土地の境界確定でトラブル。領土争い勃発か?

土地の境界確定のため、隣地所有者さんと立会いする事になりました。
この方の主張がまた非常に・・・。いやいや困ってしまいました。詳しく本編をどうぞ。

こんばんは!からまつです。

今日は、前回のお話、【境界確定】についてのつづきです。

この土地の前所有者である売主さんと、売主さんが依頼した土地家屋調査士の方の
粘り強い交渉の末、1年以上の時を経て、ようやく隣地の方との境界確定の現地立会いが
実現しました。

私は、一緒に境界杭を確認して、その場で判子(ハンコ)を押すだけで終了だと
思っていました。そのため、当日も軽い気持ちで立会いに臨んだのですが、
事態は、私の想定外の方向へと動き始めました。

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土地の境界確定でトラブル。領土争い勃発か?

さて、前回のお話はこちらです。

土地の境界を巡って争い?境界確定が出来ないなどというトラブルは、ヤフー知恵袋の 中だけのお話。そう思っていた時期が私にもありました。まさか自分の身にもふりかかって 来ようとは。今回はそ...
現地での立会い実現までのいきさつを書きました。

今にして思えば、ここまでの経緯からもすんなり事が運ぶ訳がなさそうだと
推察できるのですが・・・。

隣地所有者の方、登場!

私と妻どんぐり、そして前所有者の売主さんと土地家屋調査士の方で、
隣地の所有者の方を待っていると、

約束の時間、ほぼ定刻にお隣の土地所有者の方がやって来ました。
ワンボックスカーでご登場です。

現在の土地所有者で、亡くなった旦那さんから土地を相続した奥様は、
年齢がおそらく80歳前後ではなかろうかという位、ご高齢の方でした。

しかし、非常に元気、御達者であります。

更にその息子さん(私と同年代か、一回り上でしょうか。)と
その奥さんの3名でいらっしゃいました。

農作業の途中でいらっしゃったという事で、お三方とも
畑仕事仕様の出で立ちでお越し下さいました。

以下、分かりやすくお伝えするために、

土地所有者の奥様を【大婆さま】
その息子さん(おそらく私と同じくらいの歳)を【息子さん】
息子さんの奥さんを【お嫁さん】

という形で表記いたします。

この先方さんの交渉スタイルとして、
会話の99パーセントは大婆さま

息子さんと、そのお嫁さんはほとんど何も語らずというような感じでした。

立会いの元、境界杭を確認する・・・

挨拶もそこそこに

大婆さま「さあ、ほいじゃ行きましょうか。」

という感じで、先頭歩き出すと

「昔はここは畑だったのに樹が生えている。おかしい。」とか

「戦争でうちの山(土地)の木を何本か国にとられた(提供した)。」など

いきなりのマシンガントークがさく裂します

まずは、林道沿いの私達の土地とお隣さんの土地との境界を
確認しました。

大婆さま「ほう。ここが境界。ここがうちの山(土地)だね。
久しぶりに来たけどええ所だね~。」

からまつ&妻どんぐり&前所有者の売主さん「・・・えっ?・・・ちょっ・・・

ここですかさず土地家屋調査士さんが割って入ります。

「いえ。こちらはからまつさん達の土地です。○○さんの土地は隣です。

大婆さま「あっ。そう・・・。」「ふ~ん。まあいいわ。」

大婆さま、強烈なマシンガントーク&渾身のボケで、場の空気を完全に制圧。

こうして土地の立会いは、大婆さまの仕切りで進んで行く事となったのです。

大婆さまは、南側の境界杭にお怒りのご様子です。

大婆さま「ほいじゃ。ここはともかく、奥の方も見てみようか。」
「奥にね。うちの大事な樹(カラマツ)が2本あるのよ。」
「1本は家建てる時に伐り出したんだけど、もう1本残っているのは、
うちのカラマツだから。」

カラマツはもちろん私のハンドルネームではなく、実際に土地に生えている樹で
ございます。ややこしくてすみません。

こうして私達は土地の奥へと進む事になりました。

その間も大婆さまのマシンガントークはとどまる事を知らず
「おお~。この花は見た事がない。なんの花じゃろ?」とか
「死んだ爺さんは無口な人で・・・。」とか
「この山は先祖代々・・・。」など

すごい勢いでしゃべり倒します。

ふと顔を上げると、いつの間にか妻どんぐりは遥か先を歩いております。

それだけではありません。前土地所有者の売主さんも土地家屋調査士の方も、
そしてなんと、大婆さまの息子もお嫁さんまで、全員先に!

