シロアリ駆除の実施レポート・写真付き~薬剤の影響・健康被害が心配。

我が貸家に発生したシロアリ。先日、業者さんと大家さんが被害の様子を見にやって
来ました。そしてその約10日程のち、実際の白蟻駆除が実施されました。
本日はその模様をお伝えいたします。

先日まで書いていた土地の境界トラブルと並行して、
我が家で発生したもう1つのトラブル。

それは、シロアリ(ヤマトシロアリ)の発生でした。

5月のおわり頃に大家さんとシロアリ駆除の業者さんが、被害の状況確認し、
後日、駆除の実施という流れになりました。

シロアリ発生の一報を不動産屋さんに伝えると、それから1週間ほどして、 大家さんと業者さんが一緒にやって来ました。 ゴールデンウィーク明けに、突如我が家に発生した羽アリ。 ネットの画像...
生まれてこの方、シロアリとはご縁がなかったので、
実際の駆除の現場や様子など、知る由もありませんでした。

せっかくの機会だったので、実際の様子を写真にとりながら
一部始終を観察&勉強させてもらいました。

万が一、移住後のタイニーハウスで白アリが出たら、
DIYでシロアリ駆除&対策が出来るようにするためです。

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シロアリ駆除~実施の様子

当日は朝9時からシロアリ駆除を開始という予定でした。
そのため業者さんと、更にリフォーム業者さんが
10分ほど前に到着しました。

薬剤の影響を考え、妻と子供は実家へ避難

シロアリ駆除の当日は、薬剤の影響が心配だったので、
妻どんぐりと息子ガジュマルは、実家の方へ避難。

私が家に残り、対応する事にしました。

その際のやり取り

私「薬剤の影響があるかもしれないから、何日か避難した方がいい気がする。
でも、業者さんが来るから、誰か一人は残らないといけないね・・・。」

妻どんぐり「それじゃあ、私が残るよ。パパとガジュマルは避難して!」

息子ガジュマル「危ないよ!僕が残るよ!」

妻どんぐり「子供ひとりなんて無理に決まってるでしょ!私が残る。」

私「・・・あの~。じゃあ俺が・・・。」

妻どんぐり&息子ガジュマル「どうぞ~。どうぞどうぞ~♪

という事で、私が残ることになりました。

二人は週末を含め、数日間実家へ避難する事になりました。

シロアリ駆除の流れ

シロアリ駆除の流れですが、業者さんが床下に潜り、土台部分と
床下一面の地面に薬剤を散布します。

同時にリフォーム業者さんが、外壁の一部をカットして、
被害状況を確認します。ついでに水漏れが発見された給湯器の交換が、
ガス屋さんによって行われます。

養生

薬剤散布前の下準備です。ブルーシートとビニールシートで
養生がされました。

この家の場合は、床下点検口が、キッチンにあります。
したがって、業者さんはここから床下に潜入します。

薬剤がかかるのが嫌だったので、食器類・調味料などは、
前日に全て2階に移動させておきました。

廊下もブルーシートが敷かれました。
業者さんが土足で出入りするためでしょう。

写真の向かって左側が、いつも仕事をしている事務所部屋で、
廊下をはさんで右側にトイレと風呂があります。

つまり、トイレと分断されてしまいました
これはまずいという事で、あわててトイレに駆け込みました

シロアリ駆除は、通常は半日(午前にはじまれば午前中)で終わるとの
事でしたが、うちの場合は、外側の外壁を壊してそこからも潜って被害を確認したりと、
色々手間取り、終了したのは、午後3時半すぎでした。

