土地購入を決意。問題点を確認&値引き交渉。指値の金額を決めるが・・。[土地探し八ヶ岳編 その6]

土地の購入申し込みをする前に、「本当にこの物件を買って良いのか?気づいていない、
隠れた問題点や落とし穴がないだろうか?」ちょっとでも不安に思う事や、確認して
おきたいことをリストアップして、一つずつ問題点をつぶして行きました。
そして、いよいよ買付けというところで思わぬ展開が待ち受けていました。

こんばんは!からまつです。早速ですが、前回の記事のつづきです。

気に入った土地を見つけた私たちは、不動産屋さんと現地で待ち合わせをして、案内をして 頂く事になりました。その際の様子と、現地見学の際に不動産屋さんに確認をした方が 良い事項など...

意気揚々(いきようよう)と東京に帰って来た私達は、今後の計画をあれこれと
話し合いました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

この土地に気づいてない欠点・問題点はないだろうか?

はやる心を抑えて、これだけは慎重にチェックしなくてはなりません。

普段から私は、やりたい事があるとそれしか見えなくなってしまうタイプです。
そして、妻どんぐりはそんな私に対し「ちょっとまったああ!!!」
とブレーキをかける役割のことが多いです。

そのおかげで、冷静になれ、難を逃れたこともありました。

しかしこの土地に関しては、あろうことか妻どんぐりが一番前のめり。
こうなるともう、我が家はブレーキの壊れた暴走列車です!

一夜明け、私たちはこの土地に隠されたデメリットはないか再検討を始めました。

1.土地の南側に沢が接している

IMG_6422

今は水量もなくチョロチョロですが、大雨時に危険はないか?

また、湿気によるカビの心配がないか?

特に心配なのは湿気です。過去、私たちは川のそばに住んでいて、湿気によるカビが原因で引越しをした事があります(こちらの記事にちらっと書きました)

家賃って高いですよね。家を購入したとしても、ローンなら毎月コツコツと 支払う必要があります。居住費って、ひょっとしたら、自分の人生において、 1、2を争う程の大きな支出かもしれません。出来れば...

これに関しては、現在立っている小屋がカビ臭くなく、乾いた状態だったので大丈夫な可能性が高い(願望)と判断しました。

ここですごいなと感心したのは、この昭和の掘っ立て小屋、デッキが南側ではなく、
東側に向けられて作られていたのです。

普通、一番日の当たる南側に大きな開口部(窓や、デッキにつづく出入口)を設けたく
なりますが、このスモールハウスはあえて東側にそれらを作ってありました。

沢が南側にあり、南側をバーンと開け放っていると、しめった空気を全面的に受け入れる形になってしまうので工夫したんだと思います。

ただ、やっぱり南側にデッキ作りたいよな~・・・。
高床式の家にしよか・・・。

ああでもない、こうでもないと色々妄想します。

すると、妻どんぐりが「大丈夫!沢まで少し距離があるし、日当たりよくて、
風通しもよさそうだったから。」

と言います。やはりブレーキが壊れています。私は私で「うん。土地が乾いてたから大丈夫だね!」と、根拠なく賛成します。

2.水道管は破損していないか?

ここは八ヶ岳山麓の高地です。標高は1300メートルもあります。

私は昔札幌に住んでいたので、寒冷地は水道管トラブルが起こりやすい事をよく知って
います。冬の寒さで凍結し、破損するのです。特に長年使われていない様子なので心配です。

この家まで単独で60メートル程、引き込んでいる様子なので、その部分に
トラブルがあった場合はものすごく費用が掛かることが想定されます。

水道管の引き込み部分の工事は、行政の認定をうけた指定業者しか出来ません。
必然的に、非常に高くなります。

それに対して妻どんぐりは「壊れてたら沢の水汲めばいいんじゃない?」

私「そうだね!」

ただ、念のため、原村の役場に連絡して、水道管の工事がいつごろ行われたのかを
確認することにしました。

3.木、倒れないかな?

この土地、推定25メートルクラスの高木が生えています。

いづれ、チェーンソーの講習をうけて自分で伐採するつもりですが、プロに任せないと
難しそうな木が何本かあります。それは沢沿いの木で、万一沢側に倒れた場合、
沢の反対側にある別荘に直撃しそうです

自分で行う伐採については何年後でも大丈夫ですが、これらの木は倒れる前に
手を打たないと危険なので、早急に業者さんに依頼せねばなりません。

妻どんぐり「その分、値引きしてもらお!」

私「そうだね!頼んでみよう!」

4.別荘の管理費はかかるのか?開発協力費は?

ここは一応、八ヶ岳の山麓、原村の村営別荘地ということだったので、
管理費がかかるか心配です。

また、原村は村の別荘地エリアでは、建物を建てたり、水道を契約する際に
開発協力費という名目で約30万~40万円ほどを支払わなければならないようなのですが、これは、現在の売主さんが支払ってくださっていれば、新たに払う必要が
ないらしいのです。

これらに関しては、不動産屋さんのMさんが調べて電話してくれることになっています。

しかし、居ても立ってもいられないので、
水道の件と一緒に役場に電話して直接聞くことにします。

5.自治会費って高いの?出来れば払いたくないのですが。

自治会費って都市部では払っても数千円程度で、人によっては払わない事も多いと思います。

原村の自治会費について調べたら、村内にいくつかの「区」というものがあり、
区費だけでなく、入会費も必要。しかもお値段もそれぞれ数万円以上というところが
あるみたいです。

区によって額も違うみたい・・・。不安です。できれば払いたくありません。

リスト化した事項を役場に電話して確認する

こうしてみると、完璧だと思えた土地にもやはり色々とあるものです。
とにかくひとつひとつ確認、検討して判断するしかありません。

水道管はオーケー

役場に連絡して水道管についてたずねました。
原村の役場の方の対応はとても親切で丁寧
本当に助かりました。

工事した時の図面が残っていて、それをわざわざコピーして郵送してくれました。感謝です。

それによると思ったより新しく、更に僕らの土地(もうすでに買った気分になってました)の北東にある1件の別荘が近年、新たに引き込みを行っているため、
ずっと放置されている訳ではなさそうです。この点は一つクリアです!

