私は丸のこの使用時に、2種類のガイド定規を使い分けているのですが、これらの
お蔭で、随分仕上がりの精度が上がり、重宝しています。
丸ノコを使い始めた時点では、定規を持っておらず、
最初は家にあった鉄板を定規がわりに使っていました。
この「鉄板定規」は重たくて、微調整がすごく難しく、効率が非常によろしくなかったので、
自作の「丸ノコ定規」を作ってみる事にしました。
こちらは、自作の丸ノコ定規の製作風景です。
出来上がった定規を使用してみたものの、今度は軽すぎて、すぐに動いてしまいます。
クランプなしでは使えず、これも微妙でした。
何度も改良していけば、実用に耐えうる【マイ定規】が作れると思うのですが、
自作の参考にしようとアマゾンで見ていた丸ノコ定規が非常に良さそうだったので、
それらを購入して、現在まで使用しています。
この記事の内容
丸ノコ定規のおすすめ2種類
現在のところ、私は2種類の丸ノコ定規を使っています。
この二つで、大抵の部分はカット出来るので、今のところ用が足りている状態です。
今日はこの二つの丸ノコ定規を紹介します。
傾斜定規
マキタ 傾斜定規
傾斜定規というとマキタのものが有名です。
ただ、価格が2000円ちょっと(送料込で)と、少し高いのです。
シンワ測定 丸ノコガイド定規
色々見て行くと、シンワ測定というメーカーの「丸ノコガイド定規 ジャスティ―2」という
ものが、価格もリーズナブルで、使い勝手も良さそうだったので、これを買ってみました。
こんな感じで届きました。
セッティング 捨て木の調整
丸ノコの傾斜定規を使う際に、カットするラインに定規をあてて切れば、
丸ノコの刃までの距離の分、外側が切れてしまいます。
ですので、実際にカットしたいラインよりも「丸ノコの幅」の分だけ左側に
定規をセットする必要があります。
そこで付属の「捨て木」と呼ばれるものを調整してセットします。
写真の丸で囲んだ部分が捨て木の先端です。
この写真はこの断面部分をカットし終わった直後の写真です。
傾斜定規は、丸ノコの幅の分だけ、写真でいうと奥側にセットされて
いるのがお分かり頂けると思います。
今は直接関係のない線です。
この捨て木をカットしたいラインに合わせて定規をセットすれば
効率よく作業が出来ます。
これは、全く別の部分を加工している時の写真ですが、黒いだ円で囲んだ線が
これからカットしたいラインです。
赤い丸部分の様に、カットしたいラインに「捨て木」の先端を合わせて定規をセットします。
この状態で、丸ノコを定規に沿わせてカットすれば上手に切れます。
この捨て木ですが、セットする時に、写真の部分の丸い出っ張りが当たってしまい、
微妙にすわりが良くありませんでした。
それでも特に問題はないのですが、気になったので、ここの部分が干渉しない様に
少し削って調整しました。調整が完了したのが上の写真です。
出っ張りが当たる部分を少し広めに見積もって、
その部分に1~2ミリの切り込みを手ノコギリで入れます。
本当に軽くやるだけです。折ってしまったら困るので。
その部分をノミとトンカチ(げんのう)でそっと削りとります。
写真には写っていませんが、捨て木の端はクランプで固定しています。
固定しないと動いてしまって上手く行きません。
こんな感じで準備完了です。
ちょっと雑ですが、丸いでっぱり部分をかわす事が出来ればOKなので、
まあ、こんなもんでもいいかなと。
使用頻度として、一番多いのは、直角(90度)のセッティングです。
直角は、定規の目盛りで合わせず、差しがねの90度で出す方が正確という事です。
私の場合は、差し金で90度に合わせたら、
しっかりと定規の目盛りの方も、90度のラインに合っていました。
90度以外でも活躍します。
写真は蟻ホゾ部分のカットです。
最初はちょっぴり外側を切ってしまってやり直ししていますね。
この部分は後から削ってしまう部分なので、まあ、いいかなと・・・。
こちらは、腰掛け鎌継ぎの「かま」の部分の角度に合わせてカットしています。
平行定規
平行定規は、丸ノコを購入した際、付属でついて来たのですが、
今のところ、私は使った事がありません。
代わりにこちらを購入して使用しています。
シンワ測定 スライド定規「丸ノコガイド定規 TスライドⅡ 30cm」
先程の傾斜定規と同じメーカーさんですね。
スライド定規は、板材などを縦にひき割りのような形でカットする際に
使用する事が多い様です。
私の場合は、材の断面をカットする際に使用しています。
この定規は付属のものと違って、狭い働き幅(細い材)でも使えるようになっていて
助かります。
丸ノコにセットするとこんな感じになります。
左右どちら側からも装着出来ます。
正面から見るとこういう感じです。写真右側の出っ張った部分を板等の材に沿わせて
カットしていきます。
これのすごいところは、こんな風に、定規の部分を丸ノコのベースの下に
潜り込ましてセッティングできるところです。
この機能があるおかげで、丸ノコの刃と定規までの間隔が大きく取れない様な
細い材でもカットする事が出来ます。
この様に材を縦にカットする時に使っています。
写真は、腰掛け鎌継ぎの女木の加工時のものです。
この後、ノミで切り込みを入れた部分をさらって落とします。
材の断面をカットする時にも重宝しています。
傾斜定規が当てられない様な狭い部分で活躍してくれます。
丸ノコに関連する記事
という訳で、本日は、丸ノコの使用時にあると便利な二つの定規についてでした。
丸ノコは非常に便利で精度の高い加工ができます。
安全かつ慎重な作業を心がけ、これからも
大切に使って行こうと思います。