蟻継ぎ(蟻ほぞ)の刻みに挑戦~木材(仕口・継手)の刻み 第3話

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「蟻ほぞ」という仕口(連結)部分の墨付け(切る場所は掘る場所等の印をつける作業)を
して、実際に刻んでみます。

こんばんは!からまつです。

前回は、墨つぼを使って、木材に中心線を引く作業をお伝えしました。

墨付けをする~墨つぼの使い方(写真付き)  [木材(仕口・継手)の刻み] 第2話
材の選定をして、まずは、土台に使うものをピックアップしました。 次は、それらに墨付け(印をつける事です)をして行きます。 前回はこちらです。木材の選定(反り・むくりと使用位置)...

今回から、いよいよ刻み加工に着手します。

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蟻ほぞ(仕口)を刻んでみる

何故蟻ほぞから?

まずは、土台となる部分の木材を刻み加工していきます。

ここで使う仕口と継手は4種類です。

なぜ蟻ホゾから着手する事にしたかと言うと、この部分は材の長さにかなり余裕があり、
万一失敗しても、失敗部分を切り落としてまたやり直す事が出来るからです。

他の部分では、材を長さいっぱいに使う所もあり、こういう所はミスが許されません。

そこで、何度もやり直しの出来る蟻ホゾの部分から始めて、
「木材の刻み」に少しでも慣れていこうという計画です。

墨付け開始

基準となる中心線は、墨汁(書道で使う墨)を使って引きましたが、
ホゾの印付けは、間違えたら消しゴムで消せる鉛筆を使用する事にしました。

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寸尺をミリに変換して作業

寸尺の目盛りがある差し金(写真に移っているL字型の直角定規です)ならば、
特に変換することなくいけるのですが、

私が持っている定規は、みんなミリ単位なので、1寸を30ミリ、5分を15ミリ、
1厘を0.5ミリとして変換(翻訳)して使う事にしました。

せっかく在来工法で建てるのですから、完全に寸尺で作業し、
寸尺ネイティブを目指したい所です。

ただ、基礎フレームの鉄骨をミリで扱っているため、木材もミリで統一した方が
分かりやすく、今回の建築では、ミリに変換して作業する事にしました。

しかし、せっかく日本に生まれた訳ですし、材木屋さんなどでのやり取りもスムーズに
なるので、いずれ寸尺は完全にマスターしたいという気持ちはあります。

「一寸の虫にも五分の魂」という言葉を「30ミリの虫にも15ミリの魂」なんて言ったら、風情がありませんね・・・。というか、身体に対して、魂でかいなと思ってしまいました。

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こんな感じで、セルフビルドの教科書を見ながら、慎重に墨付けしていきます。
木材の刻みの際に、私が参考にしているのは、この本と

もうひとつは、この本です。

ともに、在来工法でのセルフビルドの方法について、詳しく解説してくれています。
「100万円の家づくり」は、このブログで何度か紹介しました。

「自分でわが屋を作る本」は、今回が初紹介ですね。
この本の著者の氏家誠悟さんは、セルフビルドに関するホームページを
公開されているのですが、そのサイトが素晴らしく、
これから、セルフビルドに挑戦しようという方は必見です。

氏家さんのサイトはこちらです。「日曜大工で家をつくる
これらの本には本当にお世話になっています。いずれ、詳しくレビューも
書いてみたいなと思っています。

さて、話を戻します。

まず1寸(30ミリ)ほど、端に余白(切り落とす部分)をとりました。
働き部分(台形のところです)の長さ(高さ)は7分5厘(22.5ミリ)、
台形部分の上辺は1寸5分(45ミリ)、下辺は1寸(30ミリ)です。

その際、中心線が全ての基準となりますので、「全て真ん中から何ミリ」かを
測って印をつけて行きます。

なので、台形の上辺は、中心線から22.5ミリずつ測って両端に印を書き、
下辺は両端から中心線まで、15ミリで印をつけて線を結びます。

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側面などにも外周の「ぐるり」の線を入れました。

角材にぐる~っと一回り線を引くのですが、このやり方も、
先に挙げた二つの本に載っています。差し金を使って線を引いていきます。

刻みスタート

墨付けが完了したので、いよいよ実際に刻んでみます。

緊張の一瞬です。

丸ノコを使う

久々に丸ノコ登場です。

丸ノコを使うのは、「馬(ソーホース)」という作業台を作った時以来です。

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上からと下から刃を入れて材を切断する

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私の使っている丸ノコの切り込み深さは最大6.5センチなので、
3寸5分角(10.5センチ)の角材を切断するには、上下から切り込みを
入れる必要があります。

そして、この写真であります。見ての通り、ちょっとずれていますね・・・。

上下ピタリというのはかなり難しい。この時はまだ、「傾斜定規」というものを
使っていなくて、直線を切る際に家にあった鉄板を使っていたため、余計大変でした。

傾斜定規を使って切ると、もっときれいに出来るようになりました。
この道具についても近々ブログでアップしてみようと思います。

下半分を切り落とす

次は、角材の下半分を墨線に合わせて切り落としました。
木を逆さにひっくり返して作業します。

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この辺りのためらい傷のような跡は、丸ノコの刃を合わせようと、ちょっと切り込んでは、「ん?違うな。」「あっ。やりすぎた・・・。」と何度もお試し切りをしていて、
ついてしまいました。

この部分を切るために、少々アクロバチックな丸ノコの使い方をせねばなりません。

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歯の深さを約36ミリ(最終的に切り込む深さよりほんの少し浅く)に合わせて、
写真の様に上から下に丸ノコを動かします。ちなみに写真は、この時のものではなく、
後日、改めてとってもらった時のものです。

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丸ノコで切ってプラプラしているところに、手鋸(のこぎり)でトドメを刺しました。

写真で振り返るとあっと言う間ですが、実際にはめちゃくちゃすったもんだしています。

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初雪?いいえ。木くずです。そして、この体勢、腰痛まったなしです。

(この写真も後日撮影してもらったものです。)

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台形の働き部分のまわりをカット

あとは、台形の蟻ほぞ部分の周りを慎重にカットしていきます。
ここで日が暮れてしまい、残りの作業はナイターでお伝えします。

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大分ほぞの部分が見えて来ました。ここからは手ノコ(大と小)で
少しずつ進めていきました。

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あとちょっとです。

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丁寧に進めます。

※現在は少し慣れてきて、この部分は大きいのこぎりでばっさりと切っています。

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そして、ようやく完成。「ありほぞ(オス)」です。

う~ん。時間かかった。

鉄骨の穴あけもしんどかったけど、「刻み」もまた、
コツコツと長い道のりになりそうな予感がします。

基本は丁寧に。慣れてきたらちょっぴり効率よく、スピードアップを目指すという感じ
でしょうか。楽しみながら進んでいきましょう。

こちらの記事につづきます。

大入れ蟻掛け~蟻ほぞに腰掛けを入れて補強する[木材(仕口・継手)の刻み 第4話]
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