この時、トイレに入っておいて良かったです。

薬剤散布開始~ハチクサン

リフォーム業者さんが手配した、
外壁の切り取りを行う大工さんの到着が遅れそうだという事で、

先に床下の薬剤の散布が行われる事になりました。

こちらが薬剤です。
このでっかい容器の中で原液を水道水で希釈して(薄めて)使用するようです。

うちの庭の水道水の蛇口からホースがつながっています。

こちらが使用した薬剤「ハチクサン」と呼ばれるものでした。

業者さんの説明では、「水性でにおいもなく、非常に安全性が高いです。」との
事でしたが・・・。

後から調べてみると、「ハチクサン」は、かの有名なネオニコチノイド系
農薬、イミダクロプリドを主成分としている事が分かりました。

これはかなりショックでした。

私は、合板とか化学物質系がとても苦手なアレルギー体質です。

色々な素材や建材が眺められるのでホームセンターが大好きなのですが、
1時間も滞在すると頭痛で気分がわるくなって来てしまうので、
長時間は居られないくらいの耐性の弱さです。

ミツバチを絶滅の危機に追いやり、
現在、EUや韓国、アメリカ・カナダ(州レベルで使用禁止が広がっている)で
使用規制(人体や生態系への影響が明らかになるまで使用禁止)されている
イミダクロプリドを床下一面にばらまいて本当に大丈夫なんでしょうか?

この時にはまだ、ネオニコチノイドに関する知識は、ほとんど持ち合わせていなかったのですが、色々と調べて分かって来た今となっては、不安しかありません。

全世界が使用禁止へ向けて動き出しているネオニコチノイド系農薬ですが、
日本だけはこの動きに全力で逆行しています。
2015年には、ほうれん草のネオニコチノイド系残留農薬基準を従来の
13倍、緩和しました。