「しまった!逃げおくれたのか?俺は?」

ま、待ってくれ!とペースを上げようとした瞬間、

大婆さま「あ、あんたお名前なんとおっしゃいましたかね?」

わたし「あっ。はい。からまつと申します。どうぞよろしくお願いします!」

大婆さま「あっ。そう。で、この辺りは元々はね~云々かんぬん。」

わたし(心の声)「あかん。完全につかまってもうた・・・。」

教訓▼

戦場では、どんくさい奴から命を落とすという・・・。だから私は戦争になったら
多分生きて帰って来れないので、この世界の平和を祈り、全力で平和主義を貫こうと
思います。

さて、そんなこんな、どうにか土地の奥【南側の境界杭】までたどり着きました。

土地家屋調査士さん「こちらが境界杭になります。」
「これは、大婆さまの亡くなられた旦那様が自ら指定され、杭を打たれたので、
こちらで問題ないと思います。

すると、大婆さまは周りを見渡して・・・。

大婆さま「ああ~。あったあった。このカラマツの樹。これもウチのだよ。」

そうおっしゃって1本の木を指さしました。

その木は、境界から4メートル程も私たちの土地の中へ入った場所にありました

私&どんぐり&売主さん&土地家屋調査士の方「ん・・・・???

はっきり言って、全く予想外の展開です。

田舎の安い山林ですし、数十センチとか、1メートルくらいのところで
もめるならば、うちは譲歩してもよいかなとも思ったのですが・・・。

大婆さまの主張だと、うちの土地が4分の1ほども削られてしまいます。

大婆さま「あれはお前らの土地のカラマツだと、亡くなったおじさんが仰った。」

という事です。

やれやれ困ったなと思いながらその木を眺めていると、
私はある事に気がつきました。

私「あの~、この木カラマツじゃなくて、赤松ですけど・・・。」

大婆さま「えっ?赤松?え~っと。あ!そうだった!赤松っておじさん言ってたわ!!

なぜか挙動不審な息子さんとお嫁さん・・・。

私&妻どんぐり&売主さん&土地家屋調査士「・・・・・・。」

ウソみたいだろ?
コントだと思うだろ?
・・・・だけどこれ、先週ほんとにあった話なんだぜ。

マンガ「タッチ」の名言集を元に


土地の境界確定のため隣地所有者との立会いとなりましたが、隣地の方の主張は、 現在の境界杭は無効で、私たちの土地のなんと4分の1ほどが、すべてお隣さんのものだというものでした。やれやれ。と...
こちらの記事につづきます。

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コメント

  1. putin より:

    負けないで!
    譲っちゃダメだ。

  2. karamatsu より:

    putinさん、こんばんは。
    どうもありがとうございます!

    了解です。がんばります。

  3. アーロン より:

    まあ、署名の位置だけ間違った以前の書類や、その後の確認を先延ばしにしてきたという事実があるので、揉め事を厭わなければ(ここが難しい訳でしょうが)民事訴訟を起こせば簡単でしょう。

    弁護士が登場すると、あっさり尻尾をまくんじゃないかと思うけど、最初の相談と先方に電話してもらうだけなら、それほど費用もかからないだろうし、本当に裁判になったら、弁護費用も含めて賠償させると言えば、先方はそんなリスクを取れないでしょう。

    飛び地を持ってるメリットがそれほどないなら、売りつけちゃうというのも解決法では?

  4. karamatsu より:

    アーロンさんこんにちは。アドバイスありがとうございます!
    実は、土地家屋調査士の方からも同じことを言われました。
    裁判を起こせばほぼ問題なく、こちらの主張が通るとの事でした。

    問題はやはり、「そこまでやるのか?」という所ですよね。

    ぶっちゃけこの飛び地、今のところ活用するイメージがまったく湧いてこないんです(笑)

    もしも大恐慌とかが起こったら、開拓して畑と鶏小屋を作って・・・。とも
    思うのですが、メインの土地だけでもかなりの部分はまかなえそうなので、手をつける余力があるかどうか・・。

    当面は薪拾い用の土地になりそうです(笑)

    先方さんはいわゆる【ごねどく】って感じで来ているので、
    訴訟までする姿勢を見せないと解決はなさそうです。

    やるかやらないかは別としても、
    いつでも動けるように証拠の書類を現在準備中です。