墨付けをする~墨つぼの使い方(写真付き) [木材(仕口・継手)の刻み] 第2話

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材の選定をして、まずは、土台に使うものをピックアップしました。
次は、それらに墨付け(印をつける事です)をして行きます。

前回はこちらです。木材の選定(反り・むくりと使用位置)を行った際の記事です。

木の反り・むくれを調べてどこに使うか選定する [木材の刻み] 第1話
購入した木材の中から、どれを柱にしたり、土台にしたり、 梁にするかを選んだり、反り具合を調べて、どちらの面を上に使うかを 決めなくてはなりません。これが、なかなか大変な作業で一日がかり...

土台として選んだ材は、4メートル材を4本と、3メートル材を14本、
いずれも3寸5分角(10.5センチ角)のひのき材です。

これらに墨付けをしていきます。

墨付けとは、木材を加工するために、印(線)をつけていく事を言います。

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基本線(中心線)の墨付け

在来工法には、中心線(基本線)という考え方があり、

寸法の管理は、この基本線を基準に行います。

1.土台の上端

2.柱の芯

3.タルキの下端

4.柱の芯とタルキの下端が交わる点と点を結んだ線(峠墨基本線)

常にこれら基本線(木材の中心に引いた線)を基準にする事で、曲がりのある材でも
ピタッと納める事が出来るのです。(私に出来るかどうかは・・・。)

墨つぼを使って中心線を引く

長い木材の中心に線をひくための道具に墨つぼというものがあります。

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こちらです。ホームセンターで手ごろな価格のものを買いました。

amazonにもありますね。

今Amazonを見た所、色違いの同製品の方が、なぜか価格が安いですね。
アマゾンは結構頻繁に値段が動いているので、その時々でお買い得のものが
変わると思います。

初期状態では、墨(インク)が充填されていないため、糸は白い状態です。

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写真はまだ墨を入れていないので、糸が白いのがお分かり頂けると思います。
墨つぼの蓋を開けると、スポンジ部分があるので、そこに墨汁を垂らします。

写真の部分が開きます。

写真のオレンジの枠部分にスポンジが入っているので、この部分に墨を垂らして
浸みこませて使います。

写真は既に使用した後なので、スポンジの色も黒く墨色に染まっています。

なお、使用する墨汁は墨つぼ用のものが売っていますが、ホームセンターで見たところ、
結構値段が高かったので、家にある習字(書道)用の墨汁を使いました。

ただ、習字用は、にかわが入っているため、糸が固まりやすく
また、塩分を含むので、鉄骨などの金属に墨付けすると錆の原因になる。
という情報もありました。

今回は鉄骨ではなく、木材の刻みで、錆の心配はないだろうと考え
普通の墨汁を使用していますが、今のところ、糸も固まることもなく、
快適に使用出来ています。

※後日使用上、問題が出たら追記します

また墨つぼは、墨汁の湿り気があるため、他の工具と一緒に保管するとサビの原因
なるそうです。なので、他の工具と一緒にせず、分けて置いておく事にしました。

後日追記:墨坪専用の墨汁を使わずに、子供の習字用の墨汁を使って数か月後、
スポンジが固まり、そのせいで、蓋もなかなか開かず、糸もスムーズに引き出せず、非常に困りました。

どうにか復旧しましたが、書道用の墨汁だと、糸やスポンジがにかわで固まり、
下手をすると使えなくなってしまう可能性があります

こちらは、墨つぼ用の固まらない墨汁です。
次回からはこれを使います。頻繁に使わない方は、専用の墨液に
した方が良いと思います。

ちなみに、この商品、購入してみたら、15cc(2本入り)で、
しょうゆのタレを入れる様なすごく可愛いサイズのものでしたので、
それも併せて追記しておきます。

私の場合は、その量で充分でしたが、マクドナルドで
ハンバーガー頼んだら、「写真と全然違うんだけど・・・。」
というのと同種のがっかり感を抱く人がいるといけないので、
ちょっぴり気をつけて下さい。

墨つぼの使い方

両端の材の幅を測り、中心部分に印をつける

まず、墨つぼを使用する前に、下準備として、木材の両端の幅をはかり、
丁度真ん中(中心)に鉛筆で点を打ち印をつけました。

片端にカルコ(針)を差す

次に片方の端の中心点(鉛筆で印をつけた所)にカルコ(針)を差します。
この時、しっかりと針が入るようにぐっと力をいれてなるべく深く差し込みます。

あんまり浅いとカルコが抜けてしまいます。

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黒い部分が「カルコ」です。下に針がついています。これを印をつけた中心線上の点に
画鋲をさす要領で突き刺します。

そして反対側もしっかりと印に合わせて固定し、糸をつまみ真上に引っ張ります。

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この時腕を出来るだけ伸ばして、遠くをつまむようにします。

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指を離すと「パシッ」という気持ちの良い音とともに中心線が引けました。

糸にしっかりと墨をなじませる

糸を引き出す際に、墨がしっかりと糸に乗るようにしないと、
上手く線がついてくれません。

写真の黒いボタンがあります。

これを親指でぐっと押しながら、糸を引き出します。
ここを押しながら、引き出す事で、糸が墨を含んだスポンジに
しっかりと、密着します。

(上記2枚の写真は、後日室内で撮影したものです。)

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この日は土台に使う、合計18本の材に中心線の墨付けをしたところでタイムアップでした。

(土台部分なので、反った面を上に向けて材を使用しています。)

もっと、「パパパッ」と進むといいのですが、初めての事ばかりで、
いちいち時間がかかります。

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中心線に墨付けした木材たちです。こんな感じのログハウスもいいですね。
ただ、ログハウスにしようとしたら、ものすごく材料費がかかっちゃいそうですね。

さて、次はいよいよ最初のほぞ「蟻ほぞ」に挑戦です。

こちらの記事につづきます。

蟻継ぎ(蟻ほぞ)の刻みに挑戦~木材(仕口・継手)の刻み 第3話
「蟻ほぞ」という仕口(連結)部分の墨付け(切る場所は掘る場所等の印をつける作業)を して、実際に刻んでみます。 こんばんは!からまつです。 前回は、墨つぼを使って...
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