管理費、開発協力費はかからない!

ついでに、この別荘地について詳しい役場の方がいらっしゃるという事で、
水道課からその方に電話をまわしてもらい話を伺います。

まずこの別荘地の成り立ちを教えてもらいます。

役場の方「ここはもともと貸地だったんですが、今はもうご自由にやってもらってます。」

んんん?

まったく意味が分かりません。ただ、推測するにここは最初、村営別荘地で借地権で運営していたようです。で、それぞれの方がその土地を買い取った様子。

役場の方「なので、村としては一切ノータッチというか、関わっておりません。管理費や協力費も必要ありません。」

私「要するに、お金はいらないから、村では何もやらないよ。何かあったら自分達でがんばって。というスタンスでしょうかね?」

役場の方「もちろん何かあれば出来る限りの対応はしますが、基本的には、そのようなニュアンスでとらえて頂いて構わないかと・・・・。

結論として、名前だけは村営別荘地として残っているが、村は管理していない
普通の土地ですとの事でした。

よって、管理費も開発協力費もかかりません!素晴らしい!

自治会費は年間1000円!

さらに自治会費について伺うと区の名前と区長さんの連絡先を教えて頂けました。

いきなり区長さんに直接電話はさすがにどうかと思ったので、区名を入れてネットで検索すると、ちゃんと自治会費についてかかれたものが出てきました。

それによれば年間1000円。今私が住んでいるところよりはるかに安いではないか!

この辺りは昔ながらの集落と違うため会費もリーズナブルなのでしょう。

残る不安は沢と木だ

残りは沢の水害の危険と倒木に関してです。

まず、木の伐採は価格交渉でなんとかするしかない。
購入した場合、放置することは出来ないでしょう。

敷地に隣接する沢ですが、万一の氾濫があるかどうか・・・。

江戸時代など、昔の記録資料をネットで探して調査します。
これといったものは出てきませんでした。

実は、今私が住んでいるところは、一応住所は東京都なのですが、景色は山梨県といった
場所で、川沿いの集落です。江戸時代の資料を調べると、私達の住んでいる所の
ふたつ下流の集落が、鉄砲水で丸ごと流されています・・・。

この川はところどころ大きく蛇行していて、鉄砲水などの際には川が流れを変えて
氾濫します。なので、川のカーブの外側は結構危ないのです。

対して、原村の沢はほぼまっすぐに流れていて、
周辺がフラットで水の逃げ場もたくさんありそうです。

ただ、沢沿いにすむ以上、水害の可能性は常にあるので、いざという時に早めに逃げられるよう心構えをして生活するしかありません。これは今私たちが住んでいる所でも全く同じなので、心しておきます。

指値(いくらで買いたいか)金額を決める

これらの調査の結果、私たちはこの土地の購入を決断しました。

350万円の売り出し価格ですが、予算オーバーです。こちらの希望購入額
(指値といいます)を決めて、不動産屋さんのMさんに伝えなくてはなりません。

値引きして頂く要素として、

1.古家の解体不要

基礎のないスモールハウス。
掘っ立て小屋で断熱材もありません。
自分達で解体して費用をうかせます。

2.測量不要

オンラインで周りの土地の公図を取りました。

すると両脇の土地は村の土地と判明。
放置された原野です。
トラブルの可能性は低いと判断しました。
測量不要として、売主さまにその分の値引きをお願いします。

3.沢沿いの木、数本の伐採

売主さまにやって頂けるか交渉します。ご高齢で、もう何年もこの土地には来ていらっしゃらないので、状況を説明し、不動産屋のMさんに交渉してもらいます。

金額決定。シビアな値引き交渉をお願いする事になりそうだ。

以上3つを考慮して250万円が購入希望額です。ただし、多少押し戻されることを考え、
210万円で指値(購入申し込み)をすることにしました。

Mさんによると、売り出されてから半年たって現地にまで見に来たのは僕ら家族だけ、買い付けの申し込みは1件もなしとの事ですので、

半値の175万円も考えたのですが、迷いにまよいました。売主さまを怒らせてしまってもいけませんし、難しいところです。

この金額でも十分にシビアな気もしますが、私達の調査結果を伝えて、
とにかく交渉してもらいます。

最後の現地確認、しかしその時電話がなった!

購入希望額も決定し、私達家族は再び原村へ行くことにしました。

最後にもう一度、隠れたトラブルのもとがないか検証するためです。

息子には、明日学校を休んで行くよ、と伝えると大喜びで、
妻どんぐりとともに荷造りをはじめました。

その時電話がなりました。不動産屋のMさんからでした。

ohmygod

  次回につづく

こんばんは!からまつです。本日も昨日の記事の つづきです。 八ヶ岳山麓、諏訪郡原村の土地を気に入った私たち家族は、購入の意思を固め、 その最終チェックに、明日、もう一度現...
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

おすすめ記事 by google
おすすめ記事 by google