取り敢えず、どんぐりとガジュマルの実家避難は正解でした。
【数日の避難では焼け石に水かもしれませんが・・・。】

ほどなく散布がはじまりました。

これは、家の外側から見た基礎の様子。
一面に薬剤をかけているので、このように外側まで浸み出して来ています。

業者さんは床下にもぐり、家の内側から薬剤を撒いています。

私はその間、1階の事務所部屋で仕事をしているつもりだったのですが、
キッチンの床下点検口から湧き上がってくる土の匂いが、

ものすごく強烈(はっきり言ってカビくさい感じ)で、

とても仕事どころではなく、屋外に退避してこの写真を撮っていました。

この家は、ベタ基礎ではなく、布基礎で、下は土がむき出しになっています。
多分、そのせいで匂いがすごかったのだと思います。

結局、全作業が終わるまで家の中には戻れませんでした。

玄関部分からも薬が浸みだして来ました。
小さな隙間があるようです。
ああ。非難したマットにも薬剤がついてしまった・・・。

外側にもそこら中から薬が浸み出して来ていました。
とにかくすごい量の薬剤を撒いているというのが分かります。

シロアリの駆除をするのだから、当然薬剤を使うという事は頭では
分かっていましたが、こうして散布している様を目の当たりにすると、

その量の多さに驚きました。

正直いって、健康被害が本当に出ないのか少なからず不安になります。

外壁から被害状況のチェック

そんなこんな若干不安な気持ちで、作業を見守っておりますと、
大工さんが登場。

リフォーム業者さんの指示のもと、さっそく外壁に
切り込を入れ始めました。

グラインダーのようだけど、丸ノコのような形状の工具で
壁を切っていきます。

「こういうタイプの外壁は、こうやって切るんだな。」

「なるほど、覚えておこう・・・。」

ほどなくラス板(横に走る板材)と柱が露出しました。

かなり濡れています。

給湯器の水漏れが配管を伝わって、中まで侵入してしまっているのでしょうか。
この水分がシロアリの飲み水になっていた模様。

という事で、今回の白蟻の発生の原因は、給湯器の水漏れでした。

「ポタ・・・ポタ・・・。」という程度で、
使用にはまったく不具合を感じなかったので、私たちは水漏れに
気づく事が出来ませんでした。

ここで大家さんも登場。

中の様子が見たいという事で、更にもう少し外壁を切り取ります。

すると一面の断熱材。グラスウールですね。

大工さんいわく「これが結露してわるさするんだよ。
「ほんと良くないよ。」

大家さん(大家さんも大工です)「仕方ないんだよ。これやんないと審査通らないんだから。」

建築基準法に断熱に関する規定はなかったと記憶しているので、
おそらくフラット35などの住宅ローン(融資)関係で、規定や基準があるのだと
推察しました。

ラス板と充填された断熱材を剥がして、中の状態を確認する大家さんと
大工さんの様子。

ぽっかりと穴が空きました。

この狭くて細い隙間からシロアリ業者さんが潜入し内部確認&薬剤散布。

結局、シロアリに食われていたのは、外壁に接したラス板の部分のみでした。

土台、柱、および内部はきれいで問題ない状態とのこと。

食べられていたラス板も切り開いた部分の横1~2メートル程度の様子。

う~む。

この部分と周辺だけ駆除&薬剤で充分だったのではないか・・・。

たったこれだけしか被害がないのに、
床下一面の薬剤散布は非常にかなしい(涙)。

トドメに玄関に薬剤散布

玄関はシロアリの侵入しやすい場所らしいです。
もうさっきの場所にシロアリがいる事は確認できている訳ですし
すでに駆除は完了していると思いますが、

こういうマニュアルになっているそうです。

玄関にドリルで穴をかけて薬剤を注入していました。

玄関下の土壌に薬剤を注入している模様。
このあと玄関にぶわっと薬剤があふれておりました。

シロアリ駆除はこれにて完了となりました。

業者さん、余った薬剤を灯油缶タンクのような容器に移しておりました。
写真は家の前の道。家の向かい側です。

次の瞬間でした。

この容器には入りきらなかった薬剤(300~400mlくらいだったと思う)を、

ジャジャ~っと、草むらに捨てました。

一瞬だったので、止める事も出来なかったです。

すごく慣れた様子で、悪気もない感じだったので、
いつもこうしているのでしょう。

多分、業者さんは、使用している薬剤を
本気で安全だと信じているのでしょうね。

この草むらのすぐ横は完全無農薬の畑です。
還暦すぎのおじさんが、都会から1時間以上車を運転してきて、
せっせと作物を育てています。

写真の場所は、草ぼうぼうですが畑の敷地です。

人様の畑の土地にネオニコチノイドの廃液を平気で捨てるのか・・・。
自分がわるい事をしているという意識は、まったくなさそうな業者のふるまいに
腹が立ちました。

その後、ガス屋さんが来て給湯器の交換と
配管の水漏れを修理して、この日は終了となりました。

自分が施主だったら、こんな薬漬けのシロアリ駆除は絶対に
したくないし、しないけど・・・。

借家人の悲しさよ。

シロアリ駆除をしたいけど薬剤の影響が心配な方へ

その後、色々とシロアリの駆除について調べてみました。

現在の普通の業者にシロアリの駆除を依頼すると、
たいていは5年保証がついてくる様です。

ただ、その5年保証のためには、床下全面の薬剤散布や
玄関下への薬剤散布も必要なところが多いようです。

シロアリ駆除の見積もりは「平方メートル辺りの単価がいくら」という
形でされる事が多いため、どうしても薬剤を床一面に散布した方が業者は儲かります。

そういう側面がなきにしもあらずなのではないかと思いました。

中には違う考え方で駆除をしている業者さんもいらっしゃいました。
こちらのホームページはシロアリの駆除や生態についてとても詳しく解説がされていて
面白かったです。

ヤマトシロアリの駆除に、薬剤の床下全面散布は必要がないという見解も
述べておられました。

岡崎シロアリ技研(化学薬剤が使えない家庭でのシロアリ対策)

小さなお子さんがいたり、ペットへの影響が心配だったり、
私のようにアレルギー持ちの方の場合は、他のシロアリ駆除方法もあるので、

納得のいくまで、業者さんをあたり、健康被害の心配がない駆除の方法を採用して
くれる業者を探した方がよいと思います。

色々と考えさせられた1日でした。

先日、我が家のシロアリ駆除が実施されました。その際に使った薬剤は、 ハチクサンというものでした。この薬剤は安全性の高い薬という事になっています。 ただ、私&家族はアレルギー体質なので少...
こちらの記事につづきます。

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