山林バンクで山を買おう!アクセスの難しさは最上級、難攻不落の土地。[土地探し14]

20130807_135313

前回のあらすじ▼

「山を買いたい。」そう思った私たちは、競売や森林組合などで
山林を探したものの上手くタイミングが合わず、手ごろな山林は見つかり
ませんでした。そして、更にリサーチして、山林バンクというものを発見。

問い合わせをしてみるとすぐに返信を頂けました。

前回の話はこちらです。

山を買って開拓し、そこに小屋と畑を作って住む。そこには強烈なロマンが あります。安い土地を手に入れるならば「山林」しかない。そう考えた私たちは、 山を買う方法を真剣に探しました。 こ...

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山林バンクに問い合わせをしたら、担当の方から返信があった!

さて、本日は前回のつづきです。

山林バンクという山林の売買を仲立ちするサイトを見つけた私は、そこに掲載されていた
伊那地方の物件(山林)について、問い合わせをしました。

すると一日と経たずに返信を頂きました。
そこには地図と、現地までのアクセスが大変丁寧に、わかりやすく書かれていました。

この山林は里山だとサイトに書いてあったので、
小屋を建てて暮らすことが出来るような平坦な場所があるのかなと考えていました。

いざ、現地へ

高速のインターをおりて天竜川を渡ると、後はひたすら田舎道を走ります。

いくつもの分岐を慎重にクリア。

よし、これが最後の分かれ道、ここを超えれば、もう一本道だというところまで来ました。

その最後の道なのですが、細いのです。

あれ?これ通れるのかな・・・ぎりぎりです。しかも急な上り坂。

万一スタック(タイヤがはまって出られなくなる事)したら、脱出不能な予感。

地図を見るに、おそらく後2キロ弱です。ここまで来てUターンでは悔しすぎる。
どうしようか?

正直に言うと、ここまでの道のりで、「ここの購入はないな。」と私の意志は固まって
いました。この土地に住んだ場合、緊急時には高速を使って脱出する以外に道はなさそう
なのです。

そして、その大事な高速までの道が、災害などの非常事態時にはことごとくダメになりそうな気配を濃厚に漂わせているのです。

そんな訳で、早々に私の腹は決まっていたのですが、それでもどんな土地なのかだけは、
確かめたいなと思いました。

歩くことにした

かといって、この道をうちの2WDの軽自動車(ちなみに走行距離22万キロ)で
入って行くのは、あまりにも無謀すぎます。

仕方がないのでみんなで歩く事にしました。

道端に少しスペースがあったので車を停めます。すぐ脇の畑の人の駐車スペースでしょうが、今日は12月31日。大晦日です。まわりには誰一人いません。ほんの少しだけ置かせてもらう事にしました。

土地へ続く道の一部が崩壊中

最初の急登をこえるとそこは一面、棚田(たなだ・段々畑の田んぼバージョン)でした。

両サイドに田んぼ、そのど真ん中を細い道が続きます。

棚田エリアを通過すると一転して木々の間を縫うような林道に変化しました。

つづら折れの道をどんどん登ります。
そして、もう一息・・・というところでした。

倒木と崩落で道が一部分崩(くず)れています。

そういえば山林バンクの方が、
メールで「土地の入り口部分が一部崩壊していますが、
2時間あれば復旧できる程度のものです。」

との説明を送ってくださっていました。

これがその部分なのでしょう。

谷側に数十センチほど通れそうな隙間があったので、カニ歩きで慎重に通過します。

谷は深く10メートルくらいありそうです。落ちたらアウトです。

そして谷底には間伐されたと思われる木が何百本も捨てられていて、大きな水溜り、
池が出来ていました。その池の水の色が、深い碧と青の入り混じったような、

なんとも言えない神秘的な、いや、はっきり言って、不気味な色を湛えており

私は、その場から逃げ出したい衝動にかられました。

まだ昼の1時だというのに、鬱蒼とした高木と北側の斜面に阻まれ、周りは暗く、
日の光はまったく入って来ません。

ぐっとこらえて先へ進みます。カーブを右に曲がると、少しだけ視界がひらけました。

その先には・・・。

立ち入り禁止の看板と、無数の御札

「これより先、立ち入るべからず。」と書かれた看板と、無数の御札。
それを見た瞬間、もうだめだ。これ以上入ってはいけないと思いました。

私「帰ろう。」

妻どんぐり「帰ろう。」

息子「帰ろう。」

めでたく家族の意見が一致しました。

ひんやりした空気の中を一目散に撤退します。
棚田の所まで戻ってくると周りは急に明るさを取り戻しました。

さっきまでの暗さが嘘のようです。

「ふ~。助かった・・・。」口には出さず、
私は平静を装いつつも、そう思ったのでした。

まとめ

この物件、物理的にも、心理的にもアクセスが不能な、高難易度物件でした。

山林バンクの方から頂いたメールをよくよく見直してみると、
ここは高級きのこの取れる土地だそうで、

あの看板と御札は、地主さんがそれらの密猟を防ぐ為に設置したものでした。

演出効果ばつぐんですね。冗談抜きで怖かったです。

それでは、今日はここまで。
土地探しの旅、まだまだ迷走を続けます。

本記事では、タイニーハウスや小屋暮らしを実践する為に必要な、安く買える土地を 「どうやってネットで探せばいいのか?」、インターネットを使った土地探しの方法 について、少し詳しく書いてみ...

ちなみにこちらは私が実践したネットで安い土地を見つける方法です。山林などの安い土地を探して、そこに家(小屋含む)を建てて住んでみたいという方には、役に立つ情報があると思いますので、ぜひご覧ください。

実践土地探しの記録は、その15に続きます。

山林の購入を目指した私たち家族でしたが、そのアクセスの厳しさに打ちひしがれ、 あえなく撤退・・・。またコツコツと土地情報を集める日々が再開しました。 前回の話はこちらです。 ...
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コメント

  1. 匿名 より:

    私も山林バンクさんの出している物件を見に行きましたよ。
    全く同じ体験をしたというか、何とか現地まで車で到達しましたが、山道はぼこぼこでパンクしてしまいました。
    ちなみに、昔は人が暮らしていたらしいです・・・・・・

  2. karamatsu より:

    こんばんは!おお~そうでしたか。タイヤがパンクするとは、相当な道ですね。
    私は、最後の分岐の先はとても車では無理(4駆の軽ならかろうじて進めたのかも)と
    思い、歩いて現地にたどり着きました。
     私も暮らす気満々で見に行ったのですが、ちょっと自分には難易度が高すぎました。