、これが揮発すると悪さをするのかなと推察しています。

幸いにも我が家は財力の関係上、新築にはご縁がありませんので大丈夫ですが、
もしも私が、普通の新築住宅に住んだら、24時間窓を開けっ放しじゃないと
住めないかもしれません。

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キャンプでは、合板を買ってみましたが・・・。

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雨に濡れて、大きく反り曲がってしまいました。合板は水に弱い様です。フレームに打ち付けてしまえば少々水に濡れても変形してしまうことはないと思いますが、湿気にはそんなに強い材ではなさそうです。

そんな諸々の事情から、私達家族は、合板を使わない家づくりに
チャレンジしてみたいと思います。
4.間取りの自由度も高い

在来工法は柱と梁、そして筋違(すじかい)で建物を固め、必要な耐力壁をバランスよく
確保出来たら、他の部分は現場で考えながら微細な変更が効くのが利点です。
建築確認申請があるので普通は現場で急遽変更はできませんが、構造上は可能です)

たとえば、窓を入れる場所を変更したり(柱と柱の間に窓が入るスペースがあれば移動させる事ができます)、現場を見ながら内壁や天井、床の貼り方などを決める事も出来ます。

私は、正直な所、現時点で最初から最後までの完璧な設計図を作っている訳ではないし、
そんなものはちょっと作れそうにありません。

実際に作りながら、「あっ。ここはやっぱりこうしよう。」「こうした方がいいな。」
という感じである程度の計画変更が出来たら助かります。

私の場合、作るものはトレーラーハウスタイプで、実際には「家」ではなく「車」なので、
建築確認申請には縛られません。現場で考えながら、内装部分の作りこみをしていこうと
思います。

※構造の部分では、壁量計算(地震力・風圧力・及び4分割法によるバランスチェック)をして、耐力壁をバランスよく配置する設計をしています。
あくまで、内装部分の話です。

まとめ

結局のところ、どんな構法で作っても、しっかり丁寧に自分の納得のいくものが
作れたらまったく問題ないですね。

やはり一番の問題というか、心配な点は、技術的なところなのですが、角ノミを始め、
頼りになる電動工具もありますし、丁寧にコツコツと作っていこうと思います。

という訳で、タイニーハウスのセルフビルド実践「木材(仕口・継手)の刻み」
編がスタートです。

在来工法特有の木材の加工を一から詳しく実践報告していきたいと思います。

第一話はこちらです。

木の反り・むくれを調べてどこに使うか選定する [木材の刻み] 第1話
購入した木材の中から、どれを柱にしたり、土台にしたり、 梁にするかを選んだり、反り具合を調べて、どちらの面を上に使うかを 決めなくてはなりません。これが、なかなか大変な作業で一日がかり...
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コメント

  1. 長野県在住 より:

    小屋作るより小さい物置買ってきた方が安上がりじゃないですか

    富士見高原冬になるとー15度ぐらいになるよ

  2. karamatsu より:

    こんばんは!鉄骨のフレームの上に、既製品の物置を設置するという事ですかね。
    それはそれで面白そうですね。
    私の場合、既に木材一式買っちゃいましたので、このまま突き進みます!
     狭い分、薪ストーブ炊いたら意外と暖かいという、奇跡の様な展開を夢見ておりますが、
    どうなのかは分かりません。寒すぎて住めない場合は、その旨ブログで報